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診療科・部門の紹介

外科診療案内

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外科外来のご案内(PDF:394.8KB)

  • 外科外来のご案内

業務案内

方針

「迅速な診断及び治療」をモットーに、様々な疾患の治療を行っています。

  • 患者さんの状態に応じた過不足無い手術を行っています。例えば消化器外科では、消化管悪性腫瘍を中心に、機能温存手術から拡大手術まで、患者さんにとって過不足ない手術を基本方針としています。
  • 痛みの少ない手術を心がけています。手術は硬膜外チューブを留置して術後の疼痛を和らげ、早期離床を計り、術後合併症を防いでいます。
  • 腹腔鏡手術を積極的に行っています。術後機能を考慮して神経を温存した術式を行っています。高度に進行していても抗がん剤を上手に用いた集学的治療を行い、手術で治癒を目指しています。
  • 手術によっても生活の質が低下しないような機能温存手術を行っています。また手術以外にも放射線治療や凝固療法を取り入れることにより、拡大手術を避け、より良い治療成績をあげています。

特色

日進月歩の医療の中で、常に新しく、しかも低侵襲の医療を心がけています。

また、当院では腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術CART(カート)腹水濾過濃縮再静注法を積極的に実施しております。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術について

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術について(PDF:302KB)

この術式は、鼠径ヘルニア以外に、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニアもこの術式で対応可能です。当院では年間40~70例と多数実施しております。

※腹壁瘢痕ヘルニアも基本的に腹腔鏡下手術を実施します。

  • 手術時間:左右いずれかなら60~90分、両側なら120分。
  • 麻酔:全身麻酔。ただし全身麻酔が不可能な場合は、局所麻酔や腰椎麻酔で従来のヘルニア手術を実施します。
  • 入院期間:4日間(手術前日に入院し、術後2日目に退院)
  • 外来開設日:月曜日から金曜日まで、外科外来にて。
CART(カート)腹水濾過濃縮再静注法について

CART(カート)腹水濾過濃縮再静注法について(PDF:148KB)

CARTとは、Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy:腹水濾過濃縮再静注法の略で、がんや肝硬変などによって溜まった大量腹水(又は胸水)を濾過濃縮し、アルブミンなどの有用なタンパク成分を回収した体液を再静注する治療法です。

※一度外来受診していただくと、実施可能が判断できます。

  • 利点:腹部膨満や自覚症状が軽減します。感染の危険性がありません。
  • 副作用:ほとんどありません。当院では90回実施しておりますが、微熱程度の副作用のみで重篤な副作用は見られておりません。
  • 入院期間:2泊3日。2週間空ければ何回でも実施可能(平均2~3回、最高24回実施)。
  • 外来開設日:月曜日から金曜日まで、外科外来にて。

なお、CARTについては、緩和ケア外来診療案内も併せてご覧ください。

これらの治療法についてのご相談は、0478-54-1231(病院代表電話)にご連絡いただき、地域医療連携室をお呼び出しください。

対象と主な治療法

消化器外科
食道がん

画像診断を充分に行い、進展度を把握して適切な手術を行っています。疼痛対策にも気を遣っており、手術時間も4時間弱で、入院期間も3週間で済むようになっています。高齢者で進行がんが多いという特徴なので、患者さんの体力を温存して生活の質の維持を最優先した手術療法を行っているのが特徴です。

直腸がん

直腸がんでもなるべく人工肛門とならないような肛門温存手術を行っています。特に神経機能温存には気を遣い、性機能障害や排尿障害にならないような手術を行っています。もちろん膀胱や子宮に広がったがんには骨盤内臓全摘出術で積極的に対応しています。残念ながら人工肛門を造設した患者さんには、ストマ外来で社会生活に不都合のないように専門看護師が工夫をこらしています。

