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診療科・部門紹介

薬剤部ではたらく魅力

小さな気づきや頑張りも思いきり褒めてあげたい
千葉県循環器病センター 薬剤部部長 近藤 忠

            近藤部長

ゆとりがあり、優しさとつながりを感じられる職場

千葉県循環器病センターで働く魅力を教えてください。

職場の雰囲気の良さが魅力ですね。優しい職員が多くて、どんな人でも受け入れられやすい環境だと感じています。

私は新卒で千葉県に採用され、いくつもの病院で勤務してきました。ここは地理的にも都市部からは離れているので、そういった地方特有のゆとりがある、だれでもウェルカムみたいな雰囲気があるのは特徴だと思いますよ

県立病院で働く魅力とは?

それぞれの病院で専門性を磨けるのが、県立病院ならではの魅力ですね。経験の幅が広がるので、薬剤師としてスキルアップできます。公務員なので安定しているところも魅力といえますが、スキルを伸ばして活躍したい人にもおすすめしたい環境です。

異動があると他病院との横のつながりもできますし、「公務員薬剤師会」という病院以外に勤める薬剤職との情報交換の場もあります。こうやってコミュニティが自然と広がるのもいいところですね。

            近藤部長

薬剤師はもっと病棟で患者さんやスタッフの近くへ

千葉県循環器病センターの薬剤部の特徴は?

循環器の疾患はお薬の量が多く、それに伴った服薬指導を行います。また、てんかんの治療に取り組んでいるので、抗てんかん薬の服薬指導や血中濃度測定も行います。

特に感染制御は感染制御認定薬剤師1名が在籍していて、病院としての強みだと思います。全部で薬剤師のスタッフ数は13名。理想は病棟薬剤師を配置したいのですが、そこまで人手が足りていないのが現状ですね。ただ、病院規模に対して人数が少なすぎるということはないと思います。実際に、薬剤管理指導業務というところはかなり充実しています。

理想的な薬剤師のあり方はどうお考えですか?

外来・入院ともにお薬を使わず治療する方は少ないので薬剤師はもっと病棟に行ってほしいと思っているんです。看護師、医師、患者さんの近くでお薬に関わることは、いまや薬剤師に対する社会のニーズでもあります。

薬剤師から看護師や医師に薬についてアドバイスしたり、患者さんの意見を専門的な視点で取り入れて他の医療者にフィードバックしたりします。そうやって医療現場に薬剤師が入り込んでいくのが、安全な医療を展開するために必要だと思います。

「安全な医療」に求められる薬剤師の役割とは?

今はお薬の種類も幅広く、強い作用など注意すべき点もたくさんあります。誤った使い方、重複した服用などのトラブルを防ぐ役割としても、やはり薬剤師は重要です。薬剤師が目を光らせていれば、医師や看護師も安心して治療に専念できますよね。それだけ薬剤師は、患者さんの安全や健康に直結する役目を担っていると思います。

            近藤部長

個別の気づきやがんばりを褒める存在でありたい

病院薬剤師のやりがいとは?

やりがいに感じる部分は人それぞれ違います。救急現場で一生懸命やりたい人もいれば、むしろ慢性疾患のサポートとして1人の患者さんと長く付き合いたい人もいます。どちらも薬剤師の大切な役割ですし、当院ならどちらのやりがいも味わえると思いますね。

どんな人に適性があると思われますか?

この仕事が好きで、自らの仕事をデザインできる人です。与えられたことをやるのも大事ですが、自分なりに疑問点を持って解決していけるように考えられる人を育てていきたいですね。

またスタッフ、患者さん、家族などいろんな人と関わるので、コミュニケーションをとるのが好きな人は適性があると思います。医療現場では、コミュニケーションがとれてこそ安全が保たれる場面は多いです。淡々と自分の仕事だけやればいい職場ではないですね。

管理職として意識していることはありますか?

やはり薬剤師からの提案で治療がうまくいったときにメンバーをたくさん褒めてあげたいですね。ちょっとした気づきでも、患者さんのためになっているんだから、その頑張りを私はちゃんと言葉にして伝えてあげたいんです。

それぞれが「よく気づけた」「正しく疑義照会できた」「アクシデントが防げた、すごい」など、朝のミーティングでみんなの前で伝えるようにしています。

入職を考えている方へのメッセージ

頑張りたい気持ちがあれば、どなたでも大歓迎です。仕事に取り組みながら、その中でご自身の得意分野や興味のある分野を作れるような育成ができたらと考えています。

今の若手メンバーには、実務実習で気に入ってそのまま就職した職員もいます。それだけ職場の雰囲気のよさには自信があります。だからまずは実習や病院見学に来てみてほしいですね。