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報道発表案件

更新日:令和6(2024)年10月16日

ページ番号:706061

県立中央博物館 トピックス展「近代文学を支えた寺田憲とその周辺」

発表日:令和6年10月16日
県立中央博物館

県立中央博物館(千葉市)では、トピックス展「近代文学を支えた寺田憲とその周辺」を開催します。
香取郡神崎(こうざき)町で醸造業を営む寺田本家二十代当主 寺田憲(てらだけん)は、明治から昭和初期にかけて文学界と深く関わりをもち、自ら短歌などの創作活動をするかたわら、多くの文人たちの後援者として日本の近代文学の発展を支えてきました。
令和5年度、これらの文人たちとの交流を示す貴重な書簡約500点が寺田家から当館へ寄贈されました。本展ではこれらの資料から、特に伊藤左千夫(いとうさちお)や長塚節(ながつかたかし)からの書簡などを展示し、寺田憲と文人たちの交流の様子を紹介します。

開催日時

令和6(2024)年10月19日 (土曜日) から令和6(2024)年11月17日 (日曜日) 開館時間:午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)

開催場所

名称 千葉県立中央博物館
住所 千葉県千葉市中央区青葉町955-2
電話 043-265-3111
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内容

寺田憲(てらだ けん)(寺田家蔵)寺田憲(てらだ けん)(寺田家蔵)

土屋文明書(当館蔵)土屋文明書(当館蔵)

昭和53年(1978)に神崎神社へ寺田憲の歌碑を建立する際、土屋文明が選歌して揮毫(きごう)した。

雑誌『馬酔木』(あしび)(当館蔵)雑誌『馬酔木』(あしび)(当館蔵)

正岡子規の門人らで創刊した短歌雑誌。発行に際しては、寺田憲の支援が大きかった。

展示構成

寺田家二十代当主寺田憲

利根川下流域は江戸時代から醸造業が盛んで、酒や醤油などは利根川水運を利用して、大消費地だった江戸や関東各地へと運ばれました。河岸は経済活動の中心となり、文化活動の拠点ともなっていました。寺田憲がこの地で造り酒屋を営みながら、積極的な創作活動を行った様子を紹介します。
【主な展示資料】通い徳利、明治期の寺田本家銅版画、寺田家の経営関係資料等

明治期の寺田本家(当館蔵)明治期の寺田本家(当館蔵)

通い徳利(当館蔵)通い徳利(当館蔵)

寺田憲と文人たちの交流

寺田憲は幅広い分野の文人たちと親交があり、友人の長塚節(ながつかたかし)をはじめ、伊藤左千夫(いとうさちお)や与謝野鉄幹(よさのてっかん)、土屋文明(つちやぶんめい)、香取秀真(かとりほつま)、牧野富太郎(まきのとみたろう)らと多くの書簡を取り交わしています。本展ではそれらの書簡類から彼らとの公私にわたる交流の様子を紹介します。
【主な展示資料】短歌雑誌『馬酔木(あしび)』、文人等の書簡等

神崎神社にて神崎神社にて

左から、伊藤左千夫・寺田憲・長塚節(山武市歴史民俗資料館蔵)

伊藤左千夫からの葉書(当館蔵)伊藤左千夫からの葉書(当館蔵)

寺田家資料の概要

文学関係資料のほか寺田家の経営に関する古文書類や絵画などの美術品、生活用具などを展示し、寺田家の醸造経営や文人との交流の背景を紹介します。
【主な展示資料】香取秀真作「鴟鴞卣(しきょうゆう)」、寺田憲使用の桐製文机、寺田家の経営などの記録類等

香取秀真作「鴟鴞卣(しきょうゆう)」(寺田家蔵)香取秀真作「鴟鴞卣(しきょうゆう)」(寺田家蔵)

寺田家の経営などの記録類(当館蔵)寺田家の経営などの記録類(当館蔵)

寺田憲使用の桐製文机(当館蔵)寺田憲使用の桐製文机(当館蔵)

関連行事 ミュージアムトーク(展示解説)

担当学芸員が展示内容について解説します。
日時 10月19日(土曜日)、11月9日(土曜日) 午前11時00分から、午後2時30分から
料金 無料(別途入場料が必要です)

費用

入館料 一般300円、高校生・大学生150円
※中学生以下・65歳以上・障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料
※11月3日(日曜日・祝日)文化の日はどなたでも無料