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更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:309187
発表日:平成29年8月7日
水道局管理部財務課
千葉県水道局では、地方公営企業として、上水道事業及び工業用水道事業を運営しています。
上水道事業は、安全でおいしい水の安定供給を継続していくため、経営基盤の強化に努めており、平成28年度決算の純利益は、約112億円となりました。
また、平成28年度から県水道局が事業を担っていくことになった、工業用水道事業の決算の純利益は、約14億円となりました。
現在、両事業とも計画的な事業の運営を行い、安定経営を行っているところですが、今後、老朽化した施設や管路の更新・整備が増加していくことから、中長期的な視点に立って、一定の内部留保資金を確保しながら、引き続き健全経営の確保に努めてまいります。
【給水収益・給水申込納付金は増加】
収益の中心である給水収益(水道料金)は595億円で、前年度より1億円の増、また、給水申込納付金は、前年度より1億円の増となりました。
【純利益は前年度に比べ20億円の増加】
収益的収入は754億円(前年度比7億円増)、収益的支出は642億円(前年度比13億円減)であり、その結果、純利益は112億円(前年度比20億円増)となりました。
【企業債残高の減少】
企業債残高については、平成28年度末の残高は、前年度末と比べ15億円減少し、1,459億円(平成10年度のピーク時と比べ44%、1,136億円減少)となりました。
水道水をつくり供給するための営業活動等に要した収入・支出の合計です。
区分 | 平成28年度 (a) |
平成27年度 (b) |
増減 (c=a-b) |
増減率 (c/b) |
|
---|---|---|---|---|---|
収益的収入 | 給水収益(水道料金) | 59,487 | 59,356 | 131 | 0.2 |
給水申込納付金 | 4,031 | 3,910 | 121 | 3.1 | |
長期前受金戻入 | 7,787 | 7,613 | 174 | 2.3 | |
その他 | 4,097 | 3,801 | 296 | 7.8 | |
計(A) | 75,402 | 74,680 | 722 | 1.0 | |
収益的支出 | 人件費 | 5,325 | 6,477 | ▲ 1,152 | ▲ 17.8 |
委託料 | 7,084 | 6,622 | 462 | 7.0 | |
修繕費 | 6,121 | 6,108 | 13 | 0.2 | |
動力費 | 2,114 | 2,556 | ▲ 442 | ▲ 17.3 | |
薬品費 | 1,636 | 1,868 | ▲ 232 | ▲ 12.4 | |
受水費 | 6,955 | 7,031 | ▲ 76 | ▲ 1.1 | |
減価償却費・資産減耗費 | 28,094 | 27,794 | 300 | 1.1 | |
支払利息 | 3,155 | 3,421 | ▲ 266 | ▲ 7.8 | |
特別損失 | 1,578 | 1,482 | 96 | 6.5 | |
その他 | 2,170 | 2,188 | ▲ 18 | ▲ 0.8 | |
計(B) | 64,232 | 65,547 | ▲ 1,315 | ▲ 2.0 | |
純利益(A-B) | 11,170 | 9,133 | 2,037 | 22.3 |
収益的収入は、754億円で、前年度に比べ7億円増加しました。
これは、給水収益が前年度より1億円増加、給水申込納付金が1億円増加、長期前受金戻入が2億円増加したこと等によります。
収益的支出は、642億円で、前年度と比べ13億円減少しました。
これは、委託費が5億円増加したものの、人件費が12億円減少、動力費が4億円減少したこと等によります。
この結果、収支差である純利益は112億円となり、この利益は今後の企業債の元金償還に充当するために全額を減債積立金に積み立てます。
水道施設の整備等に要した収入・支出の会計です。
区分 | 平成28年度 (a) |
平成27年度 (b) |
増減 (c=a-b) |
増減率 (c/b) |
