千葉県立房総のむら 風土記の丘資料館リニューアルオープン!
発表日:令和5年4月4日
県立房総のむら
県立博物館で唯一、考古学を専門に扱う県立房総のむら「風土記(ふどき)の丘資料館」(栄町)は、改修工事のため令和2年7月から休館していましたが、令和5年4月29日(土曜日・祝日)に約3年ぶりにリニューアルオープンします。
房総のむら一帯には、国内有数規模の「龍角寺古墳群(りゅうかくじこふんぐん)・岩屋古墳(いわやこふん)」(国指定史跡)が広がっています。「風土記の丘資料館」は、この古墳群と周辺史跡を中心に、最新の研究成果を盛り込んだ展示内容に一新して再開館します。
概要
再開館日 令和5年4月29日(土曜日・祝日)
所在地 印旛郡栄町龍角寺1028(県立房総のむら敷地内)
開館時間 午前9時から午後4時30分
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
入館料 一般300円、高校・大学生150円
※房総のむら入館チケットと共通
※中学生以下・65歳以上・障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1人無料
展示内容
第1展示室「龍角寺古墳群と龍角寺」(1階)
今回のリニューアルでは、風土記の丘資料館周辺に広がる国指定史跡「龍角寺古墳群・岩屋古墳」についての展示を充実しました。龍角寺古墳群で最大の前方後円墳「浅間山古墳」の実物大の石室復元模型や、全国最大規模の方墳「岩屋古墳」のジオラマ模型・3D動画などにより、視覚的に分かりやすく古墳時代から古代の歴史を紹介します。
浅間山古墳などを築いた豪族が、上宮王家(じょうぐうおうけ)(聖徳太子一族)と密接なつながりを持つ可能性が高いことを明らかにした研究など、最新の研究成果も展示しています。
回廊展示1「大地に刻まれた記憶」(1~2階回廊)
1階から2階に向かう回廊では、県指定有形文化財に指定されている「池花南遺跡(いけはなみなみいせき)環状(かんじょう)ユニット出土遺物」をはじめ、房総半島の旧石器時代の主要な出土資料を紹介します。
第2展示室「縄文時代から古代の生活と文化」(2階)
第2展示室では、縄文時代から古代の集落・墓などから出土した資料を展示し、当時の人々の生活や文化について紹介します。
回廊展示2「祈りの世界」(2階回廊)
2階回廊では、縄文時代から古代までの人々がまつりや儀式に用いた資料を展示し、当時の人々の精神世界に迫ります。
浅間山古墳(せんげんやまこふん)の
石室復元模型(実物大)
重要文化財
「銅造(どうぞう)薬師如来(やくしにょらい)
坐像(ざぞう)」頭部(複製品・原品龍角寺蔵)
関東以北に2躯のみ伝来した白鳳(はくほう)時代の仏像
金冠・銀冠
(浅間山古墳出土・復元)
埋葬された人物の金冠・銀冠と服装を再現
盾(たて)持ち人埴輪
(龍角寺101号墳出土)
龍角寺古墳群で特徴的な形の埴輪
フロアマップ
画像をクリックすると拡大表示します(PNG:137.9KB)
鉄筋コンクリート造 一部地下1階・地上2階
延床面積2582.33平方メートル
エリアマップ
画像をクリックすると拡大表示します(JPG:412.1KB)
龍角寺古墳群と岩屋古墳
龍角寺古墳群(国指定史跡)は115基の古墳からなる国内有数規模の古墳群です。豊かな自然に囲まれた約32ヘクタールの房総のむら「風土記の丘エリア」にはこのうち78基が保存されており、遊歩道を歩きながら古墳を間近に観察することができます。また、龍角寺古墳群第101号古墳は、発掘調査の成果を基に120体以上の埴輪を元の位置に復元しており、当時の様子を垣間見ることができます。
房総のむらに隣接する岩屋古墳(国指定史跡)は、墳丘の一辺約80メートル、高さ13メートルの全国最大規模の方墳です。周囲には2重の堀がめぐり、その範囲は東西108メートル・南北96メートルに及びます。
問い合わせ
県立房総のむら
電話 0476-95-3333
報道発表用記事