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更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6007
千葉県には天然記念物として指定された名木が沢山ある。杉、桜、樫、桑などさまざまの木が、大きい古木として、県の全域にいろいろある。
勝浦市の寂光寺の境内にある椎の木も樹齢7、8百年にわたる由緒ある木として知られている。
伝えるところによりますと、日蓮上人が小松原法難後錫杖をひいてこの地にきて、7日7夜をここで布教された時にも、この椎の木は境内の主木であった。
小松原法難とは、文永2年(1264)日蓮上人が鏡忍房等とともに天津領主工藤吉隆に招かれての途中、地頭景信の率いる数百名の法敵に襲われた。吉隆、鏡忍房等は奮戦して落命したが、上人は左手を折られ、頭に負傷しながらも、不思議に九死に一生を得たという法難であった。
その後、日蓮上人がこの地で房総の布教のために7日間の精進をされたということは、宗教史の上でも大変重要なことである。
この椎の木はその当時から、この寺の主木としてここに生えていたというから相当古いものであることは勿論、宗門にとっても重要な意味をもつものといわなければならない。現在もなお樹勢盛んで、県指定天然記念物として偉容を誇っているのはめでたい限りである。この頃この椎の木とともに、寂光寺山門前街道側に生えていたといわれる銘木高仙道の松の木は、惜しいかな先年枯死して現在は失くなってしまった。
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