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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年7月10日

ページ番号:573592

千葉県誕生150周年記念「ちば文化資産」追加選定について

発表日:令和5年3月24日
環境生活部文化振興課 

県では、本県の文化的魅力を県民の皆様に再認識していただくため、県民参加により平成30年に「次世代に残したいと思う『ちば文化資産』」を選定し、これを活用したイベントやPR等を実施しています。
今年度、令和5年6月に迎える千葉県誕生150周年を契機に、千葉県の魅力を再認識していただき、未来に継承していくため、県民の皆様による投票の結果等を踏まえ、「ちば文化資産」を合計150件に増やす追加選定を実施しました。
今後は、千葉県誕生150周年記念事業等での活用などを通じて、本県の文化的魅力を発信するとともに、地域の活性化につなげていきます。

「ちば文化資産」の選定

県民の皆様による投票の結果及びちば文化資産選考委員会の意見等を踏まえ、39件を「ちば文化資産」として選定しました。

「ちば文化資産」の活用について

県内外の多くの皆様に「ちば文化資産」を知っていただくため、県庁やイベント会場における写真展示、ホームページやSNS、県民だより等県の広報媒体による情報発信を行います。
また、千葉県誕生150周年記念事業等での積極的な活用を図るなど、本県の文化的 魅力を発信するとともに、地域の活性化につなげていきます。

「ちば文化資産」の追加選定までの経緯

千葉県誕生150周年を記念し、平成30年度に111件選定した「ちば文化資産」について、合計150件となるよう、候補の公募や投票等により追加選定しました。

1 「ちば文化資産」追加候補の決定

  1. 候補の募集期間:令和4年7月1日~9月5日
  2. 応募総数:373件

⇒ちば文化資産選考委員会の意見等を踏まえ、87件を追加候補として決定。

2 県民の皆様による投票

  1. 投票受付期間:令和4年11月17日~令和5年1月22日
  2. 投票総数:3,903票

⇒投票結果及びちば文化資産選考委員会の意見等を踏まえ、追加候補87件の中から39件を追加選定

参考

ちば文化資産とは

ちば文化資産ロゴマーク

千葉県内の文化資産の中から、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、平成30年度に県民参加により選定した多様で豊かなちば文化の魅力を特徴づけるモノやコトのこと。伝統的なものに限定せず、現代建築や景観、食べ物等様々なものが含まれています。

千葉県の成り立ちについて

明治6年(1873年)6月15日に当時の木更津県、印旛県の両県が合併して千葉県が誕生しました。令和5年(2023年)は、千葉県誕生から150年目の節目の年に あたります。

追加選定した「ちば文化資産」

No.1 千葉県文化会館

千葉県文化会館は昭和42年(1967年)の開館以来、国内外の著名なアーティストのコンサートやバレエ、ミュージカルなどの舞台芸術、吹奏楽コンクールをはじめとする音楽コンクールの会場となるなど、本県の文化芸術のシンボル的な劇場として、長年の間、県民の皆さまに親しまれています。
また、戦後の日本を代表する建築家である大高正人氏によるデザイン・設計であり、「日本建築学会賞」作品賞やBCS賞を受賞するなど、優れた建築物としても高い評価を受け、後世に伝える素晴らしい資産としてその存在を誇り、今日に至っています。

  • 所在市町村:千葉市

千葉県文化会館

No.2 千葉市の花「オオガハス」

昭和26年(1951年)、植物学者の大賀一郎博士は千葉市花見川区の現在の東京大学検見川総合運動場の地下6mにある約2,000年前の泥炭層から、古代ハスの実を発掘しました。翌年、見事に開花させたこのハスは「オオガハス」と名付けられ、世界最古の花及び、千葉県の天然記念物として指定され、令和4年(2022年)で開花70周年を迎えました。毎年、千葉公園のハス池で華麗な花を咲かせ、国内外で250か所以上分根されています。

