琉球列島から爬虫類の新種-やんばる固有の新種ヤンバルトカゲモドキ-
発表日:令和6年3月1日
県立中央博物館
県立中央博物館(千葉市)の栗田 隆気(くりた たかき) 研究員と琉球大学熱帯生物圏研究センターの研究グループは、沖縄県沖縄島北部から、ヤモリの仲間のトカゲモドキ属の新種を報告しました。このヤモリの主要な生息地である沖縄島北部は「やんばる」とも呼ばれていることから、「ヤンバルトカゲモドキ」と名付けました。
本研究により、琉球産トカゲモドキ類の分類が整理されたことで、希少種及び天然記念物として法的に保護されている本種の保全に貢献することが期待されます。
この研究成果は、2024年2月27日に国際学術雑誌Current Herpetologyで公開されました。
研究者
栗田 隆気(くりた たかき)県立中央博物館 研究員
戸田 守(とだ まもる)琉球大学熱帯生物圏研究センター准教授
掲載誌・論文タイトル
掲載誌 『Current Herpetology, 43(1), 86-114』
論文タイトル Genetic and morphological studies on Goniurosaurus kuroiwae (Squamata: Eublepharidae), with a description of a new species from the northern part of Okinawajima Island, Ryukyu Archipelago, Japan
DOI https://doi.org/10.5358/hsj.43.86
URL Current Herpetol(https://www.jstage.jst.go.jp/article/hsj/43/1/43_23-008/_article/-cha)
当館職員の役割
トカゲモドキ類の組織試料および画像の収集、DNA実験と集団遺伝学的解析、標本観察と統計処理を含む形態学的な検討を行い、筆頭著者として論文原稿全体の執筆・投稿・審査対応を行いました。
発表内容の詳細・本件に関する問い合わせ先
発表内容の詳細・本件に関する問い合わせ先は、琉球大学の発表資料をご確認ください。
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琉球大学発表資料(PDF:1,945KB)
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