その他

虫垂炎、憩室炎、クローン病、潰瘍性大腸炎の治療、末期がん患者さんの緩和ケア、術後栄養障害、便通異常などの治療。

肝胆膵外科
肝臓がん

肝切除、肝がん凝固療法(MTCマイクロウエーブ、RF波、エタノール注入)、肝動脈塞栓療法、肝動脈内リザーバー抗がん剤動注法

胆管がん

肝切除、胆管切除、膵頭十二指腸切除、胆管腔内照射

胆嚢がん

早期がんには腹腔鏡下胆嚢摘出術、肝S4下S5合併胆嚢摘出術、拡大肝右葉切除術

膵臓がん

膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除、悪性との境界病変に対しては十二指腸温存膵頭切除、腹側膵切除、分節切除、部分切除、放射線化学療法など

十二指腸がん

早期には内視鏡的切除、膵温存十二指腸分節切除、膵頭十二指腸切除

乳がん

最近では乳がんは局所的な病気ではなく、全身的な病気という考えかたが主流であり、この考え方に基づいて治療を行っております。手術は、縮小手術(がんを中心に可能なかぎり狭い範囲の切除にとどめる術式)が主であり、乳房温存手術、乳房形成手術なども行い、手術後患者さんが快適な生活を営めるような術式を選択することが出来るようになっています。また、手術後の再発を無くするために、化学療法(抗がん剤)、ホルモン療法、放射線治療などを併用しております。再発乳がんに対しても再発を早期に発見して、強力な化学療法、ホルモン療法、放射線治療などを併用し、効果的な治療を行っています。

詳しくは、乳腺外来診療案内をご覧ください。

そけいヘルニア

再発の可能性の少ない術式(ナイロン・メッシュ布を使用するもの)を多用しています。

詳しくは、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術についてをご覧ください。

肛門部疾患

痔核、痔ろうなどで手術が必要な場合、なるべく入院期間が短くて済む術式を選択します。

医療設備

CTスキャン(シーメンス)、MRI(GE)、3D-CT血管撮影、DSA血管撮影装置、手術用顕微鏡、バイオポンプ

手術件数(2023年度)

悪性

疾患 症例数 内訳
胃がん 11例
  • 幽門側胃切除(7例)
  • 胃全摘(3例)
  • 噴門側胃切除(1例)
結腸がん 21例
  • 開腹(14例)
  • 腹腔鏡(7例)
直腸がん 6例 -
肝胆膵がん 8例
  • 転移性肝がん(3例)
  • 原発性肝がん(2例)
  • 胆管がん(1例)
  • 胆のうがん(1例)
  • 膵がん(1例)
その他悪性 4例
  • 空腸がん(1例)
  • 回盲部悪性リンパ腫(1例)
  • 脂肪肉腫(1例)
  • GIST(1例)

良性

疾患 症例数 内訳
鼠経ヘルニア 75例
  • 腹腔鏡(66例)
  • 前方(9例)
胆石胆嚢炎 44例
  • 腹腔鏡(35例)
  • 開腹(9例)
内痔核、直腸脱 24例 -
虫垂炎 15例
  • 腹腔鏡(7例)
  • 開腹(8例)
その他 16例
  • ESD(4例)
  • 小腸切除(3例)
  • 結腸切除(3例)
  • 十二指腸穿孔(1例)
  • 卵巣転移(1例)
  • 人工肛門(3例)
  • 胆管空腸吻合(1例)

2023年度手術総数:238例

診療体制

常勤医師3名、非常勤医師1名体制で担当します。手術及び入院診療も行っております。

医師 資格など
高山 亘
(月曜日・水曜日)
  • 副病院長
  • 常勤医師
  • 日本消化器外科学会専門医、指導医
  • 日本外科学会専門医、指導医
大月 和宜
(火曜日・金曜日)
  • 診療部長
  • 常勤医師
  • 日本外科学会専門医、指導医
  • 日本消化器外科学会専門医、指導医
  • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
  • 日本消化器病学会消化器病専門医
  • 日本肝臓学会肝臓専門医
  • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
  • 日本核医学会PET核医学認定医
  • 日本人間ドック学会専門医
  • 日本乳がん検診精度管理中央機構検診マンモグラフィ読影認定医師B評価
角田 慎輔
(木曜日)
  • 外科部長
  • 常勤医師
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医

山本 宏
(月曜日・木曜日)
  • 日本外科学会専門医、指導医
  • 日本消化器外科学会専門医、指導医
  • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医