3 環境保全と経済成長の好循環の創出
千葉県は、全国的に上位にある太陽光発電に加え、太平洋岸の沖合においては大規模な洋上風力発電が計画されるなど、再生可能エネルギーの拠点としても大きなポテンシャルを有している。また、水素は、利用してもCO2を排出しないため、産業・運輸部門の脱炭素化など、様々な活用が期待されている。
これらのポテンシャルなどを生かして、脱炭素化の取組を促進することで、環境保全の推進とともに、新しい時代に対応した関連産業を集積させるなど、ビジネスとして経済成長につなげていく。
〔重要業績評価指標(KPI)〕
- 再生可能エネルギー発電設備の導入状況 現状値 3,288MW(2021 年度) ⇒ 4,700MW(2027 年度)
- 省エネルギーに取り組むことを宣言した事業所として県が登録した事業所数(CO2CO2スマート宣言事業所登録数)(累計) 現状値 3,005 事業所(2023 年10 月末時点) ⇒ 3,800 事業所(2027 年度)
- 海洋再生可能エネルギー、水素エネルギー等の関連施策等の情報提供回数
現状値 10 回(2022 年度) ⇒ 10 回(2027 年度)
ア 再生可能エネルギー等の活用促進
太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入を促進するため、地域における再生可能エネルギー導入や未利用エネルギーの活用について、地域の特徴を生かした取組を進めていくとともに、脱炭素先行地域をはじめとした、先進的・優良な取組を県全域に横展開していく。
また、官民連携による家庭や企業、公共施設における太陽光発電設備などの導入の他、水素社会の構築に向けた取組を推進する。
- 民間企業と連携した太陽光発電設備の導入促進
- ZEBやZEHの普及促進
- 洋上風力発電の導入促進
- 本県の特徴を生かした水素の利活用の検討 等
イ 省エネルギーの促進
あらゆる主体で、節電や省エネによるエネルギー消費の大幅な減少や、エネルギーの消費効率を向上させるとともに、エネルギー使用状況の見える化を推進する。
また、走行時の二酸化炭素排出量が少ない電動車の普及促進や、CO2排出量ゼロのドライブ(ゼロカーボン・ドライブ)を、官民連携により推進する。
※電動車…電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)
- 省エネ性能の高い設備やEMS(エネルギー管理システム)の導入支援
- ZEBやZEH、長期優良住宅の普及促進
- 電動車の普及促進や充電環境の整備
- EVカーシェアリングの普及促進
- ゼロカーボン・ドライブの促進 等
ウ 再生可能エネルギー産業等の振興
再生可能エネルギーの導入を促進するため、ワンストップ窓口での相談対応による民間事業者の支援等を行っていく。
再生可能エネルギー主力電源化の切り札とされる洋上風力発電については、本県の太平洋岸の沖合は風況が良く、ポテンシャルが高いことから、地元の理解を得られた海域への導入を促進するとともに、関連産業の集積や、県内企業の参入を促すなど、市町村等とも連携し、地域経済の活性化につなげる。
また、洋上風力発電事業でのメンテナンスの拠点となる名洗港と外川漁港を一体的に整備することで、漁業の振興などを促進するとともに、地元で獲れた魚を用いた水産加工品を生かした地域振興や海に風車が立ち並ぶ新たな観光スポットができることにより、
観光振興・水産振興を促進し、地域全体の活性化を図る。
水素については、素材・エネルギー産業のほか、交通や物流など幅広い分野での利活用が見込まれることから、民間事業者等と連携し利活用に向けた検討を進める。
- 再生可能エネルギーの導入に係るワンストップ窓口での相談や対応
- 洋上風力発電の導入による地域経済の活性化支援
- 本県の特徴を生かした水素の利活用の検討(再掲)
- 洋上風力発電事業でのメンテナンス等の拠点となる名洗港の整備 等
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