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診療科・部門のご案内

麻酔科

急性期全身管理のプロフェッショナル
当センターの麻酔科は集中治療科と合同で麻酔管理並びに入院された重症患者の全身管理を行っています。私たちの仕事の一部を説明させていただきます。(私たちが主診療科として治療に当たる中毒や熱傷などについては集中治療科のページをご覧ください)

麻酔管理

治療のために必要な手術という行為は、どうしても痛みやストレスを伴います。また手術を安全に遂行するために全身を動かないようにしたりする必要があります。

麻酔は大きく分けて「眠らせる」「痛みを取る」「動かなくする」の3つをそれぞれの症例で適切に組み合わせて管理することで成り立っています。この目的を達成するため、いろいろな方法を使いますが一人一人、また患者さんの状態によっても全く同じ麻酔管理はありません。一人ひとりに対していわゆるオーダーメイドに方法・薬剤の使用量を決めていきます。また「眠らせる」「痛みを取る」ための薬による低血圧や、「動かなくする」ために起きる呼吸停止などについても適切に対処して、手術が終わればこの状態を元に戻します。

当科の特長

当センターでの麻酔管理症例の特徴は、緊急手術が多い点です。全体の約半数を占めており、かつ心・大血管系疾患や脳血管障害・急性腹症・重症外傷などの重症例が多数含まれています。これに対し24時間体制で対応し、質の高い周術期管理を行っています。また手術が必要な患者さんに出来るだけ早期に対応できるよう手術室看護師・ME(臨床工学技士)と協力して来院から手術室入室までの時間を極力短くするようにしています。

重症患者管理

病気やけがは、根本的な悪いところを治療することなしに回復はありえません。そのための局所の治療には専門医(外科医や内科医)が活躍します。しかしその一方で、一つの臓器障害があると、それが原因で他の臓器障害を来たすことも少なくありません。このように患者さんが重症化した時には一人の医師(一つの科)で対応するには限界があります。そのような時には麻酔科や集中治療科の出番となります。私達は急性期の全身管理の専門家です。私達が全身管理を担当して、患者さんの状態がそれ以上悪化しないようにします。

一方、外科医や内科医の手を煩わすことをなくし、根本的な治療に集中できるようにします。結果的にそれが早く患者さんの状態を安定させることにつながります。低血圧やショックに対する循環管理、呼吸不全に対する気道管理・人工呼吸療法、腎不全に対する血液浄化療法などを例として全身管理で担当する分野はたくさんあります。手術室での麻酔管理はそのための1面に過ぎません。手術室以外でも重症の患者さんが病院に来院した時から、私たちの治療は始まっています。私たちが前面に立って皆様にお話する機会はほとんどないと思いますが、私たちがこの病院を支えています。

その他の活動

救急救命士や消防隊・消防学校への講義や実習、県立病院群の研修医の実習、またBLSコースやACLSコースでの活動を通じて地域の医療レベルの向上にも貢献しています。

認定施設

  • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
    (集中治療科含め指導医3名、専門医1名、認定医2名)
  • 集中治療医学会 集中治療専門医研修施設

主なスタッフ

稲葉 晋            
(医療局長・麻酔科部長)
  • 日本麻酔科学会専門医・指導医
    日本麻酔科学会代議員
    麻酔科標榜医
    日本集中治療医学会専門医
    日本救急医学会救急科専門医
    BLS・ACLSコースディレクター
稲田 梓
(医長)
  • 日本麻酔科学会指導医・専門医
古宇田 絢子
(医師)
  • 日本麻酔科学会専門医
張本 英男
(医師)
久松 成史
(医師)

麻酔科診療実績(2019-2024年)

 
手術件数 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
総麻酔件数 620 595 643 641 899 1,004
 脳神経・脳血管の手術件数 143 177 146 143 172 180
 胸腔・縦隔の手術件数 20 6 12 2 5 12
 心・大血管の手術件数 114 97 87 98 98 100
 開胸+開腹の手術件数 1 2 0 0 1 1
 開腹(帝王切開を除く)の手術件数 110 96 104 49 106 112
 帝王切開の手術件数 0 0 0 0 0 0
 頭頸部・咽喉頭の手術件数 12 16 13 17 34 31
 胸壁・腹壁・会陰の手術件数 8 24 25 19 30 32
 脊椎の手術件数 29 25 30 39 45 29
 四肢(含:末梢血管)の手術件数 173 147 202 260 262 243
 その他の手術件数 10 5 24 14 146 264
麻酔件数 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
 全身麻酔(吸入) 457 394 422 386 485 562
 全身麻酔(TIVA) 111 157 158 166 279 194
 全身麻酔(吸入)+ 硬・脊・伝麻 46 23 26 32 29 52
 全身麻酔(TIVA)+ 硬・脊・伝麻 2 6 4 1 2 10
 脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔(CSEA) 0 0 0 0 0 0
 硬膜外麻酔 0 0 0 0 0 0
 脊髄くも膜下麻酔 1 5 23 35 20 2
 伝達麻酔 0 1 0 6 0 2
 その他 3 9 10 15 84 182
 
区分 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
Intensive Care Unit入室件数 871 894 996 1,250 905 822
人工呼吸管理 564 578 559 613 482 525
CHDF (持続的血液濾過透析) 30 61 94 116 78 89
IABP 44 38 36 37 31 47
VA-ECMO 13 10 14 21 27 32
VV-ECMO 0 8 23 5 2 7