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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > すぐ分かる最新の研究成果 > ニホンナシの簡易大苗育苗技術の開発 ~施設設置と新梢誘引の時間を短縮~
更新日:令和6(2024)年1月25日
ページ番号:621456
県内のナシ園では老木が多くなり改植が喫緊の課題となっています。改植には2年生以上の大苗利用が有効ですが、従来の架線式大苗育苗では設備設置と新梢誘引に時間がかかることが問題となっています。そこで、フラワーネットを用いることで作業が簡単にできる簡易式大苗育苗技術を開発しました。また、簡易式大苗育苗において単年で優良なポット大苗を育成するための栽培条件を明らかにしました。
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ニホンナシの簡易大苗育苗技術の開発(PDF:203.5KB)
この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
ニホンナシの省力樹形用大苗育苗技術(PDF:117.8KB)
(1)開発した簡易式大苗育苗施設は、新梢の伸長に合わせてフラワーネットを上方に移動させることで新梢の倒伏を防ぎます。1本ずつ誘引する必要がないので能率的で、施設の設置も容易です。ジョイント仕立て用の大苗を育成する場合、苗1本当たりの作業時間は年間約25分と、従来の架線式大苗育苗より約17分削減できます。
(2)簡易式施設で大苗のポット育苗を行う際の、かん水、施肥、ジベレリン処理について適切な栽培条件を明らかにしました。毎日1Lのかん水、緩効性肥料を主体に年間50gの窒素施用、年間3回のジベレリンペースト処理により単年で優良な大苗を育成できます。
簡易式大苗育苗施設
簡易式大苗育苗施設の模式図
この技術で当センターでの苗木生産を試験的に始めました。今後現地でも普及が進むことが期待されます。
千葉県農林総合研究センター果樹研究室
043-291-0151(代)
令和5年12月
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