  • 所在市町村:千葉市

千葉市の花「オオガハス」

提供:千葉市

No.3 葛飾八幡宮と八幡の藪知らず

葛飾八幡宮は、寛平年間(889~898年)、宇多天皇の勅願により京都石清水八幡宮から勧請した神社といわれています。国指定天然記念物「千本公孫樹」があるほか、年中行事や市民イベントの会場としても賑わいます。また、市役所前に位置する藪は、足を踏み入れると二度と出られない「八幡の藪知らず」として知られ、様々な伝承が残されています。水戸黄門が藪に入り、神の怒りに触れたという話が全国に広まりました。

  • 所在市町村:市川市

葛飾八幡宮

提供:葛飾八幡宮

藪知らず

提供:葛飾八幡宮

No.4 行徳の神輿と祭り

近世中期から近代にかけて、製塩業や舟運で栄えた行徳。この繁栄のもと多くの寺社が造営され、宮大工や神・仏具職人の技術を生かした神輿づくりは地場産業となりました。見ごたえのある神輿の渡御は、現在も祭礼の華として受け継がれています。平成30年(2018年)に開館した「行徳ふれあい伝承館」は、国登録有形文化財「旧浅子神輿店店舗兼主屋」を活用した施設で、神輿や祭りなどの地域にゆかりある資料を公開しています。
また、江戸時代より神輿づくりを行う中台製作所には、工房の敷地内に「行徳神輿ミュージアム」があります。華やかな神輿、普段は見ることが出来ない神輿の内部や、職人が使用する道具などを展示しています。

  • 所在市町村:市川市

行徳の神輿と祭り

提供:市川市

No.5 習志野ソーセージ

第一次世界大戦中に、習志野俘虜(ふりょ)収容所に収容されていたドイツ人により、ドイツ式ソーセージの製法が日本で初めて伝えられたという歴史的事実から、習志野商工会議所が地域団体商標登録した上で、当時のレシピを現代風にアレンジしご当地グルメとして商品化しました。
現在、習志野市を「日本のソーセージ製法 伝承の地」として、有力な地域ブランドに育て上げ地域活性化に役立てています。

  • 所在市町村:習志野市

習志野ソーセージ

提供:習志野商工会議所

No.6 本土寺とあじさい

「あじさい寺」としても知られている本土寺は、建治3年(1277年)に建立された、日蓮宗本山の寺院です。初夏の頃に咲きほこる紫陽花と花菖蒲がみられるスポットとして、地元で大人気の観光地です。また、春にはさくら、秋には紅葉を楽しむことができます。

  • 所在市町村:松戸市

本土寺と紫陽花

提供:(公社)千葉県観光物産協会

No.7 御用醤油醸造所(御用蔵)

御用醤油醸造所(通称「御用蔵」)は、平成23年(2011年)にキッコーマン食品野田工場内に移築されたものです。移築前の御用蔵は、宮内省(現宮内庁)にお納めするしょうゆの専用醸造所として、昭和14年(1939年)に江戸川沿いに建設されました。
なお、老朽化で大規模な補修工事が必要となり、70年の節目に移築工事を実施。移築にあたり、しょうゆを仕込む木桶、屋根の小屋組み、屋根瓦、石垣、門などは移築前のものを使用し、原形に近い形で再現しました。御用蔵では、現在も宮内庁にお納めするしょうゆを醸造。また、伝統的なしょうゆ醸造技術や昭和14年(1939年)の御用蔵の建設当時の道具や装置を保存・展示しています。

