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更新日:令和6(2024)年11月1日
ページ番号:8469
輸出する際の長期輸送中に、植木の根の周りにある土が乾燥すると、葉がしおれたり落ちたりするなど、品質が低下してしまいます。そのため、コンテナの中の温度管理やポリフィルムで根の周りの土を覆うなどの方法により乾燥を抑えることで、品質の良い状態で植木を輸出することができるようになりました。
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輸出用植木類の輸送時における品質保持技術(PDF:179.3KB)
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輸出用植木類の品質保持輸送技術(PDF:177KB)(別ウィンドウで表示)(PDF:177KB)
近年、欧米での日本庭園・盆栽ブームを受け、欧米向け植木の輸出量が増加しています。EU諸国等に輸出する場合、コンテナに積み約1か月かけて船で輸送します。この間に葉がしおれたり落ちたりするなどの品質の低下を防ぐ技術を開発しました。
(1)コンテナ内の環境は気温5℃、湿度99パーセントに保たれていますが、このような環境でも土の乾燥や落葉が発生することが分かりました。
コンテナに積まれた植木の様子
根の周りの乾燥した土の様子
(2)土の乾燥は空気の対流が原因であるため、ポリフィルムで根の周りの土を覆うことや、保水力の大きい培養土を用いることで葉を健全に保つことができます。
根の周りをポリフィルムで覆ったイヌツゲ
ポリフィルムによるイヌツゲの
根の周りの土の水分保持効果
千葉県の植木輸出は、主に植木産地である匝瑳市、東金市で行われ、令和元年度の植木輸出額は15.3億円であり、EU向け輸出用植木類の約4割でこの技術が取り入れられています。
千葉県農林総合研究センター花植木研究室
電話番号:043-291-0151(代表)
平成30年1月(令和3年3月更新)
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