ここから本文です。

更新日:令和5(2023)年3月20日

ページ番号:897

豚丹毒

  • 豚丹毒菌(Erysipelothrix rhusiopathiae)に起因する豚の細菌性疾病。
  • 急性型である敗血症型及び蕁麻疹型、慢性型である関節炎型及び心内膜炎型の4つの病型に分けられる。
  • 食肉衛生検査において検出される豚丹毒は、関節炎型が大部分を占める。一方、敗血症型はほとんどみられない。
  • 本病は人獣共通感染症である。感染事例は、動物、食肉・魚介類等の食品を取扱う人に多く、職業病として認識される。

1.生体検査所見

  • 蕁麻疹型は、皮膚に淡赤色~赤色、隆起した菱形あるいは四角形の特徴的な病変(菱形疹)がみられる。
  • 関節炎型は、四肢の関節に好発し、腫脹、疼痛、跛行が見られる。
  • 心内膜炎型は、多くが無症状である。

2.解体検査所見

  • 蕁麻疹型は、菱形疹の他は病変に乏しい。
  • 関節炎型は、関節腔内の滑液増量、滑膜肥厚、絨毛の増生がみられる。支配リンパ節(特に内腸骨リンパ節)の充血・腫大が特徴的である。
  • 心内膜炎型は、心臓弁膜にカリフラワー状の肉芽組織が形成される。

関節炎型(関節腔内病変)

3.精密検査所見

グラム染色にて、グラム陽性の小桿菌で単在、または数個連鎖するが、しばしば独特な毛髪状長連鎖を示す。豚丹毒菌グラム染色

また、アザイド平板培地で正円で露滴状の透明コロニーを示す。

豚丹毒露滴状コロニー

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部東総食肉衛生検査所検査指導第一課

電話番号:0479-62-2887

ファックス番号:0479-62-2757

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?