  • 所在市町村:野田市

御用蔵

提供:キッコーマン株式会社

No.8 野田のつく舞

毎年7月15日前後の土曜日、上・仲・下町の野田三ケ町夏祭りの中日に雨乞いの神事つく舞が奉納されます。あたりが暗くなった頃、蛙の面をかぶった白装束の「ジュウジロウ」を中心に、御神酒所前から会場まで練りこみ行列が繰り出されます。会場には高さ約14.5mの見上げるような「つく柱」が立てられており、ジュウジロウが囃子に合わせて登っていきます。途中で曲芸的な演技をしながら、やがて頂上の樽の上にたどりつくと、ここから南、西、北、東の順に破魔矢を1本ずつ放ちます。頂上でも演技を披露し、やがてくだり綱を伝って降り始めますが、その途中でも演技を行います。最後はくだり綱を一気に下り、舞は終わります。御神酒所前まで練りこみ終了となります。

  • 所在市町村:野田市

野田のつく舞

提供:野田津久舞保存会

No. 9 旧吉田家住宅歴史公園

旧吉田家住宅のある花野井地区は下総台地の北西部にあり、東に利根川を望みます。吉田家は代々名主の役を務める大型農家で、現存する建造物は、江戸末期から明治期前半にかけ、継続的に造られていったものです。また、屋敷林や庭園を含めて屋敷構え全体が今日まで良好な状態で伝えられています。
平成22年(2010年)に、主屋・書院・新座敷・長屋門・向蔵・新蔵・道具蔵・西門の8棟が国の重要文化財に指定され、庭園及び屋敷林などは、平成24年(2012年)に旧吉田氏庭園として国登録記念物(名勝)に登録されています。

  • 所在市町村:柏市

旧吉田家住宅歴史公園

提供:柏市

旧吉田家住宅歴史公園

提供:柏市

No.10 旧手賀教会堂とイコン

旧手賀教会堂は、明治14年(1881年)に茅葺屋根の民家を教会堂に転用したもので、現存する日本で唯一の転用教会堂です。
イコンはハリストス正教会の聖画です。明治期の女流画家として高い評価を受ける山下りんが描いたもので、主全能者(キリスト)、至聖生神女(マリア)、機密の晩餐の3点です。いずれも伝統的な構図を守りつつ、描かれている聖人たちの表情は日本画的なやわらかな表現に満ちています。

  • 所在市町村:柏市

旧手賀教会堂

提供:柏市

旧手賀教会堂

提供:柏市

No.11 こんぶくろ池自然博物公園

こんぶくろ池自然博物公園は、都市に残された18.5ha の広大な自然の森です。園内のこんぶくろ池と弁天池は、台地上に地下水がしみ出す、珍しいタイプの湧水で、池から流れ出す水は、地金堀、大堀川を経由して、手賀沼の自然水源となっています。
園内には、貴重な動植物が多様性豊かに生息、生育していますが、この自然を守るため、市民が中心のNPO法人が管理運営しています。

  • 所在市町村:柏市

こんぶくろ池自然博物公園

提供:柏市

No.12 天神坂

自然石を敷いた石段による坂道です。坂を上ると左手には、民藝運動を推進した柳宗悦、声楽家兼子夫妻の住居跡があり、3本のスダジイの木があることから柳の叔父の嘉納治五郎に『三樹荘』と命名されました。武者小路実篤、志賀直哉などの文人や陶芸家バーナード・リーチもかつては、この坂を足繁く歩いたことでしょう。坂を覆うように大きく枝葉を広げる三樹は、景観法で定める景観重要樹木に指定されており、今も当時の面影が保たれています。

  • 所在市町村:我孫子市

天神坂

提供:我孫子市

No.13 下総小金中野牧跡「捕込」

徳川家康は良馬の産地として知られていた下総に、江戸幕府直轄の牧を整備しました。その1つが小金中野牧です。捕込は、年に1回行われる野馬捕りで追い込んだ馬を選別する施設です。江戸幕府の軍馬生産を知る上で貴重な遺跡であるとして、平成19年(2007年)2月に牧跡としては全国で初めて国史跡に指定されました。毎年4月の第1土曜日には史跡の歴史に触れ、馬にまつわる遊びができる「とっこめ桜まつり」を開催しています。

