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GAPとは、農業生産工程管理とも呼ばれ、農業生産現場において、食品の安全確保や環境の保全、労働安全の確保など適切な農業生産を実施するための管理点に関して、実践、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のことです。
畜産分野では、農場運営、食品安全、家畜衛生、環境保全、労働安全、人権・福祉、アニマルウェルフェアの7項目に関する重要な管理点について、実践、記録、点検、評価を繰り返しつつ生産工程の管理や改善を行い、持続可能性の確保を目指します。
農林水産省(畜産における農業生産工程管理(GAP)について)
GAPは関係法令等を遵守することで、持続可能性を確保するための生産工程管理の取組です。
農業者がGAPを自ら実施する「GAPをする」と、第三者機関による審査を経てGAPを実施していることが客観的に証明された状態である「GAP認証をとる」の2つの段階があります。GAPは認証をとることで客観的な証明を得ることができますが、認証をとらずともGAPを実施することで、経営の改善につなげることができます。
畜産GAPの認証には、一般財団法人日本GAP協会が定めるJGAP家畜・畜産物や、ヨーロッパ発祥のグローバルGAPがあります。
ここでは、JGAP家畜・畜産物について紹介します。
JGAP家畜・畜産物の認証には、2つの種類があります。
認証を受けるための手順は、以下のとおりです。
認証の有効期間は2年間で、認証継続のためには維持審査と更新審査を受ける必要があります。
認証を取得した農場は、認証機関のホームページで公表されます。
県内には、乳用牛1農場、肉用牛2農場、豚2農場、採卵鶏3農場の計8農場がJGAP認証を受けています。
一部農場の情報については、下記からご覧ください。
GAPを実施することで様々な効果が期待できます。
適切な農場管理の導入により、畜産物の安全性の向上、労働事故防止など農業経営のリスク低減を図れます。
農場管理の効率性を高めることにつながり、農場で働く人の意識が高まったという意見もあります。
GAP認証を取得することで、信頼できる農場であることを取引業者や社会全体へアピールすることができます。
GAPは世界の共通目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」にも関連しています。
GAPは経営の持続可能性を確保するための取組であり、認証をとるだけがGAPではありません。経営のリスク低減や効率化に取り組みたい、環境に配慮した経営に興味がある、認証を取得したいなど、経営改善やGAPに取り組む意欲のある方は管轄の農業事務所企画振興課(農業事務所一覧)までお問い合わせください。
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