耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科とは
みみ、はな、のど、頸部の疾患を対象としています。聞こえにくさ(難聴)に対する精密検査や対応、治りにくい中耳炎、アデノイド肥大、扁桃肥大によるいびき、無呼吸、鼻腔ポリープによる鼻呼吸障害等、手術的治療の検討や実施が必要な疾患等を診療しております。
耳鼻咽喉科の特徴
当科は、近隣の医療機関では対応困難な精密検査を要する疾患や、難治性疾患、手術的治療を必要とする疾患の診療を行っております。みみ、はな、のどの症状がみられたら、まずは近隣のクリニック等の医療機関を受診してください。当科での診療が必要な場合には、ご受診された医療機関で情報提供書を作成して頂き、受診のご予約をお願い致します。
主な疾患と治療
- 新生児聴覚スクリーニング後の聴力精密検査
- 小児難聴の精密検査や難聴診断、補聴等の対応、療育機関との連携、難聴の原因検索
- 難治性の滲出性中耳炎に対する鼓膜換気チューブ挿入術
- 急性中耳炎難治例に対する漢方療法等の治療
- 先天性耳瘻孔に対する手術的治療
- アデノイド肥大、口蓋扁桃肥大による睡眠時呼吸障害対する手術的治療
- 周期性発熱やIgA腎症等に対する手術的治療
- 上顎洞性後鼻孔ポリープに対する鼻科手術
- 喉頭蓋嚢胞や舌根部嚢胞に対する手術的治療
- 正中頸嚢胞等の頸部腫瘤に対する手術的治療
など、耳鼻咽喉科領域の様々な疾患の診療、治療を行っております。
医師紹介
副病院長
氏名 | 仲野 敦子 |
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専門分野 |
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取得資格 |
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所属学会 |
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部長
氏名 | 有本 友季子 |
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専門分野 |
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取得資格 |
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所属学会 |
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医員
氏名 | 外池 百合恵 |
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専門分野 |
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取得資格 |
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所属学会 |
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医員
氏名 | 関能 彩圭 |
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専門分野 |
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所属学会 |
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外来担当表
区分 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
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午前 | 有本 外池 関能 (仲野) |
(手術日) | 有本 外池 関能 舩越 (仲野) |
(手術日) | 有本 外池 関能 (仲野) |
午後 | 有本 外池 関能 (関田) |
(手術日) | 有本 外池 関能 舩越 |
(手術日) | 有本 外池 関能 |
月曜日(補聴器外来)
第2、第4金曜日(月によって変更あり)(補聴器外来)
第1金曜日(原則午後)軟骨伝導補聴器
診療実績
2023年度はコロナ前までとはいきませんが、徐々に受診患者数や手術件数の増加がみられるようになり、新患480名、再来3814名の外来診療を行いました。入院は手術的治療のための入院が多く、他に精密検査のための検査入院を行っております。内科的な保存的治療については、各小児科専門領域の医師との連携で行っております。手術件数は、コロナ流行前の2018年度には総数595件でしたが、2022年度は154件と激減し、2023年度は357件と増加に転じました。アデノイド切除術、口蓋扁桃摘出術、鼓膜換気チューブ挿入術が最も多い手術内容となっております。
論文・書籍・メディア
- 仲野敦子.小児滲出性中耳炎診療ガイドライン 2022年度版 金原出版(東京)
- 仲野敦子.口蓋扁桃摘出術. ENTONI. 2022; 269:55-59.
- 仲野敦子.小児の耳鼻咽喉科手術.耳鼻咽喉科.2022;2(1): 105-112.
- 仲野敦子.扁桃・アデノイド手術でかえって免疫力がさがらないですか?耳鼻咽喉科・頭頸部外科.2018; 90(5): 166-167.
- 仲野敦子.アデノイド増殖症・口蓋扁桃肥大. 小児耳鼻咽喉科 第2版. 金原出版. 2017;217-219.
- 仲野敦子.気管切開合併症.JONHS.2018; 34(11): 1594-1596.
- 有本友季子. 嚢胞性疾患. 小児耳鼻咽喉科 第2版. 金原出版. 2017;287-292.
- 有本友季子. 扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍. 今日の治療指針. 医学書院. 2017: 60: 1540-1542.
- 有本友季子. 滲出性中耳炎に対する薬の使い方. ENTONI. 2022; 270:19-24.
- 有本友季子. 私の治療「急性中耳炎」.日本医事新報. 2022年10月29日号
- 有本友季子. 小児の急性喉頭蓋炎. JOHNS. 2022; 38(11):1457―1460.
- 外池百合恵. 小児感染症の検査と結果の見方.JOHNS.2022;38(4):403-406.
- 仲野敦子、有本友季子、宮田卓;千葉県の新生児聴覚スクリーング検査の現状ー千葉県新生児聴覚検査検討会の活動についてー 2022年 日本耳鼻咽喉科学会頭頸部外科学会総会
等多数あり
医療従事者の方々へ
当科にご紹介頂く場合には、診療情報提供書の作成をお願い致します。診療情報提供書は来院時に保護者にてご持参頂けますよう、お願い致します。受診のご予約はお電話にて保護者にて取得可能です。保護者より当院予約係へのご連絡をお願い致します。当院では免疫不全や特殊疾患の児、重症心身障害児も多く、発熱、咳嗽、鼻汁、下痢、発疹などの感冒や感染時に生じうる症状を伴っている場合には、感染対策上、診察室ではなく別室での診察のみとなります。その場合は、当時に検査は行えませんので、体調改善後にご受診頂けますようご理解をお願い申し上げます。感冒様症状については通常通り近医での診療をお願いしております。尚、早急に当科受診が必要な状態を認める場合には、診察された医師よりご連絡頂き、ご相談させて頂いております。
新生児聴覚スクリーニングでreferとなられ、聴覚の精密検査が必要な場合にはスクリーニングの検査方法(自動ABR(AABR)かOAEか)や生後何日目に左右どちらがpassかreferかの記載をお願い致します。新生児聴覚スクリーニング後に速やかに精密検査が受けられるよう、当科では新生児聴覚スクリーニング後の精査目的でご受診の方向けの新患予約枠を設定致しました。全く音への反応がみられず両側高度難聴が疑われ早期の受診が望ましい場合には、お手数ですがご連絡頂き受診予定のご相談をさせて頂きます。
患者さんとその御家族へ
いびきや無呼吸でご受診の場合には、ご自宅で寝ているお子様の胸部から顔面の状況がわかるように動画を撮影し診察時に確認させて頂けますと、睡眠時の呼吸の状況を把握しやすくなり、治療方針決定に役立ちます。
また、ご受診の際には紹介元からの情報提供書のご持参をお願い致します。症状や経過等の確認は診療を行う上で重要となりますので、わかる状態でのご受診をお願い致します。
レントゲン検査や聴力検査等の検査が必要な場合等、他科の混雑状況も影響がありますので予測困難ではありますが、診療終了まで時間を要すことが予想されますので、時間に余裕をもってご受診予定を組んで頂けますよう、お願い致します。