  • 所在市町村:鎌ケ谷市

国史跡下総小金中野牧跡「捕込」

提供:鎌ケ谷市

No.14 流鉄の景観

流鉄は白みりんの醸造などで栄えた流山本町とJR常磐線の馬橋駅を繋ぐ5.7kmの鉄道です。大正2年(1913年)に流山の商人らが中心となって発起し、住民等が出資して出来た鉄道です。単線を2両編成の電車が走行する沿線は、昔は雑木林や農地が広がっていましたが、現在は宅地化が進みました。

  • 所在市町村:松戸市、流山市

流鉄

提供:流鉄株式会社

No.15 国立歴史民俗博物館

歴史学、考古学、民俗学の資料展示など、日本の歴史と文化について総合的に研究・展示を行っている国立歴史民俗博物館です。先史・古代から現代に至るまでの資料がテーマ別に数多く展示されています。
また、館内の大きなガラス窓から望める桜の木々を屏風絵に見立てた風景は、特に花が咲き誇る春の時期に訪れた方の目を楽しませています。

  • 所在市町村:佐倉市

国立歴史民俗博物館外観

提供:国立歴史民俗博物館

第1展示室「最終氷期に生きた人々」展示風景

提供:国立歴史民俗博物館

No.16 佐倉花火フェスタ(佐倉市民花火大会)

オランダ風車がランドマークの佐倉ふるさと広場にて毎年8月第1土曜日に開催しています。広大な土地を活かした佐倉名物“二尺玉(開花時直径約500m)”や印旛沼湖面に映える“水上花火”、関東では珍しい“手筒花火”など印旛沼湖畔に咲き誇る百花繚乱をお楽しみください。

  • 所在市町村:佐倉市

佐倉花火フェスタ(佐倉市民花火大会)

提供:佐倉市

No.17 安食の酉の市

関東地方で最も遅い時期に開催される安食の酉の市(12月第1酉の日前後)は、大鷲神社の例大祭で、江戸時代後期から明治後期にかけて、船運による成田山参詣の安食河岸への乗降客や、周辺農村の農具市的な色彩で賑わいを見せました。近年も商売繁盛、出世開運にご利益のある福熊手を求める客でにぎわいます。また、境内に祀られる「魂生大明神」は、子宝・安産にご利益があり、年間を通じて参拝客が絶えません。

  • 所在市町村:栄町

安食の酉の市

提供:栄町

安食の酉の市

提供:栄町

No.18 布鎌惣社水神社の奉納相撲と水塚のある景観

利根川などの河川に囲まれた布鎌地区は、江戸時代前期の開拓入村時から水害と戦ってきた地域で、屋敷の一角には洪水時に避難するために築かれた水塚が現在も残っています。
また洪水などの被害からの地域の安寧を祈願し、布鎌地区全域が氏子となり、宝暦7年(1757年)に布鎌惣社水神社が建立されましたが、この水神社には、洪水があるたびに白馬に乗った水神様が布鎌の堤防を見て回ったという伝説があります。水神様は相撲好きの神様として知られていることから、毎年、秋の例大祭には奉納相撲が行われ、現在も地元の子供たちによって受け継がれています。

  • 所在市町村:栄町

布鎌惣社水神社の奉納相撲

提供:栄町

布鎌惣社水神社

提供:栄町

No.19 日本寺・中村檀林跡とあじさい

日本寺は、市川市にある中山法華経寺の三世日祐上人が元応元年(1319年)に開基した日蓮宗の古刹。仏教史上有名な檀林(学校)のある寺として知られ、全国から学僧たちが集まりこの地で学びました。あじさいが多く植えられ、「あじさい寺」とも呼ばれています。
あじさいが咲き誇る時期には、「ふるさと多古町あじさい祭り」が開催され、初夏の多古町の風物詩となっています。栗山川沿いに咲くあじさいとともに、多古町あじさい公園では竹で作られた1日限りのジェットコースターをはじめ、歌やダンスなどの多彩なステージを楽しめます。

