ここから本文です。

ホーム > イベント情報 > イベント・講座・セミナー > 千葉県立美術館 開館50周年記念 特別展「浅井忠、あちこちに行く-むすばれる人、つながる時代-」

報道発表案件

更新日:令和6(2024)年10月4日

ページ番号:704065

千葉県立美術館 開館50周年記念 特別展「浅井忠、あちこちに行く-むすばれる人、つながる時代-」

発表日:令和6年10月4日
県立美術館

県立美術館(千葉市)では、昭和49(1974)年の開館から50周年を迎えることを記念して、日本近代洋画の先駆者 浅井忠(あさいちゅう)をテーマにした展覧会を開催します。
当館が開館から50年の歴史の中で積み重ねたコレクションの中心をなすのは、県ゆかりの作家 浅井忠の作品群です。本展では、油彩、水彩画をはじめ茶器、絵皿など、当館が誇る国内有数の浅井忠コレクションを一挙公開!新規収蔵作品8点を含む約200点の作品とあわせて、貴重な日記・書簡も展示し、世代を超えて多くの人に慕われたその人物像にも迫ります。

開催期間

令和6(2024)年10月30日 (水曜日) から令和7(2025)年1月19日 (日曜日) 開館時間:午前9時から午後4時30分(入場は午後4時まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月28日から1月4日まで)

開催場所

名称 千葉県立美術館
住所 千葉県千葉市中央区中央港1-10-1
電話 043-242-8311
ホームページ 県立美術館ホームページ外部サイトへのリンク

内容

浅井忠≪漁婦≫1897年浅井忠《漁婦》1897年

浅井忠≪花≫1902-07年浅井忠《花》1902-07年

展示概要

東京時代

幼少期に佐倉で過ごした浅井は、明治9(1876)年、日本最初の国立美術学校である工部美術学校に入学し、イタリア人画家・フォンタネージに師事します。その後、日本初の美術団体を結成し、東京美術学校(現・東京芸術大学美術学部)の教授に任命されるなど、日本洋画壇の中心人物として活躍しました。
当時の作品とあわせて「筑波日記」、「従軍日記」の2つの日記を軸に、浅井の行く先々でその温厚な人柄を慕うさまざまな分野の人との交流を紹介します。

フランス時代

明治33(1900)年、浅井はフランス・パリに留学します。現地の美しい自然を描いた油彩・水彩の傑作の他、自家製の絵葉書や絵皿など幅広い分野の作品を紹介するとともに、「巴里日記」、「フォンテーヌブロー日記」の2種類の日記から、パリ在住の日本人や美術関係者との交流の様子を紹介します。

京都時代

明治35(1902)年にヨーロッパから帰国した浅井は、没するまで京都を拠点に活動しました。
京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)の教授を務めた他、洋画指導のための私塾を開設するなど、後身の育成にも力を注ぎ、門下からは梅原龍三郎(うめはらりゅうざぶろう)、安井曾太郎(やすいそうたろう)など次世代の日本画壇を代表する作家を数多く輩出しました。京都時代の作品とその弟子たちによる作品を通じて、浅井の業績を紹介します。
 

浅井忠≪京都高等工芸学校の庭≫1903年浅井忠《京都高等工芸学校の庭》1903年

浅井忠≪ナポリ≫1902年浅井忠《ナポリ》1902年

浅井忠「絵葉書〔明治34年11月10日付〕」浅井忠「絵葉書〔明治34年11月10日付〕」

浅井忠≪藁屋根≫1887年頃浅井忠《藁屋根》1887年頃

関連イベント

連続講演会(当日受付)

浅井忠の専門家を招いて連続講演会を開催します。
  1. 11月16日(土曜日) 13時00分から14時30分
    「浅井忠のイタリア-塚本靖の『留学記』を手掛かりとして-」
    講師 河上眞理氏(京都芸術大学芸術学部教授)
  2. 11月16日(土曜日) 15時00分から16時30分
    「京都時代の浅井忠」
    講師 並木誠士氏(京都工芸繊維大学特定教授/美術工芸資料館館長)
  3. 12月8日(日曜日) 13時00分から14時30分
    「浅井忠-編みあわされた近世・近代、日本と西洋-」
    講師 佐藤道信氏(東京芸術大学名誉教授)
  4. 12月8日(日曜日) 15時00分から16時30分
    「浅井忠のフォンテーヌブローへの旅についての考察-日記資料、作品、現地調査による-」
    講師 中松れい(千葉県立美術館副館長)

ファミリー・ツアー with 館長さん「浅井忠さんに会いに行く」(要事前申込み)

館長から届く事前のクエストを元に、浅井の人柄や作品に触れながら家族で展覧会を旅するツアーです。
日時 11月10日(日曜日)/ 12月15日(日曜日) 各日10時00分から12時00分
講師 貝塚健(かいづかつよし)(千葉県立美術館館長)
参加費 無料(別途展覧会への入場料が必要です)

関連ワークショップ「浅井忠の教科書にチャレンジ」(要事前申込み)

浅井が手掛けた教科書のひとつ「自在画臨本」から、写生や図案を描きます。浅井の描いた線をたどって、明治時代の美術の授業にタイムスリップ!
日時 11月9日(土曜日)/ 12月7日(土曜日) 各日13時00分から15時00分
参加費 500円(別途展覧会への入場料が必要です)

常設ワークショップ「つぼやお皿をデザインしてみよう」(図案)/「旅先から絵葉書を書こう」(絵葉書)

常設のワークショップとして、京都時代の浅井の仕事の一つである工芸品の図案(デザイン)を描くワークシートや、絵葉書を使ったワークシートなどに取り組めるコーナーを設置。
実際の体験を通して浅井の作品への理解を深めます。

費用

入場料:一般1000円、高校・大学生500円
※中学生以下、65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料
※高校・大学生はアンケート回答と学生証提示で無料