令和2年4月5日掲載
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【千葉県の状況】
新型コロナウイルス感染症の状況についてご説明いたします。
千葉県の感染症患者は、4月3日に20名、昨日4日に25名を公表しました。うち、6割以上が感染経路不明の状況です。
東京都においても昨日118名の感染が確認されたとしており、うち約7割が感染経路不明となっています。
本県から都内への通勤者は71万7千人に上っており、東京都における感染症患者の急増は、本県にも大きな影響を及ぼしているものと考えます。
【分析結果の説明】
それでは、本県の状況について、データを基に御説明します。お手元の資料を御覧ください。
図1は、感染者数の推移となっており、3月下旬から急激に増加しています。
図2は、図1の感染者数から、北総育成園での集団感染を除いたグラフです。3月下旬から、毎日5件を超える感染が認められます。
特に、棒グラフで青色になっている「東葛地域」においては、3月下旬から多数の感染者の発生が確認されているのがわかります。
図3は、居住地別となっています。これまで発生がなかった郡部でも感染が認められ、県下全域に広がりを見せています。
図4の感染経路別では、棒グラフで赤色になっている「経路不明」の割合が、3月下旬以降増えてきています。
図5の保健所 管区別では、市川・松戸・千葉・船橋・柏で感染経路不明の割合が多くなっています。
図6の年代別では、3月下旬以降、20代・30代でも増加しております。
まとめますと、本県全体としては「感染が確認される地域」と考えていますが、東葛地域については、「感染拡大 警戒地域」となっている東京都の影響を、大きく受けているものと捉えています。
なお、4月1日から4日の感染経路不明者を分析したところ、30名中13名が都内への通勤者と判明いたしました。
このような状況を踏まえ、特に東葛地域を中心に、県内全域に 拡大が認められており、一層の感染症拡大防止対策の徹底が必要です。
【学校再開延長について】
このため、私から教育長に対して、再度、学校の再開について検討してもらうように依頼した結果、明日からの学校再開を延期し、県立学校を一斉休校することとしました。
詳細については、澤川教育長から説明いたします。
(教育長より説明)
1 全県の県立学校を一斉休校とします。
(高等学校122校 中学校2校 特別支援学校36校 計160校)
2 4月6日(月曜日)の始業式、7日(火曜日)等の入学式は、時間や規模を縮小して、ごく短時間で開催します。
3 休校の期間は4月中とします。ただし、感染の状況等によっては変更する可能性もあります。
4 ただし、特別支援学校については、保護者の相談により、感染防止に最大限配慮した上で、学校で受け入れることもあります。
【県民・事業者等の皆様に】
そこで、県民の皆様には、繰り返しのお願いです。
感染症拡大防止には、県民の皆さんの行動が重要です。今は、「自分がうつるかもしれない」というだけではなく、無症状であった場合に「周りの方々にうつしてしまうかもしれない」という意識をもって、休日・平日夜間の外出自粛など、慎重な行動をお願いします。
外出自粛は、県内はもちろん、都内など県外の都市部も含んでおり、若年層の方々においても、くれぐれも慎重な行動をお願いします。
まずは、手洗い、うがい、咳エチケットの徹底とともに、昼夜を問わず「3つの密」を徹底的に避ける行動をお願いします。したがって、家族以外の多人数での外食は避けてください。
発熱等の症状があった場合には、自宅等でしっかり療養してください。
企業の皆さまには、「3つの密」をできるだけ作らないよう、時差通勤やテレワークなどの実施の御協力をお願いします。
現在県民に外出自粛等をお願いしており、事業者の多くの方々にとって苦しい状況が続いておられるものと考えています。
県では、相談窓口を設置し、融資の支援等を行っております。また、雇用の維持を図るための「雇用調整 助成金」や、生活資金でお悩みの方々に向けた「生活福祉資金 貸付制度」もありますので、御活用をお願いします。
国の専門家会議でも、外出自粛等による感染抑制の効果も言われております。ご理解いただきますようお願いいたします。
【町村の公表】
なお、感染者情報の公表についてはこれまで、個人が特定されないよう市町村単位ではなく、「市」と「郡」の単位で公表してまいりました。
しかし、県内全域に感染が拡大する中、より一層の注意喚起を図る観点から、町村単位までの公表が適当と判断し、本日以降の公表から適用することとします。
【メッセージ】
最後に改めて、県民の皆様には、お一人おひとりの行動が本当に大切になりますので、御協力をくれぐれもお願いいたします。
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