登録有形文化財(建造物)の登録について(令和4年7月22日)
発表日:令和4年7月22日
教育振興部文化財課
国の文化審議会は、文部科学大臣に対し、銚子市所在の 「旧公正會舘」、袖ケ浦市所在の「安藤家住宅主屋」ほか2件、酒々井町所在の「旧莇家住宅店舗兼主屋」(きゅうあざみけじゅうたくてんぽけんおもや)を登録有形文化財(建造物)として登録するよう答申しました。
今後、告示されると、県内の登録有形文化財(建造物)は304件になります。
今回答申された文化財
旧公正會舘
(きゅうこうせいかいかん)
- (1)員数:1件(1棟)
- (2)所在地:銚子市新生町2丁目1ー5
- (3)建築年代:大正15年/昭和後期改修
- (4)登録基準:「(二)造形の規範となっているもの」
- (5)概要:
ヤマサ醤油の十代濱口儀兵衛が設立した社会教育事業を目的とする公正會の会館で、鉄筋コンクリート造の洋風建築。正面はセセッションを意識した垂直性を強調する意匠で、二階は講堂で当時の映写室を残す。
- 旧公正會舘(写真提供:銚子市教育委員会)
- 旧公正會舘(写真提供:銚子市教育委員会)
安藤家住宅主屋、土蔵、稲荷社
(あんどうけじゅうたくおもや、どぞう、いなりしゃ)
- (1)員数:3件(3棟)
- (2)所在地:袖ケ浦市代宿1037
- (3)建築年代:江戸末期/昭和60年頃改修(主屋)、江戸末期(土蔵)、昭和初期頃(稲荷社)
- (4)登録基準:
「(一)国土の歴史的景観に寄与しているもの」(土蔵・稲荷社)
「(二)造形の規範となっているもの」(主屋)
- (5)概要:
市街地から北東の旧代宿村にある農家。寄棟造りの主屋は元は茅葺きで、軒を出し桁造りとする。内部は土間と二列五室からなり、十五畳のチャノマに押板と仏壇を備え、上手は続き間座敷とする。正面二箇所に式台を付すのはこの地方の上層農家の特徴。土蔵は主屋の南東にある家財蔵。稲荷社は主屋裏手に建つ一間社流造の祠。銅板葺き屋根で棟は成の高い箱棟風とした独特な造り。上総地方の典型的な農家。
- 安藤家住宅主屋(写真提供:袖ケ浦市教育委員会)
- 安藤家住宅土蔵(写真提供:袖ケ浦市教育委員会)
- 安藤家住宅稲荷社(写真提供:袖ケ浦市教育委員会)
旧莇家住宅店舗兼主屋
(きゅうあざみけじゅうたくてんぽけんおもや)
- (1)員数:1件(1棟)
- (2)所在地:酒々井町酒々井字上宿1636-1
- (3)建築年代:明治中期/明治40年増築・昭和28年改修・平成30年移築
- (4)登録基準:「(一)国土の歴史的景観に寄与しているもの
- (5)概要:
佐倉街道酒々井宿に所在する醤油や茶を扱った商家。重厚な土蔵造りで、一階正面格子戸で内部は土間とミセ、二階正面は手摺り付の開口として内部は床構え付きの広い座敷とする。賑わった街道の歴史的景観を伝える豪壮な店舗。
- 旧莇家住宅店舗兼主屋(写真提供:酒々井町教育委員会)
- 旧莇家住宅店舗兼主屋(写真提供:酒々井町教育委員会)
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