ここから本文です。
ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 保健医療政策 > 千葉県衛生研究所/CHIBA PREFECTURAL INSTITUTE OF PUBLIC HEALTH > 医薬品・生活環境研究室 > レジオネラ属菌
更新日:令和4(2022)年5月25日
ページ番号:3595
1976年アメリカで在郷軍人会総会の参加者の間で原因不明の肺炎が集団発生しました。その後病原体が新種の細菌であることが判明し、在郷軍人会の「レジオン(Legion)」をとってレジオネラ属菌と命名されました。
レジオネラ属菌は、土壌や河川など自然環境に広く生息する細菌です。
また、生存・増殖するために、他の細菌や藻類などから必要な栄養分を吸収したり、アメーバなどの原生動物に寄生します。
レジオネラ属菌の感染による疾患で、レジオネラ肺炎とポンティアック熱とに分けられます。
レジオネラ肺炎は、1週間前後の潜伏期の後に悪寒、高熱、全身倦怠感などが起こり、胸痛、呼吸困難などの呼吸器症状を伴って、重篤な場合には死に至ります。
ポンティアック熱は、インフルエンザに似た症状を起こしますが、一般に軽症で数日で軽快します。
レジオネラ症にかかりやすいのは、病人や高齢者、乳幼児など、抵抗力の弱い人です。
近年、レジオネラ症患者の届出数が増加しています。レジオネラ症は症状のみから診断することは困難ですので、上述のような症状がある場合は、医療機関で検査、診察を受けることをお勧めします。早期であれば抗生物質の投与が有効です。
これまでに給水・給湯設備、冷却塔水、循環式浴槽、加湿器、水景施設、蓄熱槽等からの感染が報告されています。これらは、
などの特徴があり、人は汚染水のエアロゾルの吸入のほか、汚染水の吸引、嚥下・経口等により感染すると考えられます。
このような施設、設備は、なるべく短期間での水の交換、水槽や配管、フィルターなどの定期的な清掃、定期的な消毒処理など、適切な衛生管理を行って、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐことが大切です。また、手洗いやうがいなど一般的な感染予防が有効です。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください