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更新日:令和6(2024)年10月11日
ページ番号:567928
過去に掲載した「特別支援通信」や「事務所だより」の中から、特別支援教育関係の記事を抜粋して掲載しますので、御活用ください。
葛南教育事務所では、令和6年度葛南教育事務所重点目標として、「個別の教育支援計画及び個別の指導計画の活用による、適切な合理的配慮と個に応じた支援の提供」を掲げています。今回は、両計画の作成と活用についてのポイントを、千葉県教育委員会発行の『特別支援教育指導資料(令和5年度版)』を基に確認します。子供達が自分の力を最大限発揮して、生き生きと学ぶことができる支援体制を整えるためにも、両計画を有効活用しましょう。
今回も、教室にいる「気になる子供の行動について、その特性や要因を踏まえて支援を講じる」です。これまで、全体への支援(一次支援)、全体の中で行うさりげない支援(二次支援)、個々への支援(三次支援)について触れてきました。今回は、学校全体で連携して支援し、子供の「学びやすさ」を構築していくことについて紹介します。
Point
・背景にある問題が複雑に積み重なっている場合は、変化が見られるまでに時間がかかると認識し、粘り強くかかわっていくことが大切です。
・できるところから一つ一つ取り組み、小さな変化を評価していきましょう。
・違ったタイプの子とのかかわりがいい影響につながることもあります。多様性を認めて 子供同士のかかわりを大切にしましょう。
小学校や中学校で続けた支援や、子供の学習面や行動面の困難さについては、確実に次の学びの場へ引継ぎをしましょう。子供の苦手さや試みた支援方法、支援の過程で起きた変化などを「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を活用して伝えていきます。
今回も、教室にいる「気になる子供の行動について、その特性や要因を踏まえて支援を講じる」です。気になる子供の学び方の特性や行動の要因が分かると、個に応じた支援(二次支援)が考えやすくなります。今回も、全体の中でできる一次支援、二次支援、三次支援の具体例も紹介します。
Point 「分かった」という達成感を一緒に喜び、苦手意識が積み重ならないように配慮します。
個別の支援をする場合は、本人・保護者の同意と周囲の理解が必要です。
多様性を認め合えるクラスの雰囲気づくりを大事にしましょう。
支援を講じるときには、その子の特性を考えると共に日頃の教室環境や伝え方、話し方などを振り返り、「周りの子にもあると良い支援(UDの視点を踏まえた支援・一次支援)」から実践していきましょう。その上で、全体の中でできる個別の配慮(二次支援)を行います。今回は、二次支援の方法についても具体的に考えていきましょう。
Point 少し頑張ったら達成できそうな、具体的な行動目標を考えます。
認められる、必要とされる役割を任せるようにします。
「できたね」「ありがとう」と認められ、感謝される経験を積み重ねられることが大切です。
教室の中には、様々な特性のある多様な子供たいちが共に学んでいます。気になる子供の行動のには必ず要因があり、それを含めて支援を考えていくことがとても大切です。「気になる子供の行動について、その特性や要因を踏まえて支援を講じること」について具体的に考えていきましょう。
Point 集団の中でできる支援から考えます。
効率的にできる支援を考えます。
全員にとって居心地が良い状況が大切です。
今回は、 過去に葛南教育事務所だよりで掲載してきたユニバーサルデザインの視点を踏まえた環境づくりと分かりやすい授業づくりを「葛南スタイル」に沿って再確認したいと思います。現状を把握し、前期後期のスパンでできることから取り組んでいきましょう。
学校や園の特別支援教育の現状と課題に対する取組状況を確認するうえで、「インクルCOMPASS」が活用できます。「インクルCOMPASS」は、国立特別支援教育総合研究所が作成した、インクルーシブ教育システム構築の現状や課題を把握し、次の取組につなげるための手がかりを得ることを目指したツールです。現状を振り返ることで、自校(自園)の強みや課題を確認することができるものとされています。
今回は、 学校全体で児童生徒を支える方法について考えてみます。様々な児童生徒にとって、わかりやすい授業を推進していくためには、教職員が協力し合い、学び合える「チーム」がとても大切です。児童生徒を支えるチームワークを高めていきましょう。
年度末を迎え、今年度の反省を踏まえ、次年度の計画を立てる時期となりました。各学校の特別支援学級においては、今年度の取組を振り返りながら、次年度の教育課程の編成を適切に行うようお願いします。また、各学校の「特別支援教育計画」についても確認をしていただき、適切な校内体制の構築と、校内での周知をお願いします。
