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ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 保健医療政策 > 千葉県衛生研究所/CHIBA PREFECTURAL INSTITUTE OF PUBLIC HEALTH > ウイルス・昆虫医科学研究室(Division of Virology and Medical zoology) > 感染症流行予測調査事業 > 令和3年度感染症流行予測調査事業
更新日:令和4(2022)年5月31日
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予防接種法第23条第4項の規定に基づき、厚生労働省健康局結核感染症課が主体となって実施している事業で、集団免疫の現状及び病原体の検索等の調査協力を行っています。
感染源調査
感受性調査
日本脳炎ウイルスJaGAr#01株を用いて、赤血球凝集抑制(HI)試験により県内ブタの日本脳炎ウイルス抗体価を測定した。調査対象は、前年の秋以降に生まれたブタで、7月から10月にかけて血液を採材し、計80検体のHI抗体価の測定を行った。
HI抗体価が40倍以上であった検体については、IgM抗体を間接的に証明する2-ME感受性抗体の検出を実施した。HI抗体陽性ブタは、日本脳炎ウイルスに感染しており、さらに、2-ME感受性抗体を保有している場合、そのブタの感染時期が最近であったことを意味する。HI抗体保有率が高い時期には日本脳炎ウイルスが県内に存在しているため、感染に注意が必要である。
検体採取日 | HI抗体陽性数/HI抗体検査数 | 2-ME感受性抗体陽性数/2-ME感受性抗体検査数 |
---|---|---|
7月12日 | 0/10 | 実施せず |
7月27日 | 0/10 | 実施せず |
8月2日 | 0/10 | 実施せず |
8月16日 | 1/10 | 1/1 |
8月30日 | 0/10 | 実施せず |
9月6日 | 5/10 | 0/5 |
9月13日 | 6/10 | 0/6 |
9月27日 | 3/10 | 1/3 |
参考:感染症流行予測調査速報:夏期におけるブタの日本脳炎抗体保有状況(国立感染症研究所)
7月から12月にかけて、県内流域水道の中継ポンプ場1カ所で得られた環境水計60検体について、ポリオウイルスの検査を行った。結果、全て陰性であった。
年齢群別にPA抗体保有状況を調査した。第1期定期接種前の0歳群を除き、1歳以降の各年齢群における抗体価16倍未満の調査対象者は、15-19歳群、25-29歳群、60-64歳群で確認された。256倍以上でみると、1-14歳、20-29歳、35歳以上の年齢群では70%以上が256倍以上の抗体価をもっていた。なお、30-34歳群では60%、次いで15-19歳では68%であり、第2期で2回の定期接種を受けている15-19歳群で低い傾向を認め、今後の抗体保有率の推移は注視する必要があると考えられた。
年齢群別にHI抗体保有状況を調査した。1~14歳、20~59歳では86.7~100%が8倍以上の抗体価を保有していた。また、男性の15~19歳群(70.0%)、60~64歳群(76.5%)、女性の65~69歳群(50.0%)で抗体保有率(抗体価8倍以上)が低い傾向にあった。
20歳以上の189名について、HPV16型に対するIgG抗体保有状況をELISA法で調査した。調査対象者のうち、抗体陽性率は、女性17.1%、男性3.4%であった。年齢群別の抗体保有率では、20~24歳の女性が最も高い75.0%を示し、次いで25~29歳の女性41.6%、40~44歳の女性16.7%であった。女性の20~24歳で高い抗体保有率を示したのは、この年代に多くのワクチン既接種者が含まれていることを反映している。一方、男性では、20~24歳で16.7%、45~49歳が4.5%、50-59歳が3%、60歳以上で4.3%の陽性率を示した。
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