生命力あふれる植物画の貴重なコレクションを一挙公開!県立中央博物館 秋の展示「二口善雄植物画展」
発表日:令和6年10月8日
県立中央博物館
県立中央博物館(千葉市)では、今秋、日本の植物画家の草分けとして知られる二口善雄(ふたくちよしお)氏(1900-1997)の作品をご紹介します。
二口氏は東京美術学校西洋画科で学び、東京帝国大学理学部植物学教室(現在の小石川植物園)に植物画の専門家として勤務しました。戦後は千葉県鎌ケ谷市にアトリエを構え、数多くの植物図鑑に作品を提供しました。
戦前の青年期から晩年まで、当館で所蔵する3200点の水彩画から約200点を選んで展示します。勢いのある筆の動きにもかかわらず植物学的な正確さを保ち、色彩豊かで生命力に満ちた二口作品をぜひご覧ください。
開催日時
令和6(2024)年10月12日 (土曜日)
から令和6(2024)年11月24日 (日曜日)
(前期:10月12日(土曜日)から10月27日(日曜日)、中期:10月29日(火曜日)から11月10日(日曜日)、後期:11月12日(火曜日)から11月24日(日曜日))
開館時間:午前9時から午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)
開催場所
内容
『ばら花譜』原画 タカネバラ(左)花、(右)実
展示構成
第1章 バラ
昭和58(1983)年発行の『ばら花譜』に掲載された、日本の野ばらや園芸品種の原画を紹介します。
(主な資料:前・中・後期それぞれ野生種10、オールドローズ7、モダンローズ11点)
サンショウバラ
バラ‘デュシェス・ドゥ・ブラバン’
バラ‘アプリコット・ネクター’
第2章 作画風景
ボタニカルアートの先駆者である二口がどのように作品制作に取り組んできたのか、その様子を写真パネルやスケッチ、書籍で紹介します。
(主な資料:写真パネル、図鑑、スケッチ)
二口善雄氏
第3章 野菜・果物・きのこ
二口の作画の対象は、花だけでなく野菜やきのこにも広がっていました。迫力があり繊細で多様な作品を紹介します。
(主な資料:野菜6点、果物3点、きのこ3点)
ジャガイモ
ブドウ‘ネオ・マスカット’
アシグロタケ
第4章 ユリ(前期)・ツバキ(中期)・ラン(後期)
二口が原画提供した代表的な書籍に『日本椿集』(昭和41(1966)年)、『蘭花譜』(昭和44(1969)年)、『ゆり科の花』(昭和60(1985)年)等があります。ユリ、ツバキ、ランの仲間を前・中・後期に分けて展示します。
(主な資料:ユリ・ツバキ・ラン各8点)
ヤマユリ
ツバキ‘眉間尺’
カトレヤ
第5章 理科図集
二口は昭和24・25(1949・1950)年に文部省から発行された『理科図集』の作画を担当し、理科教育に貢献しました。『理科図集』および関連する原画を展示します。
(主な資料:『理科図集』及びその原画15点)
理科図集(外袋)
ナツズイセン
アオギリ
※前期・中期・後期で全作品が入れ替わります
関連行事
植物学講座「バラの歴史」
当館所蔵の貴重書等でブルボン系統のオールドローズを中心に紹介します。
二口善雄植物画展の見どころ解説も併せてお楽しみください。
日時 11月9日(土曜日)午後1時30分から3時00分
講師 御巫由紀(みかなぎゆき)(県立中央博物館 事業部展示課長)
定員 24人(事前申込)
料金 資料代50円
ミュージアムトーク
研究員が展示内容を解説する「ミュージアムトーク」を開催します。
日時 10月12日(土曜日)、26日(土曜日)、11月2日(土曜日)、16日(土曜日)、23日(土曜日)
午前11時00分から、午後2時30分から
料金 無料(別途入場料が必要です)
体験イベント「花のぬり絵」
日時 10月12日(土曜日)、11月2日(土曜日)、23日(土曜日)(事前申込不要)
料金 無料(別途入場料が必要です)
館外での関連講演会
- 県立西部図書館サイエンスカフェ「二口善雄 植物画の魅力」
日時 10月27日(日曜日)午後2時00分から4時00分
講師 御巫由紀(県立中央博物館 事業部展示課長)
会場 県立西部図書館
費用
入館料 一般300円、高校生・大学生150円
※中学生以下・65歳以上・障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料
※11月3日(日曜日・祝日)文化の日はどなたでも無料
報道発表用記事