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更新日:令和4(2022)年5月30日
ページ番号:344915
千葉県では、VOC対策を6月~9月の夏季に強化して行っております。夏季は気温が高いため、特にVOCが揮発しやすい環境になりますので、できることから、より一層のVOC排出抑制対策を進めましょう。夏季のVOC排出削減に、ご理解、ご協力をお願いします。
なお、千葉県では、中小企業の皆様を対象に県職員が事業所を訪問し、VOCの簡易測定を行い、無料で必要なアドバイスを行うVOC対策アドバイス制度も行っています。
容器のフタを閉めるだけで、VOCの蒸発濃度は格段に変わります(左図)。容器や洗浄槽等のフタ閉めをこまめに行いましょう。
また、容器の保管・貯蔵時の管理も重要です。インキ・溶剤、洗浄液等の容器は適度な空間をもたせて密閉し、直射日光を避け、風通しのよい場所に保管しましょう。容器の材質は丈夫なものを使い、液が漏れないようにしましょう。
VOC排出抑制を考慮した製品を発注しましょう。
VOCとは、揮発性有機化合物(VolatileOrganicCompounds)の頭文字をとったもので、塗料や印刷インキの溶剤などに使われるトルエンやドライクリーニングなどに使われるテトラクロロエチレン等、大気中で気体状となる有機化合物の総称です。
VOCは太陽の紫外線を受けて反応し、有害な光化学オキシダント(Ox)を生成したり、浮遊粒子状物質(SPM)にも変化します(左図)。
工場・事業場に対するばい煙の排出規制等により、千葉県内の大気環境は改善されてきました。ところが、光化学オキシダントは、近年高濃度化・広域化する傾向にあります(右図)。
光化学オキシダントによる健康被害も年数件報告されています。
光化学オキシダントが生成されやすいのは、日差しが強く気温が高い6月~9月です。
オキシダントが高濃度になる条件として、1.日最高気温が25℃以上、2.日照があること、3.東京湾や相模湾からの海風の進入があること等があります。
光化学スモッグ注意報※は、主に毎年6月~9月に発令されます。右図の月別発令状況を見ても、夏季のVOC排出削減対策が特に重要であることがわかります。
(※光化学スモッグ注意報:オキシダントが高濃度(120ppb)となり、継続が見込まれる場合に発令)
「夏季のVOC対策」は、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市の九都県市が連携して呼びかけています。
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