|
---|---|---|---|---|---|
資本的収入 | 企業債 | 10,000 | 2,000 | 8,000 | 400 |
国庫補助金 | 238 | 112 | 126 | 112.5 | |
工事負担金 | 1,252 | 1,562 | ▲ 310 | ▲ 19.8 | |
開発負担金 | 1,000 | 1,187 | ▲ 187 | ▲ 15.8 | |
その他 | 819 | 1,791 | ▲ 972 | ▲ 54.3 | |
計(A) | 13,309 | 6,652 | 6,657 | 100.1 | |
資本的支出 | 建設改良費 | 32,891 | 28,704 | 4,187 | 14.6 |
拡張工事費 | 1,853 | 2,532 | ▲ 679 | ▲ 26.8 | |
企業債償還金 | 11,486 | 10,917 | 569 | 5.2 | |
その他 | 746 | 371 | 375 | 101.1 | |
計(B) | 46,976 | 42,524 | 4,452 | 10.5 | |
収支差(A-B) | ▲ 33,667 | ▲ 35,872 | 2,205 | 6.1 |
資本的収入は、133億円で、前年度と比べ67億円増加しました。これは、企業債発行が80億円増加等によるものです。
資本的支出は、470億円で、前年度と比べ45億円増加しました。これは、老朽化した配水管や浄・給水場施設の更新事業の増加等によるものです。
なお、収入が支出に対し不足する額337億円については、減債積立金及び損益勘定留保資金等で補てんし、平成28年度末の補てん後の資金残高は、344億円となります。
区分 | 平成25年度 | 平成26年度 | 平成27年度 | 平成28年度 |
---|---|---|---|---|
借入額 | 2,000 | 2,000 | 2,000 | 10,000 |
企業債償還額 | 22,661 | 10,461 | 10,917 | 11,486 |
企業債残高 | 164,714 | 156,253 | 147,337 | 145,851 |
対前年度増減額 | ▲ 20,661 | ▲ 8,461 | ▲ 8,916 | ▲ 1,486 |
対前年度増減率 | ▲ 11.1 | ▲ 5.1 | ▲ 5.7 | ▲ 1.0 |
平成28年度末の企業債残高は、1,459億円であり、前年度と比べ、15億円減少しました。
財政状態を明らかにするため、保有するすべての資産、負債、資本を総括的に表示したものです。
区分 | 平成28年度 (a) |
平成27年度 (b) |
増減 (c=a-b) |
増減率 (c/b) |
||
---|---|---|---|---|---|---|
資産 | 固定資産 | 725,022 | 720,324 | 4,698 | 0.7 | |
流動資産 | 62,763 | 57,070 | 5,693 | 10.0 | ||
繰延勘定 | 2 | 42 | ▲ 40 | ▲ 95.2 | ||
計 | 787,787 | 777,436 | 10,351 | 1.3 | ||
負債及び資本 | 負債 | 固定負債 | 144,684 | 146,574 | ▲ 1,890 | ▲ 1.3 |
流動負債 | 33,237 | 27,740 | 5,497 | 19.8 | ||
繰延収益 | 227,826 | 232,252 | ▲ 4,426 | ▲ 1.9 | ||
小計 | 405,747 | 406,566 | ▲ 819 | ▲ 0.2 | ||
資本 | 資本金 | 321,429 | 313,106 | 8,323 | 2.7 | |
剰余金 | 60,611 | 57,764 | 2,847 | 4.9 | ||
小計 | 382,040 | 370,870 | 11,170 | 3.0 | ||
計 | 787,787 | 777,436 | 10,351 | 1.3 |
資産の主な内容は、浄水場等に係る土地、建物、施設や送・配水管等の固定資産、現金預金、未収金等の流動資産等です。
負債の主な内容は、企業債、年賦未払金、引当金等の固定負債、1年以内の返済を要する企業債、年賦未払金、建設工事の未払金等の流動負債及び繰延収益です。