  • 所在市町村:多古町

日本寺

提供:多古町

日本寺

提供:多古町

No.20 芝山仁王尊観音教寺

芝山仁王尊観音教寺は奈良時代に開創したと伝わる古刹です。珍しいお堂形式の仁王門に安置されている仁王尊は、火事・泥棒除け、子育てに霊験あらたかで、江戸時代には成田不動尊と共に江戸庶民の信仰を集めました。境内に建てられた参拝記念の石碑が当時の賑わいを現在に伝えています。

  • 所在市町村:芝山町

芝山仁王尊観音教寺

提供:芝山町

No.21 龍角寺古墳群・岩屋古墳

印旛沼に面した台地に点在する龍角寺古墳群は、古墳時代後期から終末期にかけて形成された県内でも有数の大規模古墳群で、総数110余基を数え、全体の指定面積は44万5,000平方メートルで千葉県では最も広い面積の国指定史跡です。中でも、岩屋古墳は、三段築成で、2つの石室を要し、周溝部を含む一辺が108.108メートル、高さ13.2メートルで古墳時代終末期の方墳としては、全国第1位の規模となります。また、古墳群の中のみそ岩屋古墳の石室を加えた3つの石室は「三ケの岩屋」と呼ばれ、隠れ座頭という妖怪が住んでいたという民話が残され、現在もボランティアによって語り継がれています。

  • 所在市町村:成田市、栄町

龍角寺古墳群・岩屋古墳(国指定史跡)

提供:栄町

No.22 ちばの戦国時代・本佐倉城跡

房総の有力な武家、千葉氏が戦国時代に本拠地とし、城周辺すべてが湿地帯という天然の防御を擁する大規模な城郭です。発掘調査の結果、屋敷群が発見され、千葉氏が使用した当時の高級品が多く出土しました。戦国時代末期の様相を現在にそのまま残しており、千葉氏の縁を偲ぶことができる史跡となっています。
佐倉市と酒々井町にまたがり所在し、国指定史跡であるほか、続日本100名城にも選定されています。

  • 所在市町村:佐倉市、酒々井町

ちばの戦国時代・本佐倉城跡

提供:佐倉市

No.23 大原幽学旧宅

幕末の農村指導者で、世界初の農業協同組合「先祖株組合」をつくった大原幽学の住居です。荒廃した農村を復興しようとする幽学をしたって大勢の門人が訪れ、幽学が唱えた「性学」を学びました。周囲は遺跡史跡公園となっていて、ゆかりの建物や幽学の指導により耕地整理を行った水田などが残されています。

  • 所在市町村:旭市

大原幽学旧宅

提供:旭市

No.24 玉﨑神社

中世には龍王崎の地にありましたが、積年の海蝕を避けるほか、天文2年(1533年)には兵火に遭い、西北西の現在地に遷座したと伝えられています。
本殿は一間社流造で、中世末期の様式とともに江戸時代の様式をあわせもちます。
拝殿は5間×3間の入母屋造です。阿吽の唐獅子や、飛龍の籠彫りをはじめとする彫刻は、石田丹治栄貞や岡佐内耕浚ら、江戸時代末期、当地が生んだ名工たちの力作です。

  • 所在市町村:旭市

玉﨑神社

提供:旭市

No.25 日吉神社

日吉神社の創建は古く、大同2年(807年)東金の由来ともなる鴇ヶ嶺の山頂に祀られました。東金から九十九里を一望し、見渡す限りをお守りする山の神様です。嘉慶元年(1387年)に現在の地に遷座され、江戸時代初期の改築と伝わる本殿や、徳川家康が植樹させたという表参道の杉並木、神使である神猿(まさる)の石像等があります。
また、2年に一度、日吉神社連合祭典と呼ばれる祭礼が行われます。江戸時代から行われている祭礼で、9地区の山車・屋台が市内を練り歩き、日吉神社の神輿と9地区の山車・屋台が一堂に会する瞬間は圧巻です。

