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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > すぐ分かる最新の研究成果 > 収穫量の確保と環境負荷の軽減を実現~「エコFIT(フィット)」を用いた「ちばエコ農業」栽培~
更新日:令和4(2022)年10月5日
ページ番号:8472
環境にやさしい農業を推進する「ちばエコ農業」栽培においても、堆肥などを畑に施用し過ぎてしまうと、環境に負荷を与える可能性があります。
そこで、千葉県施肥設計支援システム「エコFIT」で適正な施肥量、堆肥量を算出し、コマツナとホウレンソウを栽培しました。その結果、慣行栽培と同等の収穫量を確保することができ、かつ、環境への負荷も少なくなることが明らかとなりました。
この記事に関するファイルは、下記リンクよりご覧になれます。
収穫量の確保と環境負荷の軽減を実現(PDF:122.7KB)
この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
「エコFIT」を用いた「ちばエコ農業」栽培における硝酸態窒素溶脱低減(別ウィンドウで表示)(PDF:168KB)
千葉県施肥設計支援システム「エコFIT」は、野菜の種類や栽培時期に合わせて、化学肥料、有機質肥料、堆肥などの施用量をパソコンで簡単に算出するシステムです。
※「エコFIT」で適正な施肥量、堆肥量を施用した栽培:「エコFIT」で適正な化学肥料、有機質肥料、堆肥の量を算出し畑に施用
※慣行栽培:化学肥料と堆肥を畑に施用
(1)慣行栽培での堆肥量は2t/10a/年ですが、「エコFIT」で計算した堆肥量は、堆肥に含まれる肥料成分を考慮するため0.9t/10a/年と少なくなります。
(2)収穫物の量は、慣行栽培とエコFITで適正な施肥量、堆肥量を施用した栽培では同等であることがわかりました。
(3)作物に利用されず土壌に残り地下水へ流れ出る窒素の量は、慣行栽培よりもエコFITで適正な施肥量、堆肥量を施用した栽培の方が少なく、環境への負荷も少なくなることがわかりました。
エコFITの画面
「コマツナ」の栽培
「エコFIT」は、千葉県庁の担い手支援課から無償で配布されています(043-223-2907)。生産者、肥料・農薬メーカー、行政関係機関等で利用され、平成19~令和3年度の配付実績は延べ409台です。
千葉県農林総合研究センター土壌環境研究室
043-291-0151(代)
平成30年1月(令和4年10月更新)
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