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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化遺産 > 彫刻・絵画・工芸品など > 絵画 > (いすみ市)絹本著色両界曼荼羅
更新日:令和6(2024)年2月19日
ページ番号:6112
2幅とも縦158センチ、横130センチからなる金剛界曼茶羅(写真右側)と胎蔵界曼茶羅(写真左側)である。前者は「金剛頂経」をもとに描かれ、9グループからなり、中心をなすのが成身会である。後者は「大日経」によって描かれている。12のグループからなり、大悲の種を宿した人間の心が、菩提心に目覚め、悟りの世界へと導かれていく。つまり両界曼茶羅は悟り導くための、象徴化された見取図といってよい。
彩色は極彩色で緑青・金泥や古代朱を用い、特に朱が鮮やかに描かれている。諸尊の顔容は丸顔で、手足の表現も美しく、均整のとれた像容である。線書きは鉄線描で優雅、細部にわたり的確に写実的にとらえている。
巻軸に「正長二年(1429)八月十五日大阿闍梨位金剛仏子弁阿吽生年五十五、山城国京五条坊門西戸筆者光賢、日数百一日、薩摩阿闍梨同宿生年三十三」の墨書銘があり、彩色曼茶羅として県下で最も古いものに属すると思われる。
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