  • 所在市町村:東金市

日吉神社

提供:日吉神社

No.26 八重垣神社祇園祭

八重垣神社祇園祭は、毎年8月4日・5日に行われる市最大のお祭りで、神輿の行列に冷水を浴びせかけるのが特徴です。4日には全国でも珍しい「女神輿」が、5日には10町内から集まった20基ほどの神輿と囃子連が延々と連なって市街を練り歩きます。

  • 所在市町村:匝瑳市

八重垣神社祇園祭

提供:匝瑳市

No.27 館山城・城山公園と館山湾

館山城は、里見氏9代義康が本城とした城で、南総里見八犬伝の舞台としても知られています。慶長19年(1614年)に館山藩は取り潰しとなり、廃城となりましたが、昭和57年(1982年)に模擬天守が建設され、現在は内部が八犬伝博物館になっています。館山湾や館山市内を一望できる山頂にあり、山全体が城山公園として、サクラや紅葉の名所となっているほか、公園内には館山市立博物館があります。館山城からは、館山の街並みと館山湾を見渡せ、遠くは富士山や三浦半島も望むことができます。
また、館山湾は鏡のように波静かなところから別名「鏡ヶ浦」とも呼ばれています。館山湾に沈む夕日は「日本の夕陽百選」にも選ばれ、ヤシの木が並んだ海岸からは、海越しに富士山を望む夕日が見られます。また5月と7月には運が良ければ海越しの富士山に夕日が沈むダイヤモンド富士を見ることもできます。

  • 所在市町村:館山市

館山城・城山公園と館山湾

提供:(C)大和印刷

No.28 勝浦大漁まつり

例年9月に4日間行われる漁師町・勝浦のお祭りです。初日は各地区の神輿や屋台が練り歩き、2日目は、各地区の神輿が一堂に会し、一斉担ぎが見られる合同祭典が行われます。3日目は、江戸時代後期の山車・屋台の曳き廻し、最終日は勝浦漁港で船から船へと神輿を渡す「神輿の船渡し」などが催されます。

  • 所在市町村:勝浦市

勝浦大漁まつり1

提供:勝浦市

勝浦大漁まつり2

提供:勝浦市

No.29 遠見岬神社

房総半島に技術と文化をもたらした天冨命を祀る神社です。創建は非常に古く、承和2年(835年)には社殿を改修した記録が残されています。創建した勝占忌部の名は、勝浦の地名の由来のひとつといわれています。
参道に朱の灯籠が45基設置されており、毎晩明かりが灯されます。境内の高台からは勝浦の町並みと海が一望できます。毎年9月の例祭では、神輿と江戸の名工達による彫刻に彩られた祭屋台が曳き廻され、また「かつうらビッグひな祭り」の会場にもなっています。

  • 所在市町村:勝浦市

遠見岬神社1

提供:勝浦市

遠見岬神社2

提供:勝浦市

No.30 野島埼灯台

房総半島の最南端にある高さ29mの灯台。招へいされたフランス人技師のF・L・ヴェルニーのもと設計・施工され、明治2年(1869年)に点灯しましたが、関東大震災で倒壊したため、現在の姿は大正14年(1925年)に再建されたものです。

  • 所在市町村:南房総市

野島崎灯台1

提供:南房総市

野島崎灯台2

提供:南房総市

No.31 捕鯨

南房総地域(鋸南町勝山)では江戸時代から醍醐新兵衛と勝山鯨組による捕鯨が行われていました。南房総市和田町には関東で唯一の捕鯨基地があり、くじらが房総半島に近づく主に夏頃に捕鯨を行います。捕獲された鯨の解体の様子は見学でき、早朝にも関わらず観光客にも人気です。解体された鯨はクジラのタレや竜田揚げなど様々なくじら料理で楽しまれているほか、捨てるところなく全てが利用されています。

