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更新日:令和5(2023)年3月28日

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教育・文化・スポーツ

ひらけ!ちばのパラスポーツ(陸上競技)

令和5年3月28日掲載

再生時間:10分03秒

障害の有無に関わらず、誰でもスポーツに親しめる環境を作るため、千葉県内では多くのパラスポーツ競技団体が活動しています。

県では、パラスポーツの魅力を知っていただくため、パラスポーツのルールや千葉県内のパラスポーツ競技団体を紹介する動画を作成しました。

是非、パラスポーツの魅力に触れてみてください。

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動画の内容

自分に合った種目ができる!編「陸上競技」
ナレーション「スポーツを楽しむ。スポーツで喜び合う。それは、誰もが味わうことのできる感情。健常者も、障がいを持つ人も。私、長島三奈が千葉県内のパラスポーツ団体を訪ね、その魅力に触れました。ひらけ!千葉のパラスポーツ!」
ナレーション「車いす・視覚障がい・知的障がいなど、さまざまな障がいに合った種目ができる陸上。東京パラリンピックでは、なんと167種目が実施されました。公平に競技ができるように、選手が持つ障がいの種類や程度によって細かくクラス分けをされています。障がいの程度は数字で表され、例えば視覚障がいだと、11が一番障がいの重いクラスで、14が一番障がいの軽いクラスになります。」
ナレーション「こちらは千葉県総合スポーツセンターにある大きな陸上競技場。この日は記録会が行われていました。主な参加者は、ワンズパラアスリートクラブの選手たち。千葉から世界を目指す、陸上チームです。身体・知的問わず選手を募集していて、現在は約20人が在籍しています。ワンズパラアスリートクラブは月に10回程度練習会を行い、チームに所属していない方もパラ陸上を体験できる機会をつくっています。」
参加者「楽しかったですよ。」
ナレーション「若手の有望選手がいるということで、記録会を見学させていただきました。こちら、黒のユニホームを着た選手。中村遙斗さんに注目してください。」
ナレーション「スタート。この100メートル走、立って走る立位の中で、様々な障がいのクラスの選手が同時に走ります。中村さん、力強い走りで、タイムは11秒79。」
長島三奈さん「初めて中村さんのレースを拝見して。遠目だったんですけど、本当に躍動感のあるかっこいいフォームで。ごめんなさい失礼な言い方なんですけど、正直どこが具合が悪いのかなって全くわからないんですよ。」
中村遙斗さん「ありがとうございます。」
長島三奈さん「本当にかっこいいフォームで。」
中村遙斗さん「一応上半身の筋萎縮なので。腕が例えばすごく細くなっていたり。ここから上に上がらないので。」
長島三奈さん「右手が上がらない。今だらんとしているのはどんな感じですか?」
中村遙斗さん「感覚がなくて。手を手首の力で上に上げるとか指を伸ばすことができないんですよ。だんだんだんだん筋肉がなくなっていく病気なので。腕は振られるものみたいな感じでやってます。」
ナレーション「中村さんの病気は、若年性一側上肢筋萎縮症。筋力の低下や手指の震え、握力低下などの症状があります。」
長島三奈さん「ご病気がわかったのは何歳の時だったんですか?」
中村遙斗さん「中学2年終わりなので14歳の時ですね。それまでずっと野球をやっていました。14歳の時にだんだんと力が入らなくなってきて。ストレートが真っ直ぐいかないなって。それから始まりました。」
長島三奈さん「球児でピッチャー?」
中村遙斗さん「ピッチャーやってました。それが変化球が曲がらんな、ストレートがうまくいかんなっていうので始まっちゃって。」
ナレーション「野球少年だった中村さん。病気が発覚し、大好きな野球を続けることはできませんでした。それでも新たなステージを見つけたのです。」
長島三奈さん「野球じゃなくて陸上って決めた一番の決め手はなんだったんですか?」
中村遙斗さん「かっこよかったからです。当時走ってた人が本当にかっこよくて。これ俺やりたいなっていうのがひとつでしたね。」
ナレーション「1年前の練習会ではじめてパラ陸上に触れ、その瞬間から、陸上にのめり込んだそうです。そして陸上を初めて1年足らずで全国障害者スポーツ大会に出場し、100メートルと走幅跳の2種目で優勝。しかもどちらも大会新記録での優勝でした。急成長を続ける中村さんですが、病気の症状は、陸上にどのように影響しているのでしょうか。」
中村遙斗さん「こんな感じでおいしょ。自分の体重をこうやってかけて潰しながら。どうしても無理だなっていう日はこっちになりますし。」
長島三奈さん「え!?こうやってついてスタートするんですか?」
中村遙斗さん「グーとかもできますし。」
長島三奈さん「一歩踏み出す時は下半身から行くっていう感じですか?」
中村遙斗さん「一般的な普通の方とかも最初に手が離れてから足が動くんですけど、手がパンって上に上げることがちょっと遅れちゃうので、足と手が同時くらいになっちゃう。最初がかなり遅くなっちゃいますね。なんかもっといい方法ないかなと思いながら探してる途中です。」
ナレーション「このように、選手はそれぞれの障がいと向き合い、工夫しながら陸上に取り組んでいます。」
ナレーション「視覚障がいのある選手は、走る時は、伴走者と一緒に走ります。走り幅跳びの時は、(手拍子)声や手拍子を頼りに踏み切ります。パラスポーツは、選手を支える方も一緒に参加しています。」
ガイド「楽しかった。ありがとね。」
選手「楽しかった。」
ナレーション「こちらは車いすで速さを競う種目。100メートルなどの短距離から、42.195キロを走るマラソンもあります。その最高時速は、約50キロ。車で走っているような感覚です。」
選手「普段の生活用の車いすと走るスピードも間違いなく違うけど、速く走れるっていうところは快感としてあるので。風を切って走るっていうところがとてもいいところかな。一番魅力なところなのかなと感じますね。」
長島三奈さん「体が病気になって野球ができなくなりましたっていう子がもし中村さんの近くにいたとしたらどういうふうに声をかけてあげます?」
中村遙斗さん「今はすごく辛いし、嫌だなっていう時期だとは思うんですけど、でもちょっと体動かして外行って公園見に行って。なんなら鳥見にいくとかでもいいので。ちょっとでも軽くなればいいかなと。「一緒に行こうぜ」くらいの感覚で気軽に誘っちゃうと思います。」
ナレーション「焦らずに、まずは外に出ることからはじめよう。中村さんもそうしてパラ陸上と出会いました。今では、大きな夢も芽生えています。」
中村遙斗さん「100メートルもっともっと速くできるポテンシャルあると思うので、自分の中で正解が見つかればなと思っています。目標としてタイムどうこうじゃなくて自分の走りが納得できるところまでやりたい。なので50、60になっても競技を続けられたらなと思っています。オリンピック行きたいですね。オリンピックっていうかパラリンピック。行きたいですね。次が?どこ?パリだ。」
長島三奈さん「次ロスもありますよ。」
中村遙斗さん「反省がいっぱい見つかっているので、それをひとつずつ潰すところからですね。」
ナレーション「千葉から世界へ。自分に合った種目を楽しみながら、目標達成に向けて!中村さん、応援しています!」
ナレーション「誰もが挑戦しやすいスポーツもあり、障がいに寄り添ったスポーツもある。さらには世界へ羽ばたくチャンスも。千葉県内でも多くのパラスポーツ団体が活動していて、気軽に参加できる環境がすぐそばにあります。様々なパラスポーツがある中で、自分に合ったものを見つけ、チャンレンジしてみませんか?ちばから、ひらけ!パラスポーツ!」

 

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