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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > すぐ分かる最新の研究成果 > 低濃度(ていのうど)エタノール土壌還元消毒法(どじょうかんげんしょうどくほう)~キュウリ・トマトのセンチュウ対策等で利用できる新しい消毒法~
更新日:令和4(2022)年3月11日
ページ番号:8491
キュウリやトマトの栽培では土から伝染する病気や害虫対策として、薬剤による消毒や米ぬかを利用した土壌還元消毒が行われていますが、地面の深くまで消毒ができないことや臭気の発生等の問題がありました。そこで、これらを改善できる低濃度のエタノール(※)を利用した新しい土壌還元消毒法を開発しました。
※エタノールの消毒効果ではなく、微生物のエサとしての効果があります。
この記事のファイルは、下記リンクよりご覧になれます。
低濃度エタノール土壌還元消毒法(PDF:267KB)
この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
トマト・キュウリにおける低濃度エタノール土壌還元消毒法の畝部分処理による低コスト化(別ウィンドウで表示)(PDF:239KB)
(1)土壌還元消毒法は、土にエサとなる有機物を混ぜて土壌微生物を爆発的に増殖させることで、土壌中の酸素を消費し尽くして土壌を還元化し、病気や害虫を減らす技術です。低濃度エタノール土壌還元消毒法は、有機物にエタノールを使い、0.5~1%に薄めたエタノールを畑に大量に散布し、その後数週間、ポリフィルムで畑全面を被覆(ひふく)し施設を密閉します。その後、フィルムをはがして畑を耕し1週間後に農作物を植え付けます。
低濃度エタノールをかん水チューブで散布する
ポリフィルムで2~3週間覆う
フィルムをはがして畑を耕し、1週間後に植付ける
(2)土から伝染するネコブセンチュウ、ホモプシス根腐病等に、効果が認められています。
キュウリの根の様子
北総地域を中心に普及が進み、平成30年度には、トマト、エダマメ、花き等で約6haでこの技術が利用されています。
千葉県農林総合研究センター野菜研究室
043-291-0151(代)
平成30年1月(平成31年3月更新)
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