  • 所在市町村:南房総市、鋸南町

捕鯨

提供:南房総市

No.32 養老川流域田淵の地磁気逆転地層(チバニアン)

約77万年前に地球で起きた最後の地磁気逆転の痕跡を連続して捉えることのできる極めて貴重な地層であることから、平成30年(2018年)に国指定天然記念物に指定されました。また令和2年(2020年)、国際地質科学連合により国際境界模式地(GSSP)に認定され、地質年代「チバニアン」が誕生しました。このことを記念して令和4年(2022年)には地層に、GSSPの指標であるゴールデンスパイクを設置しました。

  • 所在市町村:市原市

チバニアン1

提供:市原市

チバニアン2

提供:市原市

No.33 参勤の道・ご利益の道「成田街道(佐倉道)」と沿道歴史文化遺産

江戸から佐倉城下を経て成田山新勝寺に向かう成田街道は、江戸時代の初め、上総や下総の大名が参勤交代で通行した道です。江戸時代中期になると、江戸庶民の間で成田山詣が盛んになり、御利益を求めて多くの人々が往来しました。なお、江戸幕府での正式名称は佐倉道でしたが、成田山参詣が盛んになると成田道と呼ばれるようになりました。
宿場が整備され、街道沿いには現在も七代目市川団十郎が立てた井野の道標をはじめ常夜燈、石仏、石碑、道路元標などの近世・近代の石造物を目にすることができます。
また、市川関所跡・中山法華経寺・船橋大神宮・長妙寺・加賀清水・臼井城跡・雷電為右衛門夫妻の墓・酒々井土蔵造りの街並みや、沿道の村人たちの民間信仰の証である馬頭観音・庚申塔などが点在しています。

  • 所在市町村:市川市、船橋市、成田市、佐倉市、八千代市、酒々井町

佐倉道(成田街道)

提供:佐倉市

 

 

No.34 東金御成街道

東金御成街道は、徳川家康の命で造成された道です。慶長19年(1614年)、家康の命を受けた土井利勝により、船橋から東金を結ぶ道として造成されました。徳川家康が東金へ鷹狩りに出かけるために作られた街道で、船橋から東金間約37キロを周囲の村97ヶ村の農民を総動員し、短期間で造成されたため、三日三晩で造ったともいわれています。
現在も往時の姿を止めた箇所がみられ、その一部といわれている東金市の山王坂は、S字状切通しの急坂で、坂の途中には道祖神の祠や小さな権現滝があり、古道の風情が漂います。
また、街道沿いには、一里塚や将軍が滞在した御殿跡、徳川家にまつわる社寺や伝承等が各地に残されています。

  • 所在市町村:千葉市、船橋市、東金市、習志野市、四街道市、八街市

東金御成街道

(山王坂)

提供:東金市

No.35 両総用水施設と十枝の森

両総用水施設は、下総と上総をつなぐ水の道。昭和18年(1943年)より23年の歳月をかけ完成した、利根川から栗山川を経由し一宮川まで届く総延長78kmに及ぶ日本でも有数の農業水利施設です。平成5年(1993年)度から平成26年(2014年)度に実施した国営の施設更新事業によりパイプライン化及び2路線化しています。
このうち、東金市にある「両総東金支線円筒分水」は、農業用水などを一定の割合で正確に分配するために用いられる利水施設で、農繁期にあたる5~8月頃は水量が多く見ごたえがあります。
また、大網白里市にある「十枝の森」は、両総用水を完成させた十枝雄三氏の住宅跡です。敷地内にはこの十枝雄三氏の功労を顕彰するために建立された碑があるほか、約30種類、数百本の樹木が大きく枝を広げています。毎年、11月下旬から12月上旬には紅葉の見頃を迎え、近隣住民から親しまれています。

