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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > すぐ分かる最新の研究成果 > 大規模な生産とコスト低減を可能にする水稲の早期乾田直播栽培(そうきかんでんちょくはさいばい)
更新日:令和6(2024)年9月2日
ページ番号:8487
お米の生産者の減少などにより、生産を続けている生産者に農地が集まり、その栽培面積が拡大しています。一般的に行われている、育てた苗を田植機で植える栽培方法(移植栽培)だけでは、4~5月に作業が一時期に集中するため、規模拡大を図ることが難しい状況にあります。
そこで、これより早い3月下旬に大型機械で田んぼに直接種をまく栽培方法(乾田直播栽培)により、栽培時期を拡大して作業を分散できることや、これまでの一般的な栽培方法と比べても遜色ない収穫量が得られることを確認しました。
この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
大規模な生産とコスト低減を可能にする水稲の早期乾田直播栽培(PDF:177.6KB)
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「ふさこがね」を用いた早期乾田直播栽培技術の実証(別ウィンドウで表示)(PDF:388KB)
(1)12月~2月に、レーザー光線を利用して数cm単位の高い精度で水田を平らにします。
(2)3月中~下旬に、乾いた田んぼに専用の機械を用いて種まきし、2tのローラーで鎮圧します。
(3)4月中旬頃から芽が出始め、4月下旬頃から田んぼに水を入れ始めます。
レーザー光を利用した均平作業
専用の機械による種まき作業
種まき後の鎮圧作業
(4)収量が多く「コシヒカリ」より早く収穫できる千葉県オリジナル品種「ふさこがね」を利用することで、種まきや田植えなどの作業の集中を緩和することができ、この技術を取り入れた生産者の規模拡大が図られました。
(5)この生産者は、目標とするお米の収穫量である(10a当たり600kg)を達成できました。
田んぼで発芽した様子
秋に実った稲穂
千葉県における乾田直播栽培面積は、令和2年度で約219haとなっています。
千葉県農林総合研究センター水稲・畑地園芸研究所水稲温暖化対策研究室
043-292-0016
平成30年1月(令和3年3月更新)
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