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ホーム > くらし・福祉・健康 > くらし > 水道・下水道 > 千葉県営水道 > おいしい水づくりオフィシャルサイト|企業局 > 水のなるほど豆知識トップページ > その11薬を服用する時の水の量について
更新日:令和4(2022)年1月11日
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風邪薬などを飲む時には、水またはお湯で服用くださいと添付文書によく書かれています。しかし実際は、薬を飲み込むことが出来ればいいと考え、ごく少量の水で服用したり、お茶やジュースなど水以外のもので服用されている方もいると思います。今回はこの薬を服用する時の水の量について考えてみたいと思います。
【参考】「水と健康ハンドブック」(武藤芳照ら・日本医事新報社・2006)
少量の水で服用した場合、薬がすみやかに胃に到達せず、食道でとどまってしまうことがあります。その場合、食道壁に潰瘍を引き起こすことがあります。また起きた状態で服用するほうが胃への到達時間は短くなります。これらのことから、上体を起こした状態でかつ十分な量の水で服用することがとても重要です。
薬を服用する時に水を多めに摂取するのは、胃の中で薬を溶かしやすくする目的もあります。少量の水で服用した場合、胃の中で薬が完全に溶けきらないことから、十分に吸収されず、十分な効果が得られないことがあるほか胃にも負担をかけます。湯ざましで服用した場合、体温に近いことから薬の吸収が早くなるとされています。
牛乳で服用した場合、含まれるカルシウムによって消化管吸収が低下し、薬の効き方が弱まることがあります。小児用の抗生物質の中にはジュースで服用すると、薬の効き方が弱まったり、苦味が強くなるものもあります。また、高血圧治療薬の中には、グレープフルーツジュースとともに服用すると、薬による作用を想定より増幅させてしまうものがあります。このような問題が生じないよう、薬の服用については必ず添付文書をよく読み、水または湯ざましでと書かれていたら指示どおりに服用するようにしましょう。
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