資本の主な内容は、自己資本金と施設の整備のため受け入れた補助金等の剰余金です。
項目 | 単位 | 平成28年度 (a) |
平成27年度 (b) |
増減 (c=a-b) |
増減率 (c/b) |
---|---|---|---|---|---|
給水戸数 | 千戸 | 1,453 | 1,432 | 21 | 1.5% |
給水人口 | 千人 | 3,012 | 2,993 | 19 | 0.6% |
年間総給水量 | 千m3 | 319,280 | 318,402 | 878 | 0.3% |
有収水量(収入の対象となる水量) | 千m3 | 300,785 | 299,694 | 1,091 | 0.4% |
有収率(有収水量÷年間総給水量) | % | 94.2 | 94.1 | 0.1 | 0.1% |
一日平均給水量 | 千m3 | 875 | 870 | 5 | 0.6% |
一日最大給水量 | 千m3 | 940 | 1,011 | ▲ 71 | ▲7.0% |
供給単価(1m3当りの売上単価) | 円 | 200.68 | 201.01 | ▲ 0.33 | ▲0.2% |
給水原価(1m3当りの製造原価) | 円 | 175.85 | 181.39 | ▲ 5.54 | ▲3.1% |
職員数 | 人 | 882 | 876 | 6 | 0.7% |
平成28年度末現在の給水戸数は前年度末と比べ、2万1千戸、給水人口は1万9千人増加しました。
平成28年度末の有収水量は、前年度と比べ、109万立方メートル増加して3億78万5千立方メートルでした。
給水原価とは、水道水1m3をつくるために要した費用です。
平成28年度の給水原価は、175.85円となっています。
上水道事業は、事業運営に係る経費のほとんどを水道料金で賄う独立採算制で行っています。
[給水原価の構成費用の内容]
【純利益は、前年度に比べ4億円の増加】
収益的収入は、130億円(前年度比2億円増)、収益的支出は、116億円(前年度比2億円減)となったことから、純利益は、14億円(前年度比4億円増)となりました。
【企業債残高を縮減】
企業債残高については、新規発行の抑制等による縮減に努めているところですが、平成28年度末の残高は、前年度末と比べ29億円減少し、280億円となりました。
工業用水の給水に要した収入・支出の合計です。
区分 | 平成28年度 (a) |
平成27年度 (b) |
増減 (c=a-b) |
増減率 (c/b) |
|
---|---|---|---|---|---|
収益的収入 | 給水料金収入等※ | 10,847 | 10,886 | ▲ 39 | ▲ 0.4 |
長期前受金戻入 | 1,572 | 1,682 | ▲ 110 | ▲6.5 | |
負担金(受水負担金を除く) | 68 | 60 | 8 | 13.3 | |
その他 | 467 | 124 | 343 | 276.6 | |
計(A) | 12,954 | 12,752 | 202 | 1.6 | |
収益的支出 | 浄配水費 | 4,229 | 4,261 | ▲ 32 | ▲ 0.8 |
減価償却費・資産減耗費 | 6,050 | 6,243 | ▲ 193 | ▲ 3.1 | |
支払利息 | 510 | 547 | ▲ 37 | ▲6.8 | |
その他 | 776 | 672 | 104 | 15.5 | |
計(B) | 11,565 | 11,723 | ▲ 158 | ▲ 1.3 | |
純利益(A-B) | 1,389 | 1,029 | 360 | 35.0 |
収益的収入は、給水料金収入が微減し、長期前受金戻入が1億円減少しているものの、原発事故に係る損害賠償金等により雑収益が増加した等から、前年度より2億円増の130億円となりました。
一方、収益的支出は、減価償却費・資産減耗費が前年度よりも減少した等により、前年度よりも2億円減の116億円となりました。
この結果、収支差である純利益は14億円となり、この利益は今後の企業債の元金償還に充当するために全額を減債積立金に積み立てます。
※給水料金収入等:給水料金である給水収益に受水負担金を加えたものです。
工業用水道施設の施設整備等に要した収入・支出の合計です。
