ここから本文です。
ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > すぐ分かる最新の研究成果 > LED電球を利用したエラチオール・ベゴニアの開花時期の調整
更新日:令和5(2023)年12月18日
ページ番号:8467
エラチオール・ベゴニアは、県内全域で生産が行われている鉢花で、花が咲く時期を調整するために、夜間に白熱灯や蛍光灯の光を当てて栽培しています。
消費電力の小さいLED電球の導入に向けて色の違いや設置する位置などを分析した結果、電球色のLED電球ならば、従来の方法と同等の効果があることがわかりました。
これにより、電気代や電球交換という栽培コストを大幅に削減することができます。
この記事に関するファイルは、下記リンクよりご覧になれます。
LED電球を利用したエラチオール・ベゴニアの開花時期の調整(PDF:210.5KB)
この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
LED電球を利用したエラチオール・ベゴニアの開花制御(別ウィンドウで表示)(PDF:246KB)
エラチオール・ベゴニアは、昼間の時間が一定以上短くなると花が咲くため、日が短い秋から冬には、株が大きくなる前に花が咲いてしまい、商品としての評価が下がります。
そこで、株を大きくしてから花が咲くように調整するために、夜間に白熱灯や蛍光灯の光を当てて、昼間が長いと感じさせる電照栽培(でんしょうさいばい)が行われています。
(1)赤い色を含む電球色のLED電球を用いることで、これまでの白熱灯を用いた場合に比べて株がやや大きくなり、蛍光灯を用いた場合とよく似た株の姿になることが分かりました。
株が大きく、鉢とのバランが取れて
いるほど高品質とされます
試験に用いた照明の波長
(2)LED電球は高価ですが寿命が長く消費電力が少ないため、10年間の電球及び電気代にかかる経費は白熱灯に比べて約9割、蛍光灯に比べて約6割削減することができます。
県内の生産者組織「千葉県鉢花生産者連絡協議会・ベゴニア部会」の生産者を中心に導入が進んでいます(15戸)。
千葉県農林総合研究センター花植木研究室
043-291-0151(代)
平成30年1月(令和5年12月更新)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください