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ホーム > しごと・産業・観光 > 農林水産業 > 農林関係出先機関 > 農林総合研究センター > 農林総合研究センターの視察 > 野菜・花き研究室 Vegetable Crops and Ornamental Plants Laboratory
更新日:令和6(2024)年2月28日
ページ番号:8286
千葉県南房総地域は、冬も温暖な気候を生かして、野菜では、水田を利用したレタスやナバナ等の生産が盛んで、また観光・直売需要のあるイチゴ栽培も行われています。
花きでは、ストックを始めとした切り花が生産され、首都近郊における重要な産地になっており、近年では夏においてもヒマワリ等の生産が盛んになっています。
このような状況も踏まえて、当研究室では、野菜については、南房総地域の特産野菜と県下全域の温室メロンの生産振興支援のための試験研究を推進しています。また、ナバナについては、本県に適し有利性を発揮できる独自の品種改良を進めます。また花きでは、切り花の生産振興支援のための試験研究を推進するとともに、消費拡大につながる切り花の品質管理技術の開発に取り組みます。君津地域特産のカラーでは、産地に適し有利性を発揮できる独自の品種改良を進めます。
安房地域は冬春レタスの大きな産地です。支柱立ての必要なトンネルを用いず、不織布のべたがけによる省力的な栽培技術を確立し、べたがけ栽培の適品種を選定することで、出荷量の増加や規模拡大を図ります。
[写真]レタスのべたがけ栽培試験
県南地域で根こぶ病が多発し、問題化しているため、(国研)農研機構野菜花き研究部門が育成した根こぶ病抵抗性ハクサイ中間母本と千葉県及び種苗会社の持っている遺伝資源を交配し、根こぶ病抵抗性DNAマーカーを活用して、強度根こぶ病抵抗性を有する早生及び中生新品種を育成します。
[写真]交配を行い採種を待つナバナ
観光・直売イチゴは、南房総地域でも主要な販売形態となっていますが、観光客が増加する3月以降に食味の低下や着色不良等が発生しています。そこで、着色不良果の発生及び食味の低下を抑制する栽培管理方法を明らかにします。
[写真]南房総地域の観光イチゴ園
切り花ストックは、千葉県を代表する切り花品目ですが、近年、生産者の高齢化により生産量が減少しています。そのため、直播栽培の技術を確立し、育苗や定植作業の省力化を目指します。
[写真]直播栽培のストック
切り花の出荷は、天候等により出荷予定時期がずれたり、一時期に集中する場合があります。そこで、主要な切り花品目について、収穫後の一時保管時の適切な条件を明らかにして出荷調整を可能にする技術を開発します。現在は、ストックとニホンスイセンに取り組んでいます。
[写真]ストックの観賞期間調査
カラー主産地の君津地域では、疫病抵抗性品種「ウェディングマーチ」が主に栽培されていますが、開花時期が遅い欠点があります。そこで、年内開花率が高く、切り花草姿が優れて疫病に強い新品種の育成を進めています。
[写真]交配用に開花させたカラー
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