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更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6132
近世、中国の黄檗禅と共に伝来した仏具で、胴中をくり抜き「斉粥のとき長打三通する」といわれており、同類に魚板、木魚がある。
魚は夜でも昼でも眼を開いているが、寸時も精神をゆるがせにしない、隙を見せないという魚の姿を不眠勉学の譬えとし、怠惰を戒める禅宗の主旨に通じるものである。
即ち、魚鼓は禅寺でいろいろの「報らせ」を告げる合図に使うが、静寂な只管打座のきびしい雰囲気にこの枯れた音の響きは、人間の雑念排除を訴え、起居動作日課を演出するに最も似合う仏具である。
この古色蒼然とした荒々しくもダイナミックな彫りの見事さ大きさは他にその例を見ない。
制作年代:不詳
木質:不詳
全長:約270センチ
幅:約70センチ
魚名:鯉
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