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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:315025
(どうぞうあみだにょらい りょうわきじりゅうぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和57年4月6日
成田市大竹765(円光寺)
善光寺式の阿弥陀三尊像で、中尊の阿弥如来像は、高さ46cm、左脇侍の観音像は高さ29.5cm、右脇侍の勢至像は高さ29.2cmである。鋳銅製で、表面には鍍金が施されている。中尊は両手首から先を別鋳でつなぎ合わせ、脇侍は両腕を別鋳でつなぎ合わせる他は一度に鋳出されている。中尊の螺髪は旋毛型で大粒に表され、耳朶は紐状に伸びる。肉髻珠、白毫相、三道が表わされている。両肩をおおう衲衣を着け、両肩から胸前に折り返しを表している。左手は下げて第2・3指は伸ばし他の指は握った刀印を結ぶ。右手は肘を曲げており、手首から先を失っている。
脇侍は筒形の六角宝冠をかぶり、地髪は毛を筋彫りし、耳朶は紐状にのびている。右側の観音像は宝冠の正面に観音の証の阿弥陀像を鋳出し、勢至像は勢至の証の宝瓶を鋳出する。観音像は右手を上に、勢至像は左手を上にして両手を重ねる。
中尊の台座は蓮実、反花、框の三重蓮華座で一鋳のもので、脇侍の台座は木造で後に補われたものである。
穏やかで整った姿で小鼻がやや大きく頬の少し張った表情、中尊の胸元に下衣を表している点に特徴がる。中尊の背部に「上総國北郡堺郷手取六郎四郎入道歳延慶貳年六月十日己酉」の銘文があり、鎌倉時代末期の延慶2年(1309)に上総国北郡(現在の東金市)の手取六郎四郎によって造立されたことがわかる。
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