病院情報の公表
令和5年度千葉県立佐原病院「病院指標」「医療の質指標」
医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
病院指標
年齢階級別退院患者
年齢区分 | 0歳から9歳 | 10歳から19歳 | 20歳から29歳 | 30歳から39歳 | 40歳から49歳 | 50歳から59歳 | 60歳から69歳 | 70歳から79歳 | 80歳から89歳 | 90歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 4 |
23 |
26 |
24 |
39 |
104 |
258 |
574 |
667 |
344 |
高齢者の方の割合が高くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) |
平均在院日数(全国) |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 87 | 28.57 | 20.60 | 19.54 | 87.89 |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患 (良性腫瘍を含む。) |
74 | 2.26 | 2.61 | 0 | 72.15 |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 | 45 | 8.96 | 8.75 | 4.44 | 83.93 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 41 | 19.24 | 13.52 | 7.32 | 79.37 |
050130xx9900x0 | 心不全 | 25 | 21.6 | 17.38 | 0 | 82.4 |
高齢の方に多い疾患の誤嚥性肺炎や、胃・大腸など消化器系疾患に対する内視鏡による診断や治療を多く行っています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) |
平均在院日数(全国) |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア (15歳以上) |
71 | 4.96 | 4.55 | 1.41 | 72.34 |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患 (良性腫瘍を含む。) |
23 | 2.39 | 2.61 | 0 | 72.39 |
060035xx99x6xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 21 | 3 | 4.42 | 0 | 76.76 |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 | 19 | 7.42 | 8.95 | 0 | 77.05 |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 | 16 | 15.19 | 15.12 | 6.25 | 74.69 |
鼠径ヘルニアが最も多く、他、消化器悪性腫瘍(がん)に対する手術を行っています。また、腹腔鏡手術も積極的に行っています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) |
平均在院日数(全国) |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 | 144 | 31.61 | 25.50 | 50 | 84.56 |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 | 42 | 2.83 | 4.76 | 2.38 | 71.57 |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) | 25 | 20.28 | 21.96 | 0 | 77 |
160720xx01xxxx | 肩関節周辺の骨折・脱臼 | 25 | 14.48 | 14.00 | 8 | 79.56 |
160700xx97xx0x | 鎖骨・肩甲骨の骨折 | 22 | 3.82 | 5.23 | 4.55 | 54.55 |
主に骨折に対する手術目的の入院が多く、その中でも大腿骨の骨折の割合が高くなっています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) |
平均在院日数(全国) |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 | 13 | 3.69 | 9.88 | 0 | 76.15 |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) | 9 | 21.67 | 15.57 | 44.44 | 73.89 |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) | 4 | 22.75 | 19.09 | 75 | 69.75 |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 | 4 | 11.5 | 8.38 | 25 | 90.5 |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) | 3 | 22 | 15.70 | 100 | 83 |
脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)や頭部外傷などの割合が高くなっています。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数(自院) |
平均在院日数(全国) |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 | 21 | 3 | 2.44 | 0 | 74.43 |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 | 20 | 8.05 | 7.75 | 0 | 77.05 |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 10 | 19.5 | 13.52 | 0 | 69 |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患 | 7 | 6 | 7.08 | 0 | 71.57 |
11022xxx99xxxx | 男性生殖器疾患 | 5 | 7 | 9.50 | 0 | 83.2 |
前立腺・膀胱の腫瘍の割合が高くなっています。また、腎臓又は尿路の感染症疾患の割合も増えています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
区分 | 初発 Stage Ⅰ |
初発 Stage Ⅱ |
初発 Stage Ⅲ |
初発 Stage Ⅳ |
初発 不明 |
再発 | 病期分類基準(※) | 版数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
胃癌 | 6 | 6 | 5 | 16 | 7 | 0 | 1 | 7,8 |
大腸癌 | 5 | 10 | 11 | 54 | 14 | 30 | 1 | 7,8 |
乳癌 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 8 |
肺癌 | 0 | 1 | 0 | 5 | 4 | 0 | 1 | 8 |
肝癌 | 0 | 0 | 1 | 27 | 1 | 12 | 1 | 8 |
※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の症例を、初発時の病期分類別(癌取扱い規約に準ずる)、および再発に分けて集計しています。
消化器系癌の胃癌と大腸癌の症例数が多くなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
区分 | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 |
---|---|---|---|
軽症 | 3 |
7.33 | 62.33 |
中等症 | 50 | 21.56 | 81.4 |
重症 | 8 | 20.75 | 87.25 |
超重症 | 2 | 19 | 86.5 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
重症度分類(A-DROPシステム)を用いて集計しています。
A:男性70歳以上、女性75歳以上
D:BUN21ミリグラム/デシリットル以上または脱水あり
R:酸素飽和度(SpO2)90%以下
O:意識障害
P:収縮期血圧90ミリHg以下
当院では、中等症の割合が最も高くなっています。
脳梗塞のICD10別患者数等