区分 | 平成28年度 (a) |
平成27年度 (b) |
増減 (c=a-b) |
増減率 (c/b) |
|
---|---|---|---|---|---|
資本的収入 | 企業債 | 1,003 | 612 | 391 | 63.9 |
出資金 | 3,000 | 3,000 | 0 | 0 | |
国庫補助金 | 160 | 162 | ▲ 2 | ▲1.2 | |
固定資産売却代金 | 0 | 394 | ▲ 394 | ▲100 | |
その他 | 108 | 207 | ▲ 99 | ▲47.8 | |
計(A) | 4,271 | 4,375 | ▲ 104 | ▲ 2.4 | |
資本的支出 | 建設改良費(建設利息除く) | 880 | 1,394 | ▲ 514 | ▲ 36.9 |
企業債償還金(建設利息含む) | 4,027 | 4,045 | ▲ 18 | ▲0.4 | |
他会計借入金返還金 | 700 | 700 | 0 | 0 | |
その他 | 1,344 | 949 | 395 | 41.6 | |
計(B) | 6,951 | 7,088 | ▲ 137 | ▲ 1.9 | |
収支差(A-B) | ▲ 2,680 | ▲ 2,713 | 33 | ▲ 1.2 |
資本的収入は、企業債発行が4億円増加したが、固定資産売却代金が減少したこと等から、前年度より1億円減の43億円となりました。
一方、資本的支出は、工事費等が5億円減少したこと等から、前年度より1億円減の70億円となりました。
なお、収入が支出に対し不足する額27億円については、減債積立金及び損益勘定留保資金等で補てんし、平成28年度末の補てん後の資金残高は、191億円となります。
区分 | 平成25年度 | 平成26年度 | 平成27年度 | 平成28年度 |
---|---|---|---|---|
借入額 | 1,364 | 953 | 612 | 1,003 |
企業債償還額 | 4,736 | 3,957 | 3,929 | 3,937 |
企業債残高 | 37,298 | 34,293 | 30,976 | 28,042 |
対前年度増減額 | ▲ 3,371 | ▲ 3,005 | ▲ 3,317 | ▲ 2,934 |
対前年度増減率 | ▲ 8.3 | ▲ 8.1 | ▲ 9.7 | ▲ 9.5 |
平成28年度末の企業債残高は、280億円であり、前年度と比べ、29億円減少しました。
財政状態を明らかにするため、保有するすべての資産、負債、資本を総括的に表示したものです。
区分 | 平成28年度 (a) |
平成27年度 (b) |
増減 (c=a-b) |
増減率 (c/b) |
||
---|---|---|---|---|---|---|
資産 | 固定資産 | 173,077 | 177,181 | ▲ 4,104 | ▲ 2.3 | |
流動資産 | 21,323 | 18,308 | 3,015 | 16.5 | ||
計 | 194,400 | 195,489 | ▲ 1,089 | ▲ 0.6 | ||
負債及び資本 | 負債 | 固定負債 | 55,316 | 58,406 | ▲ 3,090 | ▲ 5.3 |
流動負債 | 5,181 | 6,234 | ▲ 1,053 | ▲ 16.9 | ||
繰延収益 | 42,143 | 43,477 | ▲ 1,334 | ▲ 3.1 | ||
小計 | 102,640 | 108,117 | ▲ 5,477 | ▲ 5.1 | ||
資本 | 資本金 | 77,646 | 73,617 | 4,029 | 5.5 | |
剰余金 | 14,114 | 13,755 | 359 | 2.6 | ||
小計 | 91,760 | 87,372 | 4,388 | 5.0 | ||
計 | 194,400 | 195,489 | ▲ 1,089 | ▲ 0.6 |
表示単位未満を四捨五入し、端数処理をしていないため、合計と一致しない場合があります。
平成28年度水道局事業決算見込みの概要について(PDF:191KB)
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