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昭和54年千葉県衛生統計年報目次

利用者のために

1 衛生部の機構…1

2 千葉県衛生行政区画と施設一覧…2

3 保健所管轄一覧…3

4 市町村別人口及び世帯数（エクセル：33KB）…4

第1　人口動態…6

第2　伝染病及び食中毒…20

第3　医療…22

第4　保健所運営報告…24

統計表

第1章　人口動態

1　総括

第1表　人口動態総覧、年次別…27

第2表　人口動態総覧、保健所・市町村別、実数・率（エクセル：105KB）…28

2　出生

第3表　出生児数、性・月・保健所別…34

第4表　出生児数、性・母の年齢（各歳）・出生順位別…36

第5表　出生児数、性・母の年齢（5歳階級）・保健所・市町村別…38

3　死亡

第6表　死亡者数、性・月・保健所別…48

第7表　死亡者数、性・年齢（5歳階級）・保健所・市町村別…50

第8表　乳児死亡者数、新生児死亡者数、性・週齢・月齢・保健所・市町村別…74

第9表　周産期死亡数、出産児の体重・出産児の平均体重・性・妊娠期間別…88

4　死産

第10表　死産胎数、自然-人工・妊娠期間・性・保健所別…90

5　死因分類

第11表　死因順位、性・年齢別…94

第12表　死因分類、性・月別…120

第13表　死因分類、性・年齢（5歳階級）別…136

第14表　死因分類、性・保健所・市町村別…152

第15表　外因による死亡者数、性・年齢（特定階級）・外因・傷害の性質・死因（簡単分類）別…224

第16表　死因分類-乳児死亡者数、性・月別…240

第17表　死因分類-乳児死亡者数、性・保健所・市町村別…250

第18表　死因分類-周産期死亡数…274

6　婚姻

第21表　婚姻件数、夫の年齢・妻の年齢別…288

第20表　平均初婚年齢・初婚者数、年齢（5歳階級）・仕事の種類別…286

7　離婚

第19表　離婚件数、夫の年齢・妻の年齢別…278

8　世帯の仕事

第22表　出生児数・死亡者数・乳児死亡者数・新生児死亡者数・早期新生児死亡数、世帯の仕事別…296

9　平均余命

第23表　簡易生命表（平均余命）…297

参考　死因簡単分類表の第9回と第8回の対照表…298

第2章　伝染病及び食中毒

第1表　法定・指定伝染病患者数、り患率、年次別…306

第2表　届出伝染病患者数、り患率、年次別…308

第3表　伝染病患者数、保健所・市町村別…310

第4表　伝染病患者数、月別…312

第5表　食中毒事件、患者数・死亡数、病因物質・原因食品別…314

第3章　医療

第1表　医療施設数・病床数・市町村別…318

第2表　医師・歯科医師・薬剤師数、性・業務の種類別…322

第3表　医師・歯科医師・薬剤師数、従業地別…324

第4表　医療施設利用状況…326

第5表　病院数の年次別推移…326

第6表　病床数、病床-病院の種類、年次別…327

第4章　保健所運営報告

第1表　個別健康診断開設回数、受診延人員数、対象・保健所別…330

第2表　集団健康診断開設回数、受診延人員数、対象・保健所別…332

第3表　環境衛生監視員等の調査・監視指導延施設数、施設の種類、環境衛生監視員等の監視指導業務量・保健所別…334

第4表　飲料水水質検査検体数、給水施設の種類・保健所別…336

第5表　食品関係営業施設に対する監視指導施設数、施設の種類・保健所別…338

第6表　保健所活動による乳の収去試験検体数、乳の種類・検査方法・保健所別…340

第7表　保健所活動による乳以外の食品等の収去試験検体数、検査方法・保健所別…342

第8表　細菌性赤痢検索の検査検体数、検索の対象・保健所別…350

第9表　定期及び定期外の結核健康診断受診者・予防接種被接種者・被発見者数、健康診断実施者・保健所別…352

第10表　結核予防法第34条による医療費の公費負担申請・合格・承認件数、被保険者等の種類・保健所別…360

第11表　結核予防法第35条による従業禁止・命令入所患者の医療の公費負担件数、保健所別…360

第12表　痘そう及び痘そう以外の定期予防接種被接種者数・保健所別…362

第13表　臨時及び保健所活動による予防接種被接種者数、保健所別…364

第14表　寄生虫検査被検査者数・有卵者数、保健所活動-市町村の実施・虫卵の種類・保健所別…364

第15表　トラホーム検診者・患者・保健所別…366

第16表　妊娠届出数、妊娠週(月)数、低体重児の届出数・保健所別…367

第17表　妊産婦保健指導数、保健所活動-市町村の実施・妊婦-産婦・保健所別…366

第18表　乳幼児保健指導数、保健所活動-市町村の実施・乳児-幼児・保健所別…368

第19表　母子衛生療育指導・医療相談・補装具相談数、機能障害・保健所別…370

第20表　妊産婦・妊娠中毒症・新生児・未熟児被訪問指導人員、保健所別…373

第21表　栄養改善指導被指導者数、被指導施設数、個別指導-集団指導・保健所別…374

第22表　保健所活動による歯科健康診断受診者数、個別指導-集団指導・保健所別…374

第23表　衛生教育講習会開催回数、対象・所内-所外・保健所別…376

第24表　保健所保健婦の家庭訪問以外の活動実施回数、被指導延人員、業務の種類・保健所別…376

第25表　保健婦家庭訪問被訪問者数、対象・保健所別…378

第26表　医療社会事業取扱実数・面接・訪問回数、対象・保健所別…380

第27表　精神衛生相談実人員・精神衛生相談回数、精神衛生訪問指導回数、保健所別…381

第28表　試験検査件数、検査の種類・保健所別…382

第1人口動態

1.人口動態調査について

人口動態調査は、国勢調査と並ぶ主要な統計法に基づく指定統計である。

調査は、人口動態調査令及び施行規則の規定により行っているが、戸籍法による出生・死亡・婚姻および離婚の届出、死産の届出に関する規定による届出から市町村で1件ごとに調査票を作成し、保健所、県を経由し厚生省統計情報部において収集・集計される。これからさらに千葉県において県分の結果表を作成する。

