「令和6年県教育界の主なできごと」のあらまし
【1月以降】中学校・高校の部活動や地域クラブをサポートする人材を募集するための千葉県地域クラブ活動等指導者人材バンク「ちばクラサポ」の運用開始
今後、市町村等の地域が主体となって取り組む各種地域クラブ活動に対し、指導者として協力いただける方に「ちばクラサポ」登録してもらい、市町村の依頼に応じて、指導者を紹介するシステムの運用を開始した。登録者は1,055人となった。(12月10日現在)
【2月20日・2月21日】令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜に「デジタル採点システム」と「短答を含む記述式及びマークシート式併用型の解答方法」を導入
令和5年度千葉県公立高等学校入学者選抜における採点誤りを受け、改善策として令和6年度千葉県公立高等学校入学者選抜より「デジタル採点システム」と「短答を含む記述式及びマークシート式併用型の解答方法」を導入した。
【3月18日・7月7日】教員不足解消に向けた取組 ~奨学金返還緊急支援事業の開始、教員採用候補者選考の集中開催~
千葉県の教員を目指す学生が安心して勉学に取り組めるように支援する「奨学金返還緊急支援事業」が開始された。
本事業は、深刻な教員不足の中、教育現場を支える質の高い人材を確保することを目的としており、要件を満たす者「全員」に「全額」を「代理返還」する全国初の取組として、対象となりうる学生やそのご家族のみならず、他の自治体等からの問い合わせも非常に多く、事業開始以来、大きな反響が続いている。
また、令和7年度(同6年度実施)千葉県・千葉市公立学校教員採用候補者選考の第1次選考を、幕張メッセで集中実施とし、当日の運営を外部企業へ委託した。
千葉会場を幕張メッセでの集中実施とすることで、空調の整った環境で熱中症等の心配がなくなったほか、辞退者、遅刻者、会場間違いは大幅に減少するなど、利便性の向上が図られた。
【3月29日】「千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保に関する施策を総合的に推進するための基本方針」を策定
県では、不登校児童生徒の教育機会の確保に関する施策を総合的に推進するための基本方針を策定した。主な内容は以下のとおり。
- 学校内外の教育支援センター、フリースクール、学びの多様化学校、既存の学校自体も必要な改善を加えるなどし、これらを有機的に結び付け、子供の個性を尊重し、学びを継続できるようにする。
- 安心、安全(いじめ、暴力行為、体罰等の根絶)、魅力ある学校づくり
- 個々の子供に合った多様な学び方を用意し、子供が過ごしやすい空間を作ることが重要
- 不登校の状態の子供の心理や、特別な配慮が必要な児童生徒に対する理解を促す研修を実施
- 保護者が抱える不安や困難に寄り添った支援を行う。支援の情報を確実に伝える。
- スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の資質の向上と配置の充実に努める。
- 義務教育修了後も安心して学びを継続できるよう、教育と福祉を融合し新たな高等学校の在り方を検討。
【4月1日】千葉県いじめ重大事態対策強化事業実施(いじめ重大事態調査員の採用)
県立学校において、いじめの重大事態が発生した際、いじめ問題に知見のある、いじめ重大事態調査員を当該学校へ派遣し、発生後の対応等について指導・助言を行うとともに、第三者委員として学校主体の調査に当たるなど、いじめ重大事態への迅速かつ適切な対応等に資するための支援を行う。これまで、いじめの重大事態を認知してから、調査を開始するまでかなりの日数が必要になるという課題に対応している。
調査員は、いじめ重大事態が発生した場合、当該学校への初期対応に係る指導・助言や第三者委員としての調査・検証等を行うなど、事案の早期解決に大きく貢献している。
【5月28日】千葉県立図書館 電子書籍サービス開始
千葉県立図書館では、読書バリアフリーへの対応等を踏まえ、電子書籍サービスを開始した。
法律や健康・医療などの専門書や仕事や生活に役立つ本を中心に約1,800点の提供から開始し、令和6年度中には約5,000点の提供を予定している。
【6月3日】不登校等の中学生のためのオンライン授業配信(エデュオプちば)を開始
県内の中学校に在籍する生徒及び県在住の中学生で、不登校の状態にある方を対象に、国語、社会、数学、理科、英語の5教科のオンラインでの授業配信を令和6年6月から開始した。
長期休業中を除く平日に実施し、録画した授業はオンデマンドで受講可能としている。約135人(12月1日現在)の生徒に利用されており、不登校の状態にある生徒の学びの支援に役立てている。
【8月9日】県立八千代高校 安樂 宙斗選手がパリ2024オリンピックで銀メダル
パリ2024オリンピックのスポーツクライミング男子複合で、県立八千代高校3年生の安樂 宙斗選手が、見事銀メダルを獲得した。スポーツクライミング男子でのメダル獲得は、日本勢初の快挙。
【8月10日】第9回全国ボッチャ選抜甲子園 県立船橋夏見特別支援学校高等部「なっつみーズ」が優勝
県立船橋夏見特別支援学校高等部「なっつみーズ」は、43チームが出場した第9回全国ボッチャ選抜甲子園の予選を勝ち上がり、8月10日に東京都墨田区の「ひがしんアリーナ」で行われたトーナメント方式の決勝大会で、見事優勝を果たした。
【8月21日】第15回全国和菓子甲子園 県立安房拓心高等学校が優勝
全国の高校生を対象とした「和菓子」のコンクール「全国和菓子甲子園」は、今回で15回目を迎え、今年は「日本の酪農」をテーマとして、大阪市で開催された。
県立安房拓心高等学校調理系列3年の伊藤千輝さんと庄司真理さんのペアが出場し、製品力、技術力、ネーミング、企画力、プレゼンテーション力などを審査する決勝大会において、2人が考案した「食突(しょとつ)モ~進」が高く評価され、見事優勝に輝いた。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください