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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:314739
(こうしょうじのちちいちょう)
県指定天然記念物
昭和10年3月26日
勝浦市勝浦49(高照寺)
高照寺境内の墓地に根をはるイチョウである。イチョウは枝や幹の一部から根が発達して垂れ下がることがある。この根は気根とか乳柱と呼ばれるが、このイチョウはとてもたくさんの気根が発達しており「乳公孫樹」と名付けられた。樹高は約10m、根回りも10mで、樹齢は不明だが、昭和時代初期に有名な植物学者牧野富太郎博士が樹齢1000年を超えるとしている。100年ほど前の勝浦の火災により、主幹の上部は枯れてしまったが、巨大な枝が四方に広がり、あたりを覆い尽くすように広がっている。気根も100以上あるといわれ、大きなものは直径約2m、長さ2mを超える。梢は海からの風の影響を受けていずれも北を向いている。
イチョウの気根は乳房に例えられることが多く、全国の各地に乳にまつわる伝説が残されている。高照寺ノ乳公孫樹は、この地域で1000年前に法華経の読経により乳不足に悩む婦人を治していた高僧の死後、里人が僧の徳を偲んで植えたものと寺伝に云わっている。
太い枝から垂れさがる大きな気根
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