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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 文化財の指定と登録 > 新指定・登録の文化財 > 令和5年度県登録文化財の登録について
更新日:令和6(2024)年2月13日
ページ番号:636389
発表日:令和6年2月7日
教育庁教育振興部文化財課
令和6年1月18日に開催された千葉県文化財保護審議会において千葉県登録文化財に登録すべきとの答申があった下記の文化財8件について、千葉県登録文化財に登録することを決定しました。この結果、県登録文化財は有形文化財10件、無形民俗文化財1件、記念物1件の計12件となります。
有形文化財(建造物)
館山市八幡385
千葉県
館山市の千葉県立安房高等学校に所在する。昭和6年(1931)に建てられた県立安房中学校の木造校舎の一部を昭和56年(1981)の新校舎建設に伴って移築保存したもの。校長室や応接室の中心飾りなどに当時流行したアールデコの意匠を採用するなど、洋風モダンデザインを取り入れた建物で、県指定有形文化財千葉県立安房南高等学校旧第一校舎ともよく似ている。
千葉県立安房高等学校旧管理棟(外観)
千葉県立安房高等学校旧管理棟(校長室の中心飾り)
有形文化財(建造物)
成田市本三里塚153-1
成田市
旧陸軍鉄道第二大隊の駐屯地の門を成田市立三里塚小学校に移築したものといわれており、明治43年(1910)ごろの建築と推測される。煉瓦の積み方は長手積と小口積とを段を違えて交互に積む「イギリス積」で、上に笠石を乗せる。明治末の煉瓦造りの建築物は成田市内においても希少であり、地域のランドマーク的存在として、地域の景観に欠かすことができないものである。
成田市立三里塚小学校赤煉瓦門(旧陸軍鉄道大隊駐屯地門)
有形文化財(彫刻)
鴨川市広場1413
宗教法人鏡忍寺
鴨川市の鏡忍寺旧祖師堂に取り付けられていた蟇股22点で、旧祖師堂の解体に伴い取り外された。モチーフは、竜、犀、麒麟、牡丹であり、この彫刻の裏側の多くに「武士伊八」、「武師伊八」等の銘が残されていたため、初めて伊八作品であることが明らかになった。後年の作と比較して未熟な点もあるが、明和8年(1771)ごろ、伊八19歳ごろの最初期の作品として貴重。
鏡忍寺 蟇股(竜)
鏡忍寺 蟇股(牡丹)
有形文化財(彫刻)
鴨川市広場1413
宗教法人鏡忍寺
鴨川市の鏡忍寺旧祖師堂の屋根両側の妻飾りとして取り付けられていた1対の力士像で、旧祖師堂の解体に伴い取り外された。現在は蟇股2点とともに現祖師堂内で展示されている。蟇股と同様に後年の作と比較して未熟な点もあるが、明和8年(1771)ごろ、伊八19歳ごろの最初期の作品として貴重。
鏡忍寺 力士像(左:吽形、右:阿形)
有形文化財(彫刻)
鴨川市貝渚2002-1
宗教法人心巖寺
作品の裏面に伊八の刻銘が残されている。鴨川市の心巖寺旧本堂の欄間として彫られた1対の竜で、現在は、昭和初期に建てられた現本堂に設置されている。作風等から天明年間、伊八が30代~40代半ばごろの作品と考えられ、荒波から勇壮に姿を現す竜が向かい合うように配置されている。
心巖寺 欄間「竜」(阿形)
心巖寺 欄間「竜」(吽形)
有形文化財(彫刻)
鴨川市貝渚2002-1
宗教法人心巖寺
鴨川市の心巖寺旧本堂に取り付けられていた一対の木鼻で、現在は、昭和初期に建てられた現本堂で保管されている。欄間「竜」と同じく天明年間の作品と考えられる。大らかな作風は伊八の作品の特徴をよく表している。
心巖寺 木鼻「象」(阿形)
心巖寺 木鼻「象」(吽形)
有形文化財(彫刻)
鴨川市平塚1718
宗教法人大山寺
鴨川市の大山寺不動堂の宮殿(厨子)正面に配置されている。不動堂の年代や作風から享和2年(1802)ごろの作と推測され、円熟期を迎えた50代前半の伊八の作風をよく表している。俱利伽羅竜は不動明王の化身とされ、渦巻く波間に突き出た宝剣に竜が巻き付き呑み込む様を躍動的に表現している。
大山寺俱利伽羅竜
無形民俗文化財
千葉県
特定せず
コトジツノマタ、ツノマタという海藻を水で煮たものを型に流し込んで固めたもので、一口大に切り分け、醤油等をかけて食べる。元々はハレの日の儀礼食から始まり、現在に至るまでの間に日常食にも取り込まれてきた。県内東部沿岸を中心に内陸部まで広範囲に広がっており、郷土食の一つとして位置づけられている。千葉県における海と食を深く関連づけるものの一つとしてとらえられる。
カイソウ
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