  • 所在市町村:茂原市、成田市、東金市、匝瑳市、香取市、山武市、大網白里市、神崎町、多古町、九十九里町、横芝光町、一宮町、長生村、白子町

両総用水施設と十枝の森1

(両総第1揚水機場)

十枝の森

(十枝の森)

提供:大網白里市

No.36 手賀沼周辺の公園群

手賀沼の両岸に公園・緑地帯が連続し、手賀沼の風情を描き出しています。岸辺の桜並木がすばらしく、鳥の博物館もあるなど、市民の憩いの場となっており、休日は大勢の親子で賑わっています。

  • 所在市町村:柏市、我孫子市、印西市

手賀沼周辺の公園群

提供:(公社)千葉県観光物産協会

No. 37 印旛沼龍神伝説を伝える三寺(龍角寺・龍腹寺・龍尾寺)

栄町の龍角寺、印西市の龍腹寺、匝瑳市の龍尾寺は、印旛沼周辺に伝わる龍神伝説にまつわる三寺です。大旱魃から民を救うために、雨乞祈祷が当寺で行われましたが、聴衆の中から小竜の化身が現れ、大竜の許しを得ずに慈雨を降らせたため、体を三つに裂かれ、その頭、腹、尾をそれぞれ祀ったのが龍角寺、龍腹寺、龍尾寺であると伝えられています。
いずれも千年以上の歴史を持つ寺で、龍角寺の本尊の薬師如来坐像は、関東地方に残る希少な白鳳仏として国の重要文化財に指定されています。また、龍腹寺の梵鐘は県指定有形文化財に指定されているほか、龍尾寺の板碑は南北朝時代に建てられたものといわれています。

  • 所在市町村:栄町、印西市、匝瑳市

龍角寺

(龍角寺)

提供:栄町

龍腹寺

(龍腹寺)

提供:(公社)千葉県観光物産協会

 

龍尾寺

(龍尾寺)

提供:(公社)千葉県観光物産協会

No.38 東京湾や沿岸に残る戦跡

千葉県南部には江戸期より江戸・首都防衛ラインとして計画・活用された砲台跡や、軍事施設などの戦争遺跡が数多く残っています。
「東京湾海堡」は明治から大正にかけてつくられ、軍事施設でもある一方、当時の人工島建設としては土木遺産でもあります。第二海堡は改修後、クルーズなどで上陸できるようになりました。近隣にある「富津岬」は砲台、太平洋戦争時は射場として重要な軍事施設で、日本で唯一の列車砲も置かれていました。
また、「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」は、太平洋戦争末期に掘り始められ、合計した長さが1.6Kmあります。壕内では、およそ2,400万年前のやわらかい地層が重なり合い形成されている様子を観察することができます。
「大房岬」は、房総半島南部にある東京湾を臨む岬で、富津岬と並んでかつては軍事施設がつくられ、砲台跡や要塞群など当時の遺構も残っています。今はレジャーが楽しめる自然公園になっています。

  • 所在市町村:館山市、富津市、南房総市

東京湾や沿岸に残る戦跡1

(第二海堡)

提供:富津市

東京湾や沿岸に残る戦跡2

(富津岬(富津公園))

提供:富津市

東京湾や沿岸に残る戦跡3

(館山海軍航空隊赤山地下壕跡)

提供:館山市

東京湾や沿岸に残る戦跡4

(館山海軍航空隊赤山地下壕跡)

提供:館山市

No.39 サーフィンの聖地外房

日本のサーフィン発祥の地の一つといわれ、また日本一良い波が立つともいわれます。オリンピック開催前からサーフィン愛好家には人気のスポットとして有名です。

  • 所在市町村(地域):外房地域

サーフィンの聖地外房

提供:(公社)千葉県観光物産協会

お問い合わせ

所属課室:環境生活部文化振興課文化振興班

電話番号:043-223-2406

ファックス番号:043-224-2851

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