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更新日:令和7(2025)年2月28日

ページ番号:737266

夷隅の農山漁村風景俳句大会(2024)結果

結果発表

375名様から,978句の応募をいただきました。ありがとうございました。

入賞作品は下記のとおりです。

(敬称略)

能村研三 選

  • 優秀作

稽古海女母の深さに潜りけり(加藤法子 作)

【講評】

子供の頃から母の海女の仕事を見て育った。
自分自身も海女の仕事に憧れ、稽古海女となって修行に励んでいる。
今日はまだ潜ったことのない母の深さに挑戦してみることにした。
母への敬愛の気持ちが表現されている。
  • 佳作

海女樽の箍新しき磯開き(加藤法子 作)
実る穂は大地と叡智の二重奏(加藤達也 作)
月囃す祭り太鼓の遠こだま(樋渡洋子 作)
べっとう時化笑ひ弾くる漁番屋(山島美紀 作)
竹の子の七賢人を掘りはじむ(長尾菜穂 作)

石井紀美子 選

  • 優秀作

稽古海女母の深さに潜りけり(加藤法子 作)

【講評】

海女と言えば「南房総白浜海女まつり」の幻想的な風景を想起するが、掲句は海女になるための途上である。
海女である母の教えの全てを吸収すべく母を追っている。
海女の修業は三年を要すという。
めざす先輩海女としての母への憧れと尊敬の念が句の中に籠る。
  • 佳作

月光を湛へ代田の明日を待つ(カンちゃん 作)
掌編のごとき雪降る岬かな(請関くにとし 作)
乳房より立ち上がる牛青き踏む(長尾菜穂 作)
酒注ぐ海の昏さや漁始め(請関くにとし 作)
長閑けしや十万石の薬医門(近江菫花 作)

加藤峰子 選

  • 優秀作

海女樽の箍新しき磯開き(加藤法子 作)

【講評】

海藻や貝類などの増殖と保護をはかるため、一定期間禁止していた採取を解禁する磯開きに合わせ、作者はこの日のために樽の箍を新調し嬉嬉として待ち望んでいる。
作者の心情を「新しき箍」として物に托した生活詠が見事に決まった。
「磯開き」は、晩春の季語。「海女樽」は固有名詞なので季語には当たらない。
  • 佳作

校庭を空っぽにして田を植える(加藤法子 作)
トロ箱に尾鰭はみ出す初鰹(木村隆夫 作)
乳房より立ち上がる牛青き踏む(長尾菜穂 作)
ねんねこの茶髪の販ぐ一夜干し(清瀬朱磨 作)
朝市のその場で削る鰹節(土屋美知子 作)

賞品

入賞者には下記の賞品を送付します。

  • 優秀作3句 賞品:夷隅のお米4キログラム及び夷隅のチーズセット
  • 佳作15句 賞品:夷隅のお米4キログラム

なお、入賞作については令和7年3月11日から同29日まで、千葉県庁1階のパネル展示スペースで掲示予定です。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部夷隅農業事務所企画振興課

電話番号:0470-82-4956

ファックス番号:0470-82-3975

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