本文へスキップします

診療科・部門紹介

心臓カテーテル治療部

主治医が見つかる診療所 2019年10月24日放送画像

主治医が見つかる診療所 2019年10月24日放送

心臓カテーテル治療部の紹介

近年、心臓領域におけるカテーテル治療の発展は目覚ましく、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患だけでなく、今まで開胸手術しか治療法がなかった大動脈弁狭窄症までもがカテーテル治療(TAVI)で根治を望める時代になっています。それに伴い、開胸手術か、カテーテル治療かの選択など、治療方針の決定に、従来のように、患者様を最初に診察する循環器内科医が主になって判断をすることが難しくなってきております。

そこで、当院は循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、臨床工学技師、看護士、放射線技師といった多科多職種からなる心臓カテーテル治療部を立ち上げ、患者様に最善のカテーテル治療を提供いたします。

主な診療内容

狭心症、心筋梗塞のカテーテル治療

狭心症や心筋梗塞は、心臓に酸素や栄養を供給する血管である冠動脈が細くなったり、閉塞することで起きる病気です。

まず、手首や足の付け根の動脈から冠動脈まで、カテーテルと呼ばれる細い管を通します。カテーテルを経由して、ガイドワイヤーと呼ばれる細い針金を狭窄部(閉塞部)に通過させます。このガイドワイヤーをレールにして、たたんだ状態の風船を狭窄部まで運んだ後、風船を広げて拡張します。押し広げただけですと、血管の弾力で元の状態に戻ってしまうことがありますので、ステントと呼ばれる金属の金網でできた筒で内張りをして終了するのが一般的です。

心臓カテーテルのイメージ図

弁膜症のカテーテル治療(TAVI)

心臓は血液のポンプとして働き続けていますが、送り出した血液が戻ってくるのを防ぐために、心臓を構成する四つの部屋の出口には「弁」と呼ばれる扉が備え付けられています。弁の病気が弁膜症です。

弁膜症には硬くて開きにくくなる「狭窄症」と、しまりが悪くなって隙間ができてしまう「閉鎖不全症」の2つがあります。カテーテル治療が行われているのは、主に大動脈弁狭窄症です。

経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)と呼ばれるカテーテル治療では、カテーテルに畳んだ状態の人工弁を搭載し、主に足の付け根の動脈から心臓の出口にある大動脈弁まで運びます。人工弁は風船によって広げられ、風船で押し潰された御自身の大動脈弁を支えにして固定されます。

その他にも、僧帽弁狭窄症に対するカテーテル治療(PTMC)なども行っております。

心臓カテーテル
心臓カテーテル

不整脈のカテーテル治療(カテーテルアブレーション)

心臓が規則正しく動くために、心臓の壁の中には、電気信号を伝える配線があります。配線のトラブルなどで、電気信号が乱れて起きる病気が不整脈です。

不整脈のカテーテル治療では、足の付け根から心臓までカテーテルを挿入し、先端から高周波を出して、不整脈の原因となる場所を50~60度の温度でやけどさせます。これにより、不整脈の出現を防ぐことができます。

心臓のイメージ図

 

心臓と大動脈および大静脈のイメージ

 

 

ペースメーカー

心臓が規則正しく動くために、心臓の壁の中には、電気信号を伝える配線があります。この配線が断線することなどが原因で、心拍数が少なくなっている患者様にペースメーカー移植術を行っております。

太さ2から3mmの電線を、鎖骨の下をくぐらせ、静脈を経由して、心臓の中に挿入します。ペースメーカー本体は、鎖骨の下付近の皮膚の中に植え込みます。ペースメーカーから出る刺激が、心臓を正しいリズムで収縮させ、電気配線の肩代わりをします。

この他、植込み型除細動器(ICD)や両心室ペースメーカー(CRT)といった、特殊なペースメーカーの植え込みも行っております。

ペースメーカーのイメージ

解説動画

心臓カテーテル治療部で行っている治療は、YouTubeの「CCVCチャンネル」(ChibaCerebralandCardioVascularCenterチャンネル)で詳細に説明しております。CCVCで検索していただけますと、以下のサイトにつながります。

CCVCyoutubeチャンネルのサムネイル画像

メディア出演

  • 2015年10月19日:「徹底検査!芸能人のコレステロールSP」主治医が見つかる診療所(テレビ東京)
  • 2019年3月21日:「医師のホンネ&名医が教えるコレステロール新常識」主治医が見つかる診療所(テレビ東京)
  • 2019年7月18日:「芸能人人間ドック未来予測SP」主治医が見つかる診療所(テレビ東京)
  • 2019年10月24日:「最新コレステロール&中性脂肪の新常識SP」主治医が見つかる診療所(テレビ東京)

書籍

千葉日報紙にて、2017年2月5日から2018年1月21日までの1年間、「体は錆びるの」タイトルで健康コラムを隔週連載(全24回)。総集編を県施設にて好評販売中。

コラム表紙画像
コラム掲載紙面

 

その他、朝日新聞、日本経済新聞などでも当治療部の活動が報告されております。

診療のご案内

診療日:毎週水曜日

受付:8時30分から11時00分(要紹介状)

スタッフ紹介

医師の詳細は循環器科心臓血管外科麻酔科の医師紹介をご参照ください

氏名 心臓カテーテル治療部部長
田永 幸正
所属・役職 循環器科・部長
氏名 心臓カテーテル治療部顧問
中村 精岳
所属・役職 循環器科・病院長
氏名 医師
杉森 邦夫
所属・役職 麻酔科・副病院長
氏名 医師
浅野 宗一
所属・役職 心臓血管外科・部長
氏名 主任医長
阿部 真一郎
所属・役職 心臓血管外科・主任医長
氏名 医師
平沼 泰典
所属・役職 循環器科・主任医長
氏名 放射線科技師
世利 峻
所属・役職 放射線科・技師