病床機能報告制度（令和元年）

千葉県における医療機能ごとの病床の現状

地域医療構想について

今後高齢化が進展し、医療・介護サービスの需要が増大していく中で、患者それぞれの状態にふさわしい良質かつ適切な医療を効果的かつ効率的に提供する体制を構築することが求められています。
そのためには、医療機能の分化・連携の促進、在宅医療の提供体制の整備推進、医療人材の養成確保などに取り組むことで、地域において切れ目のない医療の提供を目指し、安心で質の高い医療提供体制を充実させていくことが必要です。
こうしたことから、千葉県では平成30年3月、2025年における医療機能ごとの需要と必要量を含めその地域にふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携を適切に推進するために地域医療構想を改訂しました。

病床機能報告制度について

医療機能の分化と連携を推進するに当たっては、地域の医療機関が担っている医療機能の現状把握、分析を行う必要があります。
そのために必要なデータを収集するため、医療機関がその有する病床（一般病床及び療養病床）において担っている医療機能を自ら選択し、病棟単位を基本として都道府県に報告する仕組みが平成26年に導入されました。
また、医療機能の報告に加えて、その病棟にどんな設備があるのか、どんな医療スタッフが配置されているのか、どんな医療行為が行われているのか、についても報告することとしています。

報告された情報の公表

報告された情報を公表し、地域医療構想とともに示すことにより、地域の医療機関や住民等が、地域の医療提供体制の現状と将来の姿について共通認識を持つことができます。また、医療機関の自主的な取組及び医療機関相互の協議によって、医療機能の分化・連携が進められるようになります。

医療機能について

医療機関が報告し、都道府県が2025年の必要量を定めることとなる医療機能は、次の4つの区分です。

（医療機能の区分）
医療機能の名称	医療機能の内容
高度急性期	急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する機能
急性期	急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能
回復期	急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能特に、急性期を経過した脳血管疾患や大腿骨頚部骨折等の患者に対し、ADLの向上や在宅復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に提供する機能（回復期リハビリテーション機能）
慢性期	長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能長期にわたり療養が必要な重度の障害者（重度の意識障害者を含む）、筋ジストロフィー患者又は難病患者等を入院させる機能

千葉県における医療機能ごとの病床の状況

2018年7月1日時点（平成30年）にリンクします。

現状

2019年7月1日時点の機能として、各医療機関が自主的に選択した機能の状況です。

（各二次保健医療圏ごとの医療機能別病床数）(単位:床）
二次保健医療圏	市町村名	全体	高度急性期	急性期	回復期	慢性期	休棟等
千葉医療圏	千葉市	8,035	1,107	4,151	1,051	1,651	75
東葛南部医療圏	市川市・船橋市・習志野市・八千代市・鎌ケ谷市・浦安市	11,021	1,645	5,383	1,776	1,915	302
東葛北部医療圏	松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市	9,620	2,013	4,508	1,119	1,903	77
印旛医療圏	成田市・佐倉市・四街道市・八街市・印西市・白井市・富里市・酒々井町・栄町	5,857	1,142	2,292	560	1,827	36
香取海匝医療圏	銚子市・旭市・匝瑳市・香取市・神崎町・多古町・東庄町	3,026	64	1,620	286	829	227
山武長生夷隅医療圏	茂原市・東金市・勝浦市・山武市・いすみ市・大網白里市・九十九里町・芝山町・横芝光町・一宮町・睦沢町・長生村・白子町・長柄町・長南町・大多喜町・御宿町	3,421	26	1,520	412	1,297	166
安房医療圏	館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町	2,116	246	1,078	150	571	71
君津医療圏	木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市	2,532	272	1,195	183	762	120
市原医療圏	市原市	2,175	100	1,420	444	163	48
県全体計	-	47,803	6,615	23,167	5,981	10,918	1,122

※未提出施設や、報告書の不足項目があるため許可病床数と機能別病床数の集計数は一致しません。

2025年7月1日時点の機能の予定

2025年7月1日時点の機能の予定として、各医療機関が自主的に選択した機能の状況です。

（各二次保健医療圏ごとの2025年7月1日時点の医療機能別病床数）（単位:床）
二次保健医療圏	市町村名	全体	高度急性期	急性期	回復期	慢性期	休棟等（※）
千葉医療圏	千葉市	7,598	1,065	4,052	988	1,338	155
東葛南部医療圏	市川市・船橋市・習志野市・八千代市・鎌ケ谷市・浦安市	9,986	1,637	5,143	1,566	1,509	131
東葛北部医療圏	松戸市・野田市・柏市・流山市・我孫子市	8,514	1,887	4,165	914	1,546	2
印旛医療圏	成田市・佐倉市・四街道市・八街市・印西市・白井市・富里市・酒々井町・栄町	4,979	639	2,145	590	1,605	0
香取海匝医療圏	銚子市・旭市・匝瑳市・香取市・神崎町・多古町・東庄町	2,153	64	1,296	230	553	10
山武長生夷隅医療圏	茂原市・東金市・勝浦市・山武市・いすみ市・大網白里市・九十九里町・芝山町・横芝光町・一宮町・睦沢町・長生村・白子町・長柄町・長南町・大多喜町・御宿町	3,059	26	1,556	360	1,017	100
安房医療圏	館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町	1,876	197	1,076	200	286	117
君津医療圏	木更津市・君津市・富津市・袖ケ浦市	2,295	272	1,102	202	719	0
市原医療圏	市原市	2,130	96	1,319	451	216	48
県全体計	-	42,590	5,883	21,854	5,501	8,789	563

（注）圏域の設定が現在と変わらないとした場合

※休棟等には、介護保険施設等への移行、廃止病棟を含みます。

参考

令和元年病床機能報告について（PDF：28.1KB）