羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会(定例会)の開催結果について(平成30年6月6日)
発表日:平成30年6月6日
総合企画部空港地域共生課
「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」では、国土交通省に対し、羽田空港の離着陸機による騒音軽減策等の検討・実施を求めています。
本日開催した協議会において、県から苦情発生状況などについて説明するとともに、国土交通省から羽田空港の機能強化策及び騒音軽減策などについて以下のとおり説明があり、連絡協議会から意見を述べました。
県からの主な説明事項
羽田空港の航空機騒音に関する苦情発生状況
- 平成29年度に県及び関係市町に寄せられた苦情は144件(前年度比4件減)。
平成17年確認書及び平成22年確認書の達成状況
- 羽田再拡張事業(平成22年供用)に際し、連絡協議会及び国土交通省間で締結した「確認書」に記載された各騒音軽減策等について、現在の進捗状況等を確認。
確認書で約束された飛行ルートの運用状況
- 概ね遵守されているものの、北風時の富津沖海上ルートの運用比率など、本県の騒音軽減に向け改善が必要な事項あり
「将来の管制技術等の進展にあわせ検討する」とされた騒音軽減策の検討状況
- 「南風好天時の高度の一部引き上げ」「機能強化後の南風時の新到着経路(いわゆる都心上空ルート)の設定」以外に目立った進展なし
国土交通省からの主な説明事項
航空機騒音の現況等について
- 県内での航空機騒音の測定結果等の現況について説明。
- 県内各地の航空機騒音の測定結果は概ね例年どおり。
- 平成29年度における北風好天運用(※南方面からの着陸機が富津沖海上ルートを使用)の比率は19.4%(平成28年度実績22.5%)であった。
羽田空港の機能強化策及び騒音軽減策について
- 「機能強化策及び環境影響等に配慮した方策」の実現に向けた検討状況及び機能強化後の航空機運用の検討状況等について説明。
- 機能強化後に運用される「南風時の新到着経路(いわゆる都心上空ルート)」について、千葉県内の飛行ルートは、現在、詳細検討中だが、千葉県内は原則6,000ft以上の高高度を飛行し、松戸市から佐倉市では約7,000ft~約10,000ftで飛行することとなる。
- 富津沖海上ルートの運用比率向上に向け、平成30年度中に、海ほたる屋上の航空灯台の輝度を向上させる。これにより、北風好天運用(※南方面からの着陸機が富津沖海上ルートを使用)について、最低でも25%となることを見込む。
その他
- 今年3月に開催された市民相談会の結果及び今後の情報発信の予定などについて説明。
国土交通省説明に対する連絡協議会としての意見等
- 機能強化後の具体的な運用方法等の検討状況と、これに伴い想定される本県の影響について、今後も適切に情報提供すること。また、今後の具体的な運用方法に関する検討は、羽田空港の騒音負担の軽減を強く求める千葉県側の意見やこれまでの住民への説明などを踏まえ適切に進めること。
- 北風好天運用(※南方面からの着陸機が富津沖海上ルートを使用)について、羽田再拡張当初の想定運用比率である25%からの更なる向上が図られるよう、今後も継続して、改善に向けて取り組むこと。
- 既存の飛行ルートにおける更なる騒音軽減等のため、機能強化に伴い示された対策のほか可能な対策については、引き続き検討・協議のうえ、早期に実施すること。
- 市民相談会の開催など、住民への詳細な説明を今後も丁寧に積み重ねていくこと。
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