ちば県議会だより（No.174）3面

各常任委員会の主な質疑から

総務防災常任委員会

問 災害時の通信復旧に向けた株式会社NTTドコモとの協定に基づき、どのような取り組みが行われるのか。

答 本協定により、被災者への支援や迅速な通信の復旧のため、避難所における無料のWi-Fiや充電サービスの提供の他、災害対策本部が設置される県・市町村庁舎等に対する通信確保などの取り組みが行われる。

総合企画企業常任委員会

問 総合計画の原案に対して、策定懇談会の委員からどのような意見があったのか。
また、委員の意見を踏まえ、どのように取り組んでいくのか。

答 「千葉の未来にとって、現時点で必要と考えられる項目がおおむね網羅されている」 など一定の評価をもらった。
一方で「計画の実効性を確保していくことが重要である」などの意見があった。
また、取り組みを着実に執行するため、新たな総合計画においても数値目標を定めて、政策評価をしっかり実施していきたいと考えている。

健康福祉常任委員会

問 新たな臨時医療施設の稼働開始について、どのようなタイミングを考えているのか。

答 本県の新たな臨時の医療施設については、重症化リスクのある軽症患者等への早期の投薬治療により、一般の医療機関の病床の逼迫を未然に防ぐことを大きな目的としている。
このため、一般の医療機関の病床が逼迫する前から、感染再拡大の兆候が見えてきた段階で、できるだけ早く稼働していきたい。

環境生活警察常任委員会

問 県内の交通事故の発生状況と死亡事故の特徴はどうか。
また、高齢者の交通安全対策の取り組みはどうか。

答 令和3年11月末現在では、前年同期と比較して発生件数と負傷者数は増加しているが、死者数は減少しており、全国ワースト5位となっている。
特徴としては、死者の年齢層では、65歳以上の高齢者が約6割と高いこと、高齢運転者が第1当事者となった死亡事故が死亡事故全体の約4割と高いことなどが挙げられる。
高齢者の交通安全対策として、天候や体調を考慮して適正な運転行動を取る「はればれ運転」の広報、運転免許返納者に対する公共交通機関運賃割引等の支援の拡充、交通安全教育の推進などに努めている。

商工労働常任委員会

問 高等技術専門校については、入校率が減少傾向とのことであるが、今回の市原高等技術専門校の建て替えを入校促進にどのようにつなげていくのか。

答 最新の訓練機器を使用して訓練ができることを市原高等技術専門校の魅力として積極的にPR活動を行い、入校生の確保に努めるとともに、訓練環境が改善した新しい施設で効果的な職業訓練を実施していく。

農林水産常任委員会

問 12月5日に市川市で発生した鳥インフルエンザの対応状況はどうか。
また、対策の取り組み状況はどうか。

答 当日午前中に殺処分、清掃・消毒等の防疫措置を終え、12月8日までに殺処分した鳥やエサ等の焼却など、全ての作業を完了した。
また、対策の取り組み状況については、県内の養鶏農場、274農場について、10月末までに緊急点検巡回を行い、飼養衛生管理基準の遵守について指導を行った。
なお、不備が見つかった農場に対しては、改善指導を継続していく。

県土整備常任委員会

問 金ケ作県営住宅第2期工事において、住宅56戸および集会所等の整備を行うとのことだが、入居開始はいつか。
また、今回の整備により全体で何戸供給されるのか。

答 令和5年6月までに工事が完了し、入居募集は、令和5年10月を予定している。このため、入居開始は令和5年12月ごろとなる見込みである。
また、今回の第2期工事で金ケ作県営住宅の建設事業が完了し、平成23年度に入居開始済みの136戸を合わせた全体の戸数は、192戸となる。

文教常任委員会

問 特別支援教育について、次期推進基本計画では、どのように進めていくのか。
また、次期整備計画ではどのように過密状況に対応していくのか。

答 次期推進基本計画では、第2次計画の理念である共生社会の形成に向けた特別支援教育の推進を発展させ、学校相互や関係機関との切れ目ない支援体制の充実を図っていくとともに、医療的ケアの支援体制の充実など新たな課題にも対応していく。
次期整備計画では、特別支援学校設置基準を踏まえ、各学校の実情に応じて、より良い学校環境の整備に努めていき、引き続き過密状況に対応していく。

常任委員会活動報告

常任委員会では、それぞれの所管する事項の審査の参考とするため、現場に出向いて調査活動を行っています。詳しくは、ホームページをご覧ください。

千葉県 県内調査

総務防災常任委員会

調査日：令和3年12月13日（月曜日）

調査先：陸上自衛隊下志津駐屯地高射学校（千葉市若葉区）

陸上自衛隊の災害派遣体制

県内における陸上自衛隊の災害派遣体制の状況について調査するとともに、災害派遣用装備品について視察しました。

環境生活警察常任委員会

調査日：令和3年12月14日（火曜日）

調査先：エコシステム千葉株式会社（袖ケ浦市）

産業廃棄物処理施設における焼却処理等の状況

施設における安全対策、循環型社会やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組み等について、調査しました。

商工労働常任委員会

調査日：令和3年12月15日（水曜日）

調査先：市原高等技術専門校（市原市）、かずさDNA研究所（木更津市）

市原高等技術専門校の整備状況

市原高等技術専門校を視察し、老朽化により建て替え予定の総合実習棟等を調査しました。その後、かずさDNA研究所の最近の取り組み等について調査しました。

県土整備常任委員会

調査日：令和3年12月16日（木曜日）

調査先：海岸陸閘（大網白里市）、一宮川・第二調節池（茂原市）

一宮川流域における浸水対策

海岸陸閘（りっこう）の津波対策状況を視察した後、令和元年10月豪雨により、家屋約4,000戸の浸水被害があった一宮川流域における浸水対策事業の進捗状況を視察しました。