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更新日:令和6(2024)年7月16日
ページ番号:619354
社会経済のグローバル化やデジタル化の進展、脱炭素化の取組などにより、様々な分野で一層のイノベーションが求められる時代になりました。千葉県では、イノベーションの新たな潮流を取り込む未来への投資として、高校生・大学生等を対象に起業家育成プログラムを立ち上げました。
令和5年度は、いすみ市を会場とし、「千葉県いすみ市に飛び込み、未来への地域の期待を生み出すビジネスプランを立案せよ!」をミッションに、参加者は自分たちの視点でいすみ市を捉え、地域の課題や魅力・資源を踏まえたビジネスプランの検討に取り組みました。
商品やサービスなどを利用するユーザー像。ペルソナの解像度を高めることで、商品やサービスの利用者にとってより効果的なビジネスプランの検討が可能になります。
対話を通じて助言を行う相談者。本プログラムにおいては、検討に対するフィードバックに加え、起業家の卵として必要な思考への気づきや取組継続のための意欲向上などの支援をいただきました。
商品・サービスのこと。本プログラムでは、まず、フィールドワークや自己の関心などを通じてペルソナを発見・設定し、そのペルソナが求めるプロダクトの検討を進めました。
このプログラムは、県内の様々な方に参加いただきました。そこで、いすみ市のことを良く知るために、
からお話しをお伺いするとともに、各自が大原漁港周辺や大原中央商店街などにフィールドワークにくりだしました。
フィールドワークに先立ち行われた講義において、ビジネスプランは「ニーズを持っているペルソナの解像度を上げ、ペルソナを幸せにすることが重要」との話を聞いていた参加者たちは、地域の人たちへの積極的なインタビューを行い、地域の課題や資源を再確認しました。
まず、1日目のフィールドワークで発見したいすみ市の地域課題や資源などについて全体で共有し、感じたことを言語化しながら、それぞれが興味関心のある問題について深く理解するよう努めました。
その後、参加者はそれぞれ「本プログラムで取り組みたいこと」「自分がチームに貢献できること」を発表し、参加者同士が相談しながら検討チームを組成しました。
その後、各チームで分かれていすみ市を再分析し、ビジネスプランを検討する際に重要な「ペルソナ」「課題」の解像度を高める検討を進めました。
2日目に引き続き、まずチームで取り組む「解決すべき課題」の整理を進めました。「課題」の認識に不足があると感じたチームは、講座開始前に大原漁港で開催されている朝市を見学したり、オンラインヒアリングを実施したり、会場にいすみ市内で起業されている方をお呼びしてお話しを聞いたり、いすみ市民の方々や大原中央商店街の方々への追加取材を敢行したり…と様々な取組を自主的に進め、課題やニーズの深掘りを行いました。
(分からないことをそのままにせず、自分たちが考えや想いを聞きたいと思った人に果敢にインタビューを繰り返すことはとても重要な取組であり、貴重な体験だったと思います。)
午後は、SOTOBO ISUMI代表・起業教育家のお二人をメンターに迎えて、これまでの検討状況を発表。各チームは、メンターからアイデアに対するフィードバックを受けました。メンターからのフィードバックを踏まえ、各チームは、プロダクトアイデアの検討を進めました。
また、4日目に取りかかる予定の「試作品作成」の重要性について講義を受けました。
4日目は、台風13号の影響で、急遽オンラインでの実施となりました。
各チームがビジネスモデルの骨格を定め、収支計画を含む事業計画づくりに取りかかり、ビジネスプラン検討の深度化を進めました。
また、実際に起業する際に重要なポイントとなる「金融・収支」について、金融機関の出身者の方から講義をいただきました。投資・融資・補助の違いや、起業時の金融機関の活用方法(資金面の支援に加え、事業計画の伴走支援なども行っていただけます)、融資を受ける際の信用保証、創業に関するオススメの金融機関などについて、分かりやすい解説を受けました。
さらに、最終日の発表に向け、プレゼンテーションのコツを学ぶ講義を受けました。
(なお、オンライン開催となったため、予定していた試作品作成は実施できませんでした。)
プログラムの合間で、参加者の気づきを促すとともに、プレゼンテーション方法などについて助言を行う個別オンライン支援を実施しました。(各チームとも、検討の悩みを率直にぶつけていた姿が印象的でした。)
また、各チームとも、オンラインでのミーティングなども活用してチーム内で役割分担しながら、類似事例を研究したり、独自サイトを作成したり、商店街に関するオンラインアンケートを実施したり…、と独自の取組を進め、ビジネスプランの検討熟度を高めていきました。
最終日となる5日目は、各チームが約2ヶ月間取り組んできた「いすみ市の期待を生み出すビジネスプラン」の最終発表会を開催しました。
最終発表会は、以下のフォーマットで行いました。
発表はチーム全員で取り組む形としましたが、スライドを使って説明するだけでなく、発表の中で審査員にプロダクトの疑似体験をさせたり、発表の途中でチーム全体で様々なアクションを盛り込んだりするチームが現れるなど、各チームが工夫を凝らしたプレゼンテーションを行いました。
(右の画像は、最終発表会のプレゼンテーションで審査員が疑似体験した「地元食材の収穫体験を通じて集めて完成させたピザ」)
最優秀提案は、「いすみ市大原ドライブスルー商店街~商店街をもっとオープンに」が選ばれました。このプランの特徴は以下のとおりでした。
いすみ市の問題に向き合い、自身の制約なども乗り越えながら、新しいビジネスアイデアを構築した参加者は、最後にプログラムを通して学んだことやこれからの決意表明を発表して、プログラムを修了しました。
今回のプログラムを通じて培った起業家精神(アントレプレナーシップ)が、参加者の皆さんの今後に役に立つことを期待しています。
参加者のみなさんから寄せられた主な意見・感想は以下のとおりでした。
参加者が検討したビジネスプランについて興味がありましたら、以下までお問い合わせいただきますようお願いします。
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