調査票の分類は、出生・死亡・死産は住所地で、婚姻は夫の住所地、離婚は別居する前の住所地で行っている。

結果表における用語の説明及び比率の算出はつぎのとおりである。

• 新生児死亡　出生後28日未満の死亡
• 乳児死亡　出生後1年未満の死亡
• 周産期死亡　妊娠満28週以後の死産と生後1週未満の死亡
• 出生・死亡・婚姻・離婚率＝（年間の事件数／人口）×1,000
• 死産率＝｛年間の事件数／年間の出産数（出生数＋死産数）｝×1,000
• 乳児死亡・新生児死亡率＝（年間の事件数／年間の出生）×1,000
• 周産期死亡率＝｛（妊娠満28週以後の死産数＋生後1週未満の新生児死亡）／出生数｝×1,000
• 死因別死亡率＝（死因別死亡数／人口）×1,000
• 人口　昭和54年10月1日現在人口

2.概要

（1）出生

近時における出生率の推移は昭和22年から24年の第1次ベビーブームを第1の峠として以後昭和36年までは下降線をたどりつづけた。昭和36年を底として以後徐々に上昇を示し第1次ベビーブーム期に生れた人達が出産期を迎え、昭和47年には出生数80,450、出生率21.9を記録して戦後の第2のベビーブーム期とも呼ばれた。その後徐々に下降をたどり昭和54年には出生数70,499、出生率15.2を示し、ベビーブームも終わったことを示している。

これらの傾向はほぼ全国的な傾向と一致しているが、首都圏に人口の集中のはじまる昭和30年代後半から千葉県の出生率は全国のそれを上廻るようになり、昭和54年は千葉県の出生率15.2に対し全国は14.2となった。

また各出生順位についての出生数の構成割合を表2によってみると、昭和30年代前半までは第1子は30％台、第2子は26％～28％、第3子以降43.2％～30％の割合を占めていたが、第3子以降の子の出生割合は急速に減少し昭和37年に20％を割り以後10％台を占め、昭和54年は14％となった。

母の年齢階級別出生率をみると年々25～30歳の階層に集中する傾向が強まり、比較的若い年齢のうちに子供を生み終えてしまうことをものがたっている。

（2）死亡

昭和54年の死亡数は22,131人で、人口10万に対する死亡率は477.1で前年の488.1より減少している。

千葉県の死亡率は昭和40年までは全国の死亡率を上まわっていたが、昭和40年代前半に全国の死亡率を下まわるようになり以後この傾向がつづいている。

また保健所別には松戸、船橋、中央、柏が低い死亡率を示し、勝浦、館山、八日市場が高い率を示している。

これらは全人口を分母として単純に死亡総数を除した粗死亡率の推移であるが、年々の人口の老齢化による影響を取り除いて死亡状態の改善度をみるため昭和10年の年齢構成と同じであると仮定して計算するものを訂正死亡率と言っている。

死因別の順位は、昭和39年以来上位3位を脳血管疾患、悪性新生物、心疾患が占めている。

これら成人病のうち社会的にも家庭的にも重要な地位にある30～64歳の働き盛りの人々の死因として最も多い悪性新生物の死亡数は本年4,887人となり全死亡の22.1％を占めるに至った。

なお、昭和54年からは第9回修正国際疾病分類が採用されて、死因分類表で比較しがたい部分がある。

（3）乳児死亡

1歳未満の乳児の死亡は年々減少し、昭和54年は出生千対7.4となった。

乳児死亡は一般の死亡と異なり乳児死因簡単分類を定め、乳児固有のものを用いている。

乳児死亡の大部分を例年先天的なものが占め、後天的なものは肺炎及び気管支炎、不慮の事故及び有害作用、敗血症等若干の数を示すにとどまっている。

（4）死産

人口動態統計では「死産の届出に関する規定」により妊娠4月（妊娠満12週）以後の死児の出産を死産として扱っている。なお、死産は出産（出生＋死産）千に対する割合であらわされる。

死産のうち人工的処置を加えたものは人工死産としている。

なお、昭和54年から妊娠月数から妊娠満週数に改められた。

（5）周産期死亡

周産期死亡とは、妊娠満28週以後の後期死産と、生後1週未満の早期新生児死亡をあわせたものをいい、通常出生千に対する死亡率で、1,955年以来WHOによって提唱され、母子衛生上の指標として観察する。

本県における年次別周産期死亡率は,年々改善される傾向にある。

（6）婚姻と離婚

近時における婚姻の動向は、昭和46年の人口千対10.9をピークとして減少の傾向を示し、昭和54年は6.9となっている。

これは戦後のベビーブーム期に生れた人々の結婚がピークをこえたことをものがたると思われる。

一方、離婚は年々増加の傾向を示している。

※統計表の電子データは、当課に備えてあります。