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更新日:令和4(2022)年4月28日
ページ番号:7261
イチジクは、植え付け2年目に結実を開始し、4年目からはほぼ成園に近い収量が確保できます。また、果樹の中では栽培が比較的容易で、栽培の経験がない人でも取り組みやすい樹種です。ここでは特に水田転換園でイチジクを栽培する場合の留意点を紹介します。
イチジクは一般に根が浅く、特に水田転換園では極めて浅根になります。そのため一度に多量に施肥すると根が濃度障害を受けやすいので、イチジクの生育を見ながら追肥で施用をします。
水田転換園では、植え付け後1から2年は乾田効果で肥効が高まり、施肥の必要がないことが多いので注意しましょう。幼木では、6月の追肥をせず、8月は加里肥料を10アール当たり3キログラムのみ追肥します。生育が悪い場合は窒素を10アール当たり1から2キログラム施用します。幼木の時期は、年間を通して養分の過不足が無いようにします。
窒素の過多や遅効きは結果枝が徒長して、着色不良や裂果の原因や枝の充実不良により寒害を受けやすくなるので、窒素の施用量や施用時期は樹齢や土壌の肥沃度により調節しましょう。土壌改良資材として、11月中旬頃に苦土石灰を10アール当たり100キログラム施用します。また、秋に30センチメートル程度の深耕や10アール当たり20トン程度の客土を2から3年ごとに実施すると根の伸長がよくなります。
表.千葉県の施肥基準(単位:10アール当たりキログラム)
なお、イチジク栽培についての作業暦や植え付け方法などについては、以下のページをご覧ください。
初掲載:平成25年3月
農林総合研究センター生産技術部果樹研究室
主任上席研究員塩田あづさ
電話:043-291-9989
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