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ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 健康づくり・病気予防 > がん対策 > 千葉県がん対策推進計画について > 千葉県がん対策に関する調査の結果について(令和2年度第2回インターネットアンケート調査の結果)
発表日:令和3年3月22日
健康福祉部健康づくり支援課
県では、「第3期千葉県がん対策推進計画」(計画期間:平成30年度~令和5年度)に基づき、がんの予防・早期発見、医療、がんとの共生などのがん対策を総合的かつ計画的に推進しています。
計画の中間評価に当たり、県が進めているがん対策について、皆様が普段感じていること、あるいは考えておられることなどを把握し、計画の評価や目標の見直し等、今後のがん対策の方向性を検討していくための資料として活用することを目的として、皆様のご意見を伺いました。
アンケート調査協力員1,538人
令和3年1月29日から2月11日
インターネットアンケート専用フォームへの入力による回答
アンケート調査協力員1,538人のうち228人が回答(14.8%)
問1.あなたは、がん予防をするために日頃からどんなことを実践していますか。
問2.症状が出る前のがんを発見し、早期の治療に結び付けるために、胸や胃のレントゲン 撮影やマンモグラフィ検査などによる「がん検診」が行われています。あなたは、このような「がん検診」を受けたことがありますか。
問2-2.あなたがこれまで、あるいは最近、がん検診を受けない理由は何ですか。
問3.あなたは、どのようなところからがんに関する情報を得ていますか。
問4.がん専用サイト「千葉県がん情報 ちばがんなび」を知っていますか。
問5.がんと診断されたとしたら、治療と現在の仕事を両立していくにあたって、どのような支援が必要だと思いますか。
問6.がんを治すことが難しくなり、あなたの人生の時間が残り少なくなった場合、痛みなどの症状が和らいだ状態で日常生活を送ることができるとしたら、どのように過ごしたいと思いますか。
問7.あなたは、がんゲノム医療について知っていましたか。
問8.あなたは、がん対策について、県としてどのようなことに力を入れてほしいと思いますか。
居住地については『東葛南部医療圏』が32.5%と最も多く、次いで『千葉医療圏』が27.6%となりました。
年齢については、『70歳以上』が40.4%と最も多く、次いで『50歳~59歳』が21.5%となりました。
性別については、『男性』74.1%で最も多く、次いで『女性』の25.5%となりました。
がんを予防するために日頃から実践していることをたずねたところ、『たばこを吸わないようにする』が73.2%と最も多く、次いで『野菜・果物を十分とる』が63.2%、『適度に運動する』が60.5%、『その他』が3.9%でした。
また、『その他』の答えの中には、「ストレスをためない」、「添加物の多いものを摂らないようにしている」、「医療関係番組を録画し、医療知識を蓄える」などの意見がありました。
がん検診についてたずねたところ、『1年以内に受診した』が58.4%と最も多く、次いで『今までがん検診をしたことがない』が21.9%でした。
【問2】で『2年前より前に受診した』、『検診を受診したことがない』と答えた方に聞きました。
がん検診を受けない理由をたずねたところ、『病院に定期的に通院しているから』が32.4%と最も多く、次いで『お金がかかるから』が27.8%でした。
どのようなところからがんに関する情報を得ているかについてたずねたところ、『新聞・雑誌(専門誌含む)』が67.5%と最も多く、次いで『テレビ・ラジオ番組』が64.9%でした。
また、『その他』の答えの中には、「職場」、「健康保険組合のパンフレット」、「ツイッター」などの意見がありました。
千葉県がん情報「千葉県がん情報 ちばがんなび」の認知についてたずねたところ『知らない』が80.7%と最も多く、次いで『知っているが、利用したことはない』が14.9%、『知っており、利用している』は4.4%でした。
治療と現在の仕事を両立していくにあたっての必要な支援についてたずねたところ、『主治医や医療機関のサポート』が71.9%と最も多く、次いで『勤務先の療養制度や時間短縮勤務等の充実』が52.6%、『その他』が5.3%でした。
また、『その他』の答えの中には、「自身の気持ちと家族のサポート」、「人工肛門になった場合、設備等の導入をしてくれるか」などの意見がありました。
人生の時間が残り少なくなった場合、どのように過ごしたいかについてたずねたところ、『自宅で療養して、必要に応じて(通院中の)医療機関に入院したい』が43.4%と最も多く、次いで『なるべく早く緩和ケア病棟に入院したい』が18.4%、『なるべく早く(通院中の)医療機関に入院したい』が14.0%、『その他』が2.2%でした。
『その他』の答えの中には、「最後まで延命を諦めない」、「旅行や好きなことをしたい」などの意見がありました。
がんゲノム医療の認知についてたずねたところ、『知らなかった』が49.1%と最も多く、次いで『言葉だけ知っていた』が44.7%、『よく知っていた』が6.2%でした。
がん対策について、県にどのようなことに力を入れてほしいかについてたずねたところ、『がんの予防・早期発見(がん検診)』が75.0%と最も高く、次いで『がん医療に関わる医療推進体制の整備』が60.1%、『がん治療の推進(手術療法、薬物療法(抗がん剤治療)、放射線療法など)』が58.3%、『その他』が2.2%でした。
『その他』答えの中には、「検診を受ける際の介護や育児の補助や、経済的補助を行い、情報を発信してほしい」、「企業で働きながら闘病できる制度づくり」などの意見がありました。
【参考】
(1)がん診療連携拠点病院とは
どこの地域に住んでいても、同程度の医療が受けられるよう、国が指定した一定の要件を満たす医療機関であり、我が国に多いがん(肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん)に対応して、専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者に対する相談支援などを行っている。(がん診療連携拠点病院のページはこちら)
(2)地域産業保健センターとは
産業医の選任義務のない労働者50人未満の小規模事業場の事業者や労働者を対象に、保健指導などの産業保健サービスを無料で提供している。(地域産業保健センターのページはこちら)
(3)がんゲノム医療とは
がん細胞のゲノム細胞を調べて、遺伝子の変化をもとに患者一人ひとりの体質や病状に合わせて適切な治療などを行う医療です。がんゲノム医療は、「がん遺伝子パネル検査」とよばれる遺伝子検査で、数十から数百個の遺伝子の変化を調べることから始まります。ただし、保険診察による検査を誰もが受けられるわけではなく、いくつかの条件に当てはまる人しか受けることができません。(がんゲノム医療のページはこちら)
(4)緩和ケアとは
生命を脅かす疾患に伴う痛みをはじめとする身体のつらさ、気持ちのつらさ、生きている意味や価値についての疑問、療養場所や医療費のことなど、患者や家族が直面するさまざまな問題に対し援助することによって、クオリティー・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を改善するアプローチ。病気の時期や治療の場所を問わず、いつでもどこでも提供される必要があるとされている。
(5)がん登録とは
がん患者について、診断、治療およびその後の転帰にに関する情報を収集し、保管、整理、解析する仕組み。(がん登録のページはこちら)
※たくさんのご意見ありがとうございました。
今回の調査では、定期的ながん検診の受診や、食などの生活習慣改善などにより、がんの予防を実践しておられる方が多くいらっしゃることが分かりました。
また、インターネットにより様々な情報を収集できる状況の中で、千葉県のがんに関する情報を発信する「ちばがんなび」をご存知でない方が多くいらっしゃることが分かりました。
国民の2人に1人が何らかのがんにかかると言われていることから、さまざまな機会を通じてがんに関する正しい情報の周知に努めるとともに、皆様からいただいたご意見は、今後、本県のがん対策の推進に役立ててまいります。
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