今回は、 過ごしやすい環境づくりについて考えてみます。 児童生徒一人一人の様子をよく見てみると、諸感覚の感度や身体の動きの様子、得意なコミュニケーション手段等が多様であることがわかります。教師は、どのような児童生徒にとっても過ごしやすく学びやすい環境を模索し、環境づくりを工夫することが大切です。
今回は、「道具」の工夫について考えてみます。身体的な不器用さがある、見ることや書くことに苦手さがある、行動の切り替えに苦手さがある等、学校には様々な児童生徒がいます。児童生徒の様子に合わせて道具を工夫することで、活動に取り組みやすくなることがあります。視力に応じて眼鏡を使用したり、左利きの人が専用のはさみを使用したり、海外旅行の際に翻訳機を使用したりするように、必要に応じて道具を効果的に使っていきましょう。
今回は、「誤り」の伝え方について考えてみます。授業の中で、児童生徒が回答を誤ったり、指示を誤って理解し、教師の思いと違う行動をしたりすることがあります。そのような時、教師はどのように対応しているのでしょうか。誤った学習をしないために、誤りに気付かせ修正することが大切ですが、「間違ってしまった」「叱られた」という思いを児童生徒が強くもつと、意欲や自信を失うことにつながってしまいます。中でも、学習面で誤回答が多い児童生徒や、情報の受け止め方に特性のある児童生徒にとっては、毎日「誤り」を指摘され続けることは大きなストレスとなり、心身の不調につながっていってしまいます。学校を訪問すると、否定的な表現をせずにさりげなく誤りを児童生徒に気付かせたり、意欲を高めながら繰り返し考えさせたりすることが得意な先生に出会います。伝え方の工夫一つで受け止め方が大きく変わるということを意識して、様々な工夫をしながら、児童生徒との良好な関係を築いていきましょう。
今回は、個別の支援と、学級全体でのユニバーサルデザインとの関係性やバランスについて考えてみます。学校を訪問すると、「個別の支援がたくさん必要で手が回らない。」「個別に支援されることを嫌がる児童生徒がいる。」というような先生方の悩みを聞くことがあります。「個に応じた支援」は、「個別に行うもの」とは限りません。個に応じた支援を全体の流れにさりげなく組み込むことで、支援を要する児童生徒が「わかる/できる」状況をつくり、他の児童生徒にとってもよりわかりやすい状況となるように、授業の流れや手立てを工夫していきましょう。
今回は、児童生徒が前向きな気持ちで授業に臨み、落ち着いて活動に取り組むことができるように、教師はどのようにして児童生徒の「心」を支えていくかということについて考えてみましょう。「できない」「わからない」「うまくいかない」という経験を重ねてしまうと、児童生徒は自信を失い、心身に不調をきたしたり、行動が落ち着かなくなったりするという二次的な困り感を抱えることにつながっていきます。多様な児童生徒がいる集団だからこそ、教師は一人一人の「心」の動きに気付き、「心」を支え、あたたかな心が通い合う関係を築いていくことが大切です。
今回は、授業づくりのポイントとして、「動」と「静」を組み合わせることについて考えてみましょう。教室の中に、じっと座っていることが苦手な児童生徒や、集中が持続しにくい児童生徒はいないでしょうか。そのような児童生徒が落ち着き、集中して授業に取り組みやすくなるためには、動的な活動と静的な活動を適度に組み合わせることや、行動を切り替えやすくする仕掛けがポイントとなります。落ち着き、集中していることが、「授業がわかる」ことの前提となります。児童生徒の立場になって、授業づくりや教師の行動について考えてみましょう。
今回は、わかりやすい授業づくりのポイントとして、「視覚的な情報の提示の工夫」について考えてみましょう。学校訪問に伺うと、多くの教室で視覚的な情報提示が見受けられるようになりました。また、ICT機器の活用の普及に伴い、機器を活用した視覚的な情報提示も進んでいる様子が見られます、そこで今一度、児童生徒にとって見やすくわかりやすい情報の提示方法を確認していきましょう。
今回は、わかりやすい授業づくりのポイントとして、「伝わりやすさ」について考えてみましょう。教師が、一人一人の児童生徒にとっての「わかりやすさ」を意識して情報の伝え方を工夫することで、児童生徒の集中や理解を促すことができます。児童生徒のことを「集中力が無い」「理解力が低い」等と判断する前に、「伝わりやすい伝え方をしているか?」と教師自身の振る舞いや言葉を見直すことが大切です。
今回は、わかりやすい授業づくりのポイントとして、授業の「スタート」について考えてみます。児童生徒だれもが、わくわくしながら、意欲的に気持ちよく授業をスタートできるような状況を工夫してみましょう。
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