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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > すぐ分かる最新の研究成果 > 植木・盆栽を千葉から世界へ~線虫対策により植木輸出をサポート~
更新日:令和5(2023)年3月22日
ページ番号:8470
千葉県は全国有数の植木産地であり、その高い技術から海外で人気が高まっています。ところが輸出量の増加とともに、検疫において根や土から線虫が検出されることにより輸出がストップする事態も増加するようになりました。当センターでは、その主な原因がオオハリセンチュウであることを突き止め、輸出前に退治する手法を開発しました。また、今後拡大が期待されるEU向けに輸送した場合を想定した実証試験を行い、効果を確かめました。
この記事に関するファイルは、下記リンクよりご覧になれます。
植木・盆栽を千葉から世界へ(PDF:101KB)
この記事に関する詳しい情報は、下記リンクよりご覧になれます。
輸出植木のMEP乳剤根部(根鉢)浸漬処理によるオオハリセンチュウ防除(別ウィンドウで表示)(PDF:187KB)
輸出植木ベノミル水和剤根部(根鉢)浸漬処理によるオオハリセンチュウ防除(別ウィンドウで表示)(PDF:161KB)
輸出用イヌツゲ生産圃場におけるオオハリセンチュウ密度低減技術の開発(別ウィンドウで表示)(PDF:142KB)
(1)主な輸出用樹種からどのような線虫※が検出されるか調査し、輸出で最も問題となるのはオオハリセンチュウであることを突き止めました。
※植物の根に寄生する、細長い糸状の土壌動物。体長0.5~1.5mm。
(2)多くの薬剤からオオハリセンチュウに効果のある剤を選抜し、効果的な濃度や処理方法、処理時期を明らかにしました。
(3)EU向け輸出の際に用いられるコンテナと同じ環境下で、輸送期間(通常約45日)をおいた実証試験を行い、十分な効果が長期間持続することを確認しました。
オオハリセンチュウ
線虫処理の様子
オオハリセンチュウ検出頭数
(100g土壌あたり)
県内では匝瑳地域を中心にイヌツゲ、キャラボク、イヌマキ等の植木・盆栽類を生産する植木輸出経営体26戸(輸出額25.8億円、平成30年)の他、全国の輸出産地(同119.6億円)のほとんど全てに普及しています。
千葉県農林総合研究センター病理昆虫研究室
043-291-0151(代)
平成30年1月(令和2年3月更新)
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