令和6年12月定例千葉県議会の知事あいさつ
本日ここに、12月定例県議会を招集し、当面する諸案件について御審議いただくことといたしました。
このたび提案いたしました案件は、令和6年度12月補正予算案、各種条例案及びその他附帯議案の35議案のほか、報告1件です。
最初に議案第1号から議案第9号までの9議案は、一般会計及び特別会計の補正予算案です。
今回の補正予算は、人事委員会勧告に基づく給与改定を行うため人件費を増額するもので、一般会計の補正予算の規模は、180億7,000万円となります。
このほか、事業の早期執行を図るための債務負担行為の設定や、適正な工期を確保するための繰越明許費の設定などを行います。
次に、議案第10号から第17号までの8議案は、条例の一部改正に係るものです。そのうち主なものについて御説明いたします。
議案第10号は、職員の給与について、人事委員会の勧告に基づき給料表の改定及び期末勤勉手当の支給月数の引き上げを行うため、議案第11号は、特別職の期末手当の支給月数等を国特別職との均衡を考慮したものとするため、議案第13号は、宅地造成等規制法の一部改正に伴う手数料の新設などを行うため、それぞれ条例の一部を改正するものです。
また、議案第18号から議案第21号の4議案は、鴨川合同庁舎の建築や県立学校の長寿命化対策工事などに係る契約を締結するため、議案第22号から議案第31号までの10議案は、インフレスライド条項の適用や設計変更により工事請負の契約金額を変更するため、議案第34号及び議案第35号は、公の施設の指定管理者を指定するため、それぞれ議会の議決を得ようとするものです。
以上がこのたび提案いたしました議案の概要ですが、なおこの際、当面する諸問題等について御報告申し上げます。
まず、今月10日に開催いたしました「ちばアクアラインマラソン2024」について申し上げます。
大会の開催に当たりましては、地元の皆様、県議会の皆様をはじめ、協賛企業や関係機関の皆様など多くの方々の御協力をいただき、盛況のうちに無事終えることができましたことに、感謝を申し上げます。
コース沿道には約27万人の方々が観戦に訪れ、地元の子どもたちや企業に多彩な応援で盛り上げていただくとともに、約4,400名のボランティアの方に給水・給食や通訳などの活動に参加いただくなど、多くの人に支えられた大会になりました。
今大会は、海外からの参加者279名を含めた約1万7千人のランナーをはじめ、親子や車いすの方などを対象とした「ファンラン」や東京湾アクアラインの上だけを走る特別プランの参加者など、ランナー以外の方々からも「海の上を走る」爽快感を味わえたという声をいただいております。
イベント会場では、県内各地の観光案内や県産品を使用した黒アヒージョなどのグルメ、銚子はね太鼓などの郷土芸能といった本県の魅力を、多くの皆様に満喫していただけたものと考えております。
引き続き、スポーツの振興を図るとともに、本県の魅力を国内外に発信し、地域の活性化を図ってまいります。
次に、「全国豊かな海づくり大会」について申し上げます。
今月初め、令和9年の第46回大会が、平成4年以来、35年ぶりに本県で開催されることが正式に決定されました。
近年、海水温の上昇や黒潮大蛇行の長期化などにより、我が国を取り巻く海洋環境は大きく変化しており、漁獲量の減少や磯焼けの拡大など、水産業をめぐる状況は大変厳しくなっているところです。
このような中、本大会の開催は、本県におけるつくり育てる漁業やブルーカーボンの創出など、官民一体となった漁業生産力の更なる強化に向けて取り組むとともに、本県の豊かな自然や水産物の魅力を全国に発信する絶好の機会であり、大会の成功に向けて準備に万全を期してまいります。
以上、このたび提案いたしました議案の概要及び当面の諸問題等について御報告させていただきました。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
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