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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 絵画 > (いすみ市)紙本 極彩色軸装 梨花鳥図
更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6097
画面は縦51センチ、横33センチで、安土桃山時代に制作されたものと思われる。
画面構成は、中央右の二羽の雛鳥のいる梨の老木が中心であって、上部の梨の花から左手の小鳥、左下の世へと移り、右下の岩石で画面を締めている。
岩石の斧劈皴、笹の鋭い線描は素晴らしく、初期狩野派の特徴を表現している。特に梨の花の描写は優秀である。
作者と伝えられる狩野松栄直信(1519から592)は、狩野元信の次男らしく、兄の祐雪宗信が早くに亡くなっているので、家を嗣いで法眼の官職についている。元信、永徳の名前が有名で、その陰にかくれてしまったようであるが、京都の号院に伝わる水墨障屏画をみると、筆の使い方が鋭く画面の構想が雄大であって、永徳に多くの影響を与えているらしく、大家であったことがわかる。
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