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報道発表案件

更新日:令和6(2024)年5月30日

ページ番号:674824

銚子市で市民が採集した岩石から世界初・バレミアン期の海水魚類の耳石化石を発見!

発表日:令和6年5月30日
県立中央博物館

県立中央博物館(千葉市)の伊左治 鎭司(いさじ しんじ)研究課長と城西大学、富山大学の研究グループは、銚子市で市民が採集した岩石から、中生代白亜紀バレミアン期(約1億2000万年前)の海水魚類の耳石化石を発見しました。
バレミアン期の海水魚類は骨格化石などが発見されていますが、耳石化石が発見されたのは世界初です。また、今回発見された耳石をもつ5種類の海水魚類は、いずれも東アジアから初めて発見された種類であり、当時の海水魚類の地理的分布、生息年代、古生態について新たな知見をもたらすものです。
この研究成果は、2024年4月に国際学術誌Palaeontologia Electronicaで公開されました。
※脊椎動物の内耳にある炭酸カルシウムの構成物。種を同定する際に重要な部分の一つ。

研究グループ

伊左治 鎭司(いさじ しんじ)県立中央博物館 企画調整課長(兼)研究課長
宮田 真也(みやた しんや)城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー 学芸員(理学部 助教)
柏木 健司(かしわぎ けんじ)富山大学 学術研究部理学系 准教授
浅井 秀彦(あさい ひでひこ)千葉県職員 ※元県立中央博物館 研究員

掲載誌・論文タイトル

掲載誌 『Palaeontologia Electronica: 27.1.a20』
論文タイトル The first record of Lower Cretaceous otoliths from the Kimigahama Formation (Barremian) of the Choshi Group, Chiba Prefecture, Japan
URL Palaeontologia Electronica外部サイトへのリンク(https://doi.org/10.26879/1318)

当館職員の役割

研究材料となった耳石化石を岩石から取り出す処理を行い、共産する化石や岩石の特徴のほか、発見場所の地質について調査を行いました。

発表内容の詳細・本件に関する問い合わせ先

発表内容の詳細・本件に関する問い合わせ先は、城西大学・富山大学との共同発表資料をご確認ください。

富山大学ホームページ外部サイトへのリンク
共同発表資料(PDF:1,010.2KB)