コード | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
ICD10 | 脳梗塞 | 3日以内 | 20 | 22.7 | 80.45 | 37.5 |
ICD10 | 脳梗塞 | その他 | 4 | 16.75 | 79.25 | 8.33 |
当院では、発症3日以内の患者数が8割を超えています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 |
平均術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K721-1 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 73 | 1.04 | 1.19 | 0 | 72.18 |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 31 | 1.35 | 9.03 | 6.45 | 82.77 |
K687-1 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみ) |
21 | 2.38 | 11.62 | 9.52 | 83.95 |
K685-2 | 内視鏡的胆道結石除去術 (その他) |
16 | 0.44 | 6.25 | 0 | 83.06 |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 10 | 0.3 | 1.1 | 0 | 80.7 |
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の割合が高く、概ね2日(1泊2日)の入院で行っています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 |
平均術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 69 | 1.12 | 2.71 | 1.45 | 72.72 |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 28 | 1.46 | 4.5 | 0 | 61.36 |
K721-1 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 24 | 0.38 | 1.38 | 0 | 72.21 |
K719-3 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 18 | 6.28 | 20.33 | 5.56 | 77.33 |
K743-4 | 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術(硬化療法を伴わない)) | 16 | 0.69 | 2.63 | 6.25 | 68.06 |
鼡径ヘルニアや消化器系疾患に対する手術を多く行っています。また、痔核手術の件数も増えています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K046-1 | 骨折観血的手術(大腿) | 114 | 1.57 | 24.34 | 39.47 | 82.52 |
K081-1 | 人工骨頭挿入術(股) | 67 | 1.73 | 30.37 | 47.76 | 83.94 |
K046-2 | 骨折観血的手術(前腕) | 56 | 0.38 | 11.55 | 10.71 | 73.3 |
K082-1 | 人工関節置換術(股) | 47 | 1.51 | 19.77 | 8.51 | 75.66 |
K046-3 | 骨折観血的手術(膝蓋骨) | 31 | 0.52 | 8.03 | 3.23 | 59.52 |
主に骨折に対する手術が多く、その中でも股関節・大腿骨の骨折に対する割合が高くなっています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 |
平均術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 8 | 1 | 2.63 | 0 | 80 |
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が主となっています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 |
平均術後日数 |
転院率(%) | 平均年齢 |
---|---|---|---|---|---|---|
K841-2 | 経尿道的前立腺手術(その他) | 18 | 1 | 6 | 0 | 76.94 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 12 | 1 | 6.25 | 0 | 68.92 |
K798-1 | 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) | 4 | 5.5 | 15.75 | 0 | 84.5 |
K841-6 | 経尿道的前立腺吊上術 | 4 | 1 | 3 | 0 | 74.75 |
K803-6イ |
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 3 | 1 | 5 | 0 | 75 |
経尿道的前立腺手術、経尿道的尿管ステント留置術の件数が多くなっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率(%) |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0 |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 異なる | 11 | 0.53 |
180010 | 敗血症 | 同一 | 0 | 0 |
180010 | 敗血症 | 異なる | 4 | 0.19 |
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 0 | 0 |
180035 | その他の真菌感染症 | 異なる | 0 | 0 |
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 5 | 0.24 |
180040 | 手術・処置等の合併症 | 異なる | 4 | 0.19 |
入院のきっかけとなった病名を「入院契機病名」といいます。
入院契機病名と、入院中に最も医療資源を投入した病名が同じ場合を「同一」としています。
上記傷病名について、それぞれの症例数を全退院数で割った値が発生率となっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率(%) |
---|---|---|
355 | 348 | 98.03 |
※ 実施率の単位は(%)となります。
手術中は、長い間同じ体制で横たわるため、足の深部の静脈に血の塊(血栓)が発生しやすくなります。
リスクレベルは、疾患や手術に応じて付加的な危険因子を総合的に判断して決定されます。
低リスク、中リスク、高リスク、最高リスクの4段階に分類され、当院では各リスクレベルに対応した予防策を講じています。
当院では、肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者数の98%以上に予防対策を実施しています。
血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率(%) |
---|---|---|
432 | 400 | 92.59 |
※ 実施率の単位は(%)となります。
血液培養検査では、1セットのみの場合、何らかの理由による検体の汚染を血液中の細菌類と勘違いすることによる起こる偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上採取しております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率(%) |
---|---|---|
159 | 127 | 79.87 |
※ 実施率の単位は(%)となります。
抗菌薬には、特定の細菌に対して使用されるものと、幅広い種類の細菌に効くものがあります。幅広い種類の細菌に効く抗菌薬を広域スペクトル抗菌薬と言います。
広域スペクトル抗菌薬を使用する際は、細菌培養検査を実施することが望ましいです。
細菌培養検査は、感染症の原因菌を特定し、病原体に対して効く抗菌薬を選択することに役立ちます。
抗菌薬投与前に細菌培養検査を実施することで、病原微生物が耐性菌の場合でも効果のある抗菌薬を選択することができます。
更新履歴
- 2017年9月21日『病院指標』の公開
- 2018年9月29日『病院指標』の公開
- 2019年9月27日『病院指標』の公開
- 2020年9月29日『病院指標』の公開
- 2021年9月29日『病院指標』の公開
- 2022年9月29日『病院指標』の公開
- 2023年9月29日『病院指標』の公開
- 2024年9